音声:使徒の働き(017) 驚怪驚惑 2:5~13
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使徒の働き
2:5 さて、エルサレムには、敬虔なユダヤ人たちが、天下のあらゆる国から来て住んでいたが、
2:6 この物音が起こると、大ぜいの人々が集まって来た。彼らは、それぞれ自分の国のことばで弟子たちが話すのを聞いて、驚きあきれてしまった。
2:7 彼らは驚き怪しんで言った。「どうでしょう。いま話しているこの人たちは、みなガリラヤの人ではありませんか。
2:8 それなのに、私たちめいめいの国の国語で話すのを聞くとは、いったいどうしたことでしょう。
2:9 私たちは、パルテヤ人、メジヤ人、エラム人、またメソポタミヤ、ユダヤ、カパドキヤ、ポントとアジヤ、
2:10 フルギヤとパンフリヤ、エジプトとクレネに近いリビヤ地方などに住む者たち、また滞在中のローマ人たちで、
2:11 ユダヤ人もいれば改宗者もいる。またクレテ人とアラビヤ人なのに、あの人たちが、私たちのいろいろな国ことばで神の大きなみわざを語るのを聞こうとは。」
2:12 人々はみな、驚き惑って、互いに「いったいこれはどうしたことか」と言った。
2:13 しかし、ほかに「彼らは甘いぶどう酒に酔っているのだ」と言ってあざける者たちもいた。
【新改訳改訂第3版】
(たけさんの一口まとめ)
イエス様が地上で生きておられた時に、弟子たちは何度も聖霊の話しを聞きましたがよく分かりませんでした。イエス様が昇天された後も、確信はなく、戸を閉ざして閉じこもり、人を恐れて心を騒がせていました。聖霊について、聞いて知ってはいましたが、持っていなかったので力ある証しができませんでした。
ところが、ペンテコステに聖霊を受けた後は激変しました。
ペンテコステの聖霊のバプテスマがもたらしたものは三つあります。
1. 父の約束: 一人一人に聖霊のバプテスマを受けるという約束が成就しました。それによって、一人一人に対し、神の言葉が実際の体験として解き明かされました。みことばの解き明かしは、説明によって分かるものではありません。聖霊による実体験として魂で真理を知ることです。
2. 真理の確信: 解き明かされた真理が、知識ではなく確信となりました。ペテロたちは、聖霊を受けるとすぐに、何の準備もなく大胆に秩序だった長い説教を始めました。他の弟子たちも迫害を恐れず大胆に証ししました。弟子たちが語らずにはいられないほど、聖霊は彼らの内で火となって燃え、力となりました。
3. 認罪: ペテロの説教に多くの人の心が刺されました。そして、罪を自覚して悔い改め、バプテスマを受けました。自分が罪びとであることが分からないと、どんな恵みも受けられません。罪を認め、悔い改めることにより、罪がはっきりと取り除かれました。ダビデがそうであったように、神様は魂の打ち砕かれた者に恵みを与えてくださいます。恵みを受けていても高慢になると神様にしりぞけられます。ですから、信仰は毎日更新する必要があります。
この出来事に、世界中から集まった人々は驚嘆しました。ここでは、15か国が挙げられていますが、当時は世界各地に離散したユダヤ人や改宗者たちが、ユダヤの三大祭りのひとつである五旬節にエルサレムに集まっていたのです。
この群衆は、この日に二つのことに驚き怪しみ、驚き惑いました。
1. ガリラヤ出身のユダヤ人たちが12か国語で話し出したこと。
2. 弟子たちの話の内容が、神の大きなみわざについてだったこと。
これらは、聖霊がさせてくださったことですが、詳しくは次回にて。
写真は、オランダの画家Salomon de Bray (1597–1664)が描いた「The Pentecost(ペンテコステ)」(New YorkのThe Metropolitan Museum of Art蔵)