書籍紹介 「心を満たす祈り」 

まなべあきら著 B6 69頁
「上手に祈れない。」とか、「どんな言葉で祈ればいいのですか。」とか、「人前で祈れないのですが。」という質問を、よく受けます。他人の祈りを真似しようとしたり、神にささげるのではなく、他人に聞かせる祈りをしようとしてはいけません。この本は、日常の個人的な祈りの助けになるように、祈りの心を養うために、三十一日間の朝夕の祈りを記しました。公会の祈祷書ではありません。

以下、一部抜粋

はじめに

本書の祈りは、公会の祈祷書として書いたものではなく、日常の個人的祈りの助けとなるために書かれました。

しかし、本書の祈りが、個人的な祈りの基準であると、思ってはいけません。本書は、祈り心を養い、霊的生活を訓練するための補助的なものです。この点で、本書は必ず読者の益になると信じております。

この祈りをとおして、祈りの生活の意味を体得されましたなら、本書を離れて、自由な祈りをして下さい。また、本書を使用する時にも、個人的な祈りやとりなしを加えて祈って頂ければ、更によいと思います。

どうか、本書を使用される方々の上に、豊かな恵みがありますように。

一九八一年 六月一一日
著 者  まなべ あきら

祈りの心得

信仰生活をする上で、どうしても欠かすことのできないものが、三つあります。それは、聖書を読むことと、祈ることと、教会出席です。これは、信仰生活を支える、大切な三本柱です。

この本では、この三本柱のうちの、祈りを取り上げています。祈りほど、重要であると言われつつ、仲々その本質がつかめていないものもないのではないでしょうか。それ故に、この本では、祈りの根底になる本質的な祈りに集中しました。願わくは、本書の祈りをとおして、祈りの心をご自分のものとして頂き、その上で、とりなしの祈りや、課題の為の祈りに進んで頂きたいと思います。

勿論、とりなしや課題の為の祈りは、同時にして頂いてよいのですが、祈りの本質的心が、十分に体得されていなければ、御利益的祈りに終始しがちになりますので、ぜひ、本質的祈りの心を、ご自分のものとして頂きたいと思います。

以下に、祈りの時の心得として、小生著の「日本人のための福音入門 第四章 祈る喜び」の項目から、要約して記しますので、参考にして下さい。

一、まず、祈る人は、イエス・キリストを信じて、救われていなければなりません。もし 読者の中に、救いの経験がはっきりしていない方がありましたら、ぜひ、教会の牧師に 指導して頂いて、はっきりとイエス・キリストを信じる信仰を持って下さい。

二、次に、聖書には、祈りによって、神様のみ心にかなう全てのものが与えられると、約束されています。しかし、これは、自分の欲しいものを全部ならべたてて、祈願することではありません。祈りによって、まず私達が神様のみ心にかなう者となることが大切です。その上で神様は、祝福を与えて下さいます。

三、祈りには、よそよそしい紋切口上や、宗教用語を、流調に使う必要はありません。そういうものは、本当の祈りではありません。自分の真実な心から出てくる、自分の言い慣れた言葉で祈ればよいのです。

四、私達の祈りは、イエス・キリストによって、父なる神様に届けられていますので、祈りの結びに、「イエス様のお名前によって、お祈りします。アーメン」と言って、締括ります。私達人間は、イエス・キリストの仲介なしでは、祈りにおいても、父なる神様に近づくことができないのです。しかし、イエス・キリストを通すなら、私達に何一つ功績がなくても、イエス・キリストの功績によって、祈りは聞かれるのです。

五、祈りは、毎日欠かさずに続けることが大切です。この本では、朝夕二回の祈りを記しておきましたが、これだけでなく、三度の食事の前、車のハンドルを握る時、仕事の合間に、短く祈ることも心掛けて下さい。そうすれば、一日が見違えるようになってきます。長く祈る時間をとれない人は、短かい時間で、回数を多くされたらよいと思います。

六、祈る時に、最も大切なことは、「この祈りは、神様に必ず聞かれる」と信じて、祈ることです。祈る前から、「自分の祈りは、神様に聞かれないのではないか」と思っていたり、ただ惰性で祈っていたりしては、いけません。必ず、信じて、祈らなければなりません。

更に詳しいことは、「日本人のための福音入門」を、お読み下さるように、おすすめ致します。

1日朝 詩篇46篇1~11節

恵み深い天の父なる神様。どうか今日一日、私の心と思いをあなたに向けていることが出来ますように。この朝の祈りが終ったら、すぐにイエス様を忘れませんように。忙しい仕事中でも、イエス様が私の一番近い助け、私の力、私の避け所であることを、思い出させて下さい。

そして、何かを決める時には、どうかイエス様の道を、勇気を出して、選び取ることが出来ますように。
誘惑に会った時には、すぐに私の隠れ家である、あなたの中に逃げ込むことができますように。

他人から、腹が立つようなことを言われて、心が騒ぐ時にも、イエス様にお祈りしますから、平安な心を与えて下さい。意地の悪い人にも、自分があまり好きでない人にも、清い心で親切にしてあげることが出来ますように。

家族の者や友人と話す時にも、おだやかで、正直に話すことが出来ますように。

いつでも、勝利の神様が、私と共にいて下さいますから、感謝致します。

イエス様のお名前によってお祈りします。アーメン

1日夜 ルカの福音書6章27~38節

敵をも愛することが出来るようにして下さる神様。今日一日、朝から夕に至るまで、お守り下さり有難うございます。もしあなたが助けて下さらなければ、きっと私の心は平安を失って、罪を犯していたでしょう。

どうか、今日、私に対して悪意を示した全ての人の罪を、ゆるしてあげて下さい。また、私自身が誰かを傷つけていたら、どうか主の血によって、おゆるし下さい。そして、その人を慰めてあげて下さい。

どうか、教会の先生の上に、兄弟姉妹ひとり一人の上に、今夜も豊かな祝福がありますように。特に、病気や試練の中にある兄弟姉妹(名前を言って、祈って下さい)を、助け、励まし、慰めてあげて下さい。その人のために、私に何か出来ることがあるでしょうか。

どうか、教えて下さい。

私の知らない所で苦しんでいる人や、迫害の中で信仰を守っている人も、お守り下さい。

まだイエス様を信じていない人が、ひとりでも多く信じて救われますように。

今夜も、ぐっすり眠り、あすの朝、神様をはめたたえる心を持って起き上ることが出来ますように。主のみ名によってお祈りします。アーメン

以上、一部抜粋