週報No.2134 涙の預言エレミヤ書(44)「苦しみを乗り越える」エレミヤ書20:11~13

2018年6月24日 (日) 午前10時半

礼拝メッセージ  眞部 明 牧師

涙の預言エレミヤ書(44)「苦しみを乗り越える」エレミヤ書20:11~13

エレミヤ書20章11~13節
20:11 しかし、【主】は私とともにあって、横暴な勇士のようです。ですから、私を追う者たちは、つまずいて、勝つことはできません。彼らは成功しないので、大いに恥をかき、それが忘れられない永久の恥となりましょう。
20:12 正しい者を調べ、思いと心を見ておられる万軍の【主】よ。あなたが彼らに復讐されるのを私に見せてください。あなたに私の訴えを打ち明けたのですから。
20:13 【主】に向かって歌い、【主】をほめたたえよ。主が貧しい者のいのちを、悪を行う者どもの手から救い出されたからだ。
【新改訳改訂第3版】

<礼拝メッセージの要点>
  
 「私の親しい者」は、直訳では「私の平安の人々」です。普通なら「シヤローム。平安があなたとともにあるように。」と呼びかけてくれるはずの人々です。エレミヤが親しい友人と信じきっていた者たちが、偽りの預言によって、迫害者に変わっていたのです。

 エレミヤの友人たちは、エレミヤがパシェフルに言い渡した神の宣告に、強烈なショックを受けて、エレミヤのことをエホヤキム王や貴族たちに報告しようと言い出していたのです。これが報告されると、もっとひどい迫害が加わって来るのは、明らかです。それで、エレミヤはこの苦情を付け加えたのです。

 この苦しみを乗り越えさせるものは、神の臨在だけです。

 「しかし、主は私とともにあって、横暴な勇士のようです。ですから、私を追う者たちは、つまずいて、勝つことはできません。彼らは成功しないので、大いに恥をかき、それが忘れられない永久の恥となりましょう。」(エレミヤ書20:11)

 「主は私とともにあって」と告白して、エレミヤの神への信頼は、神が彼の味方であるという、力強い確信となって、表わされています。

「横暴な勇士」は、主に敵対する者には、「恐ろしいほど強い」ことを表わしています。ですから、主のしもべを迫害する者は、必ず、主の刑罰を受けます。

 このことを悟っていたダビデは、神の油注がれたサウル王が、ダビデのいのちをねらっても、神が油注がれたサウル王に刃を向けようとしなかったのです。それをすれば、神に刃を向けることになるからです。ここに、ダビデの隠された本当の神を畏れた、敬虔さが見られます。

 また、エレミヤのように自分の苦しみを主に委ねる者は、主から良い報いを受けます。

 「義のために迫害されている者は幸いです。天の御国はその人のものだからです。」(マタイ5:10)

 「正しい者を調べ、思いと心を見ておられる万軍の主よ。あなたが彼らに復讐されるのを私に見せてください。あなたに私の訴えを打ち明けたのですから。」(//20:12)

 エレミヤが事の真相を悟ったのは、主がどのようなお方か、主のご性質を悟った時です。

 エレミヤの苦しみは、神の許しのもとに来ているものでした。それ故、神のもとに持ち出して、解決すべきものでした。神だけが、主のしもべの問題を解決し、彼を敵の反抗する圧力や緊張から解放することができるのです。

 「愛する人たち。自分で復讐してはいけません。神の怒りに任せなさい。それは、こう書いてあるからです。『復讐はわたしのすることである。わたしが報いをすると、主は言われる。』もしあなたの敵が飢えたなら、彼に食べさせなさい。渇いたなら、飲ませなさい。そうすることによって、あなたは彼の頭に燃える炭火を積むことになるのです。」(ローマ12:19~20)

 「主に向かって歌い、主をほめたたえよ。主が貧しい者のいのちを、悪を行なう者どもの手から救い出されたからだ。」(/J20:13)

 エレミヤも、この信仰を持った時、主に対する新しい確信を持って、「主をほめたたえよ。主が貧しい者のいのちを、悪を行なう者の手から救い出されたからだ。」と告白することができたのです。

 私も、自分を取り囲んでいる課題から、目を離し、主に心を向け、主のみことばを信じる時、新たな力と確信を受けるのです。

<今週の活用聖句>

詩篇91篇4節
「主は、ご自分の羽で、あなたをおおわれる。あなたは、その翼の下に身を避ける。主の真実は、大盾であり、とりでである。」

<集会案内>

◇6月27日(水)聖別会  午前10時半
 聖潔とは何か(7)
 「旧約と新約の中間時代の証言(1)文書の証言」

地の塩港南キリスト教会
横浜市港南区上永谷5-22-2 TEL/FAX 045(844)8421