音声:使徒の働き(016)  聖霊盈(えい)満 2:1~4

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使徒の働き
2:1 五旬節の日になって、みなが一つ所に集まっていた。
2:2 すると突然、天から、激しい風が吹いて来るような響きが起こり、彼らのいた家全体に響き渡った。
2:3 また、炎のような分かれた舌が現れて、ひとりひとりの上にとどまった。
2:4 すると、みなが聖霊に満たされ、御霊が話させてくださるとおりに、他国のことばで話しだした。
【新改訳改訂第3版】

(たけさんの一口まとめ)

聖霊盈満(せいれいえいまん)、盈(えい)とは満ちるという意味、つまり、聖霊に満ち溢れることです。

パウロは、クリスチャンに会うと、この人は聖霊に満たされているかどうか確かめましたが、エペソのクリスチャンは「聖霊が与えられることは聞いたことがありません。」と言いました。彼らは、悔い改めのバプテスマしか受けていなかったのです。聖霊を受けたかどうかは、クリスチャンとして、永遠のいのちを持っているかどうかの生命線であり、聖霊があやふやだと恵みはありません。

ペンテコステの日に集まっていた弟子たちへの聖霊の注ぎは、突然与えられました。聖霊に満たされると、生活が変貌します。聖霊のバプテスマはどんな変貌を与えたのでしょうか?
1. 激しい風の響き: これは聖霊の力を表します。周りの人たちにキリストを証しする力を与えます。
2. 火のような舌: これは、罪を焼き尽くす聖霊のみわざを象徴しています。罪がより分けられ一人一人が聖められます。
3. みなが聖霊に満たされ: 一人一人が神のものとなり性格が変えられてみ霊の実を結ぶようになります。
4. 他国の言葉で話す: 全世界に出て行って福音宣教できること。聖霊が働くと迫害があっても実を結びます。人の思いで始めたのでは挫折してしまいます。

聖霊を受けた弟子たちは、エルサレムから出て行って宣教しました。魂が聖霊の火で燃えている人が出て行ったので、一年もしないうちにローマ世界にひろがり、激しい迫害が起きました。しかし、聖霊の火で燃えている人たちは、霊と誠による礼拝を捧げ、毎日み霊の更新を続け、ついにローマに勝利しました。聖霊に満たされることは、最初の一回だけでなく、毎日更新されることが必要です。

また、ギデオンはたった300人でミデアン人の陣営に立ち向かいました。彼らの武器は、角笛と空壺とたいまつ。それが神に用いられてギデオンは大勝利しました。空の壺とは私たち一人一人のこと、たいまつは聖霊の火です。こころを空にして、聖霊の火を受けることにより、神の力を受けて勝利します。

聖霊に満たされるためには、次のことが必要です。
1. 自分の心を空にして、頑固な心や不信仰な思いを捨て去ること。
2. 心を騒がせずに、静かにみことばを信じること。
3. 聖霊が語り掛けることすべてに従うこと。小さな事でも積極的に従うこと。

私たちも聖霊に満たされて光を輝かせ、日々更新し、証しさせて頂きましょう。

写真は、アメリカのthe Providence Lithograph Companyから出版されたバイブルカード(1907)に描かれた石版画「Gideon and His Three Hundred(ギデオンと300人)」(Wikimedia Commonsより)