音声:使徒の働き(015) 三大意義 2:1~4

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使徒の働き
2:1 五旬節の日になって、みなが一つ所に集まっていた。
2:2 すると突然、天から、激しい風が吹いて来るような響きが起こり、彼らのいた家全体に響き渡った。
2:3 また、炎のような分かれた舌が現れて、ひとりひとりの上にとどまった。
2:4 すると、みなが聖霊に満たされ、御霊が話させてくださるとおりに、他国のことばで話しだした。
【新改訳改訂第3版】

(たけさんの一口まとめ)
旧約では、重要なことは律法と預言によって教えられましたが、イエス時代の福音では神が人となられて真理を現わしました。しかし、聖霊降臨の後は、信じる人の心の中にイエス・キリストが住まわれて真理を体験させるようになったのです。しかも、私たち罪深い汚れた人間の中に住まわれたのです。これは、驚くべきことです。パウロは隠されていた神の奥義と言いました。
もし、聖霊降臨がなければ、世界は全く変わっていたことでしょう。キリストの内住こそが、神が人間になさんとしていたことの奥義です。
今日のクリスチャンは、キリストの内住を気に留めていない人が多いようですが、霊的な天の御国(聖霊)を内に持っていないと天国に入ることはできません。

ペンテコステ(五旬節)は、ユダヤの三大祭りの一つです。
出エジプト記23:15-17には、三大祭りについて書かれています。
1. 種を入れないパンの祭り(過越の祭り):エジプトの奴隷状態から救い出されたことの感謝
2. 初穂の刈り入れの祭り(五旬節):収穫の感謝、シナイ山の律法の感謝
3. 勤労の実を畑から取り入れる収穫祭(仮庵の祭り):収穫の感謝、荒野での生活の追憶

この3つは、現代のクリスチャンにとって次の三大意義に対応します。
1. 罪の生活からイエス様によって救い出された感謝
2. 聖霊の内住の恵みを頂いている感謝
3. 未来に永遠の安息と栄光を与えられることの感謝

五旬節は、過ぎ越しの祭りが終わる次の日曜から数えて50日目の初穂の刈り入れの祭りで、ユダヤ人は最初に収穫した小麦でパンを作り神に捧げました。
聖霊降臨がこの日になされたのは、イエス様が旧約の霊的意味を重要視していたものと思われます。
レビ記23:15-17には、ペンテコステの日には「奉献物」として、その年の最初の小麦のパンを2個捧げなければならないと書かれています。
また、士師記7:13-16には、パンのかたまりがミデアン人を打ち破ったという夢を仲間が見たと聞いて、ギデオンは神に礼拝し、ミデアン人との戦いに勝利しました。
パンは小麦の初穂の一粒一粒を集めて作られましたが、神に捧げることによって大勝利をもたらすことができます。

使徒たちがイエス様の復活後50日目に聖霊降臨を受けたことにより、初めて神の前にキリストの教会が捧げられました。それまでも、クリスチャン一人一人は神の前に捧げられていましたが、ペンテコステには一人一人がまとまり、教会になって捧げられました。旧約に書かれたパンは、キリストの教会を表しています。神様はパンのような小さい教会を用いて大勝利を得させます。
神に受け入れられるとサタンに勝つことができます。私たちは一人一人であっても、その教会が神に捧げられ受け入れられると偉大な力を発揮することができます。
教会が神に受け入れられるとは、どういう状況でしょうか。
五旬節の教会の特徴を5つ挙げておきます。
1. 自発的に自分自身を捧げること
2. 心を合わせること
3. 喜びを持って捧げること
4. 神の臨在があること
5. 過去の罪を自覚して悟ること
五旬節の聖霊降臨は、すべてのクリスチャンの内面を変えました。
皆さんの魂には、五旬節が来ていますか?
心に聖霊をお迎えし、いのちを持っている人が集まる教会をパンとして主に用いて頂きましょう。

写真は、オーストリアの画家Stephan Dorfmeister (1729–1797) が描いた「Pentecost(ペンテコステ)」(Wikimedia Commonsより、Hungarian National Gallery蔵)