週報No.2124 涙の預言エレミヤ書(34)「偽りと真の預言者」エレミヤ書14:13~22

2018年4月15日 (日) 午前10時半

礼拝メッセージ  眞部 明 牧師

涙の預言エレミヤ書(34)「偽りと真の預言者」エレミヤ書14:13~22

エレミヤ書14章13~22
14:13 私は言った。「ああ、神、主よ。預言者たちは、『あなたがたは剣を見ず、ききんもあなたがたに起こらない。かえって、わたしはこの所でまことの平安をあなたがたに与える』と人々に言っているではありませんか。」
14:14 【主】は私に仰せられた。「あの預言者たちは、わたしの名によって偽りを預言している。わたしは彼らを遣わしたこともなく、彼らに命じたこともなく、語ったこともない。彼らは、偽りの幻と、むなしい占いと、自分の心の偽りごとを、あなたがたに預言しているのだ。
14:15 それゆえ、わたしの名によって預言はするが、わたしが遣わしたのではない預言者たち、『剣やききんがこの国に起こらない』と言っているこの預言者たちについて、【主】はこう仰せられる。『剣とききんによって、その預言者たちは滅びうせる。』
14:16 彼らの預言を聞いた民も、ききんと剣によってエルサレムの道ばたに投げ出され、彼らを葬る者もいなくなる。彼らも、その妻も、息子、娘もそのようになる。わたしは、彼らの上にわざわいを注ぎかける。
14:17 あなたは彼らに、このことばを言え。『私の目は夜も昼も涙を流して、やむことがない。私の民の娘、おとめの打たれた傷は大きく、いやしがたい、ひどい打ち傷。
14:18 野に出ると、見よ、剣で刺し殺された者たち。町に入ると、見よ、飢えて病む者たち。しかし、預言者も祭司も、地にさまよって、途方にくれている。』」
14:19 あなたはユダを全く退けたのですか。あなたはシオンをきらわれたのですか。なぜ、あなたは、私たちを打って、いやされないのですか。私たちが平安を待ち望んでも、幸いはなく、いやしの時を待ち望んでも、なんと、恐怖しかありません。
14:20 【主】よ。私たちは自分たちの悪と、先祖の咎とを知っています。ほんとうに私たちは、あなたに罪を犯しています。
14:21 御名のために、私たちを退けないでください。あなたの栄光の御座をはずかしめないでください。あなたが私たちに立てられた契約を覚えて、それを破らないでください。
14:22 異国のむなしい神々の中で、大雨を降らせる者がいるでしょうか。それとも、天が夕立を降らせるでしょうか。私たちの神、【主】よ。それは、あなたではありませんか。私たちはあなたを待ち望みます。あなたがこれらすべてをなさるからです。
【新改訳改訂第3版】

<礼拝メッセージの要点>
  
 ジョン・パンヤンは、「天路歴程」の中で、巡礼者のクリスチャンが幻の山に登った時、案内役の羊飼いたちが、「この巡礼者たちに、不思議なものを見せてやろうか。」と話し合っていたと書いています。

 巡礼者のクリスチャンは、羊飼いたちの案内で、反対側の急斜面になっている、「誤信(間違って信じること)」という丘に登っています。その丘のふもとには、頂上から転落して、無残に砕けた何人かの死体が横たわっていました。クリスチャンが「どうしてこうなったのですか。」と尋ねると、「あなたは、肉体の復活について、誤った信仰を伝えたヒメナオとピレトのことを聞きませんでしたか。ここにいるのは、彼らの犠牲者たちです。」という答えが返って来ました。

 真理を正しく確信せず、真理からはずれたことを教えたり、偽りの教師から学んだ偽りを、教える者も、教えを受ける者も、神のさばきを免れることができません。

 自分自身を間違った道に行かせるだけでなく、他の人たちの道もあやまたせる者の運命ほど恐ろしいものはありません。

 このような偽りを教える教師たちは、キリストの幼子たちを惑わしてきたのです。信仰の幼い者を惑わし、きよめの道から外れさせ、肉の思いをも抱かせることをよしとすることは、純粋な信仰を破壊することです。

 聖徒たちが旧約と新約の時代から、みことばをたどって、築き上げてきた聖なる道を、現代の神学者であっても、これを崩す議論をしていいはずがありません。その人は、何も話さない人になったほうがよい。

 このようなことを意味して、主はエレミヤに答えられたのです。

 「偽預言者たちの末路は、恐ろしいものです。彼らは遣わされていないのに人の前に立って教え、主からメッセージを受けていないのに神のみことばだと言って、語るからです。彼らのことばは、神からの権威を受けていません。

 地位、富、人の評価、自己満足が、彼らが熱心に働く動機です。

 自分たちに都合のいいことを言ってくれる、これらの偽預言者、偽祭司、偽教師を求めたのは、ユダの民ではないか。

 彼らの信仰の腐敗が、腐った祭司や腐った預言者を生んだのです。

 エレミヤが訴えている者たちは、そういう産物ではないか。

 真理の道から外れて、曲がってしまった神の民は、うぬぼれた民となって、神のみことばの真理を、聞いて従うことに、耐えられなくなっています。

 それ故、一般の民自身が、エレミヤの預言を聞き入れ、自分の罪を捨て、悔い改めて、献身と、信仰を持って、神に立ち返って来ない限り、自分の罪を刈り取らなければなりません。それ故、神は、ユダの民にわざわいを注ぎかけるのです。」

<今週の活用聖句>

ガラテヤ人への手紙6章7~8節
「思い違いをしてはいけません。神は侮られるような方ではありません。人は種を蒔けば、その刈り取りもすることになります。
自分の肉のために蒔く者は、肉から滅びを刈り取り、御霊のために蒔く者は、御霊から永遠のいのちを刈り取るのです。」

<集会案内>

◇4月18日(水)聖別会 午前10時半
 その他の諸問題(6)
 「聖潔のあかし(1)聖潔に到達した人」

地の塩港南キリスト教会
横浜市港南区上永谷5-22-2 TEL/FAX 045(844)8421