週報No.2164 涙の預言エレミヤ書(72)「新しい町」エレミヤ書32:6~15

2019年1月13日 (日) 午前10時半

礼拝メッセージ  眞部 明 牧師

エレミヤ書32章6~15節
32:6 そのとき、エレミヤは言った。「私に次のような【主】のことばがあった。
32:7 見よ。あなたのおじシャルムの子ハナムエルが、あなたのところに来て、『アナトテにある私の畑を買ってくれ。あなたには買い戻す権利があるのだから』と言おう。
32:8 すると、【主】のことばのとおり、おじの子ハナムエルが私のところ、監視の庭に来て、私に言った。『どうか、ベニヤミンの地のアナトテにある私の畑を買ってください。あなたには所有権もあり、買い戻す権利もありますから、あなたが買い取ってください。』私は、それが【主】のことばであると知った。
32:9 そこで私は、おじの子ハナムエルから、アナトテにある畑を買い取り、彼に銀十七シェケルを払った。
32:10 すなわち、証書に署名し、それに封印し、証人を立て、はかりで銀を量り、
32:11 命令と規則に従って、封印された購入証書と、封印のない証書を取り、
32:12 おじの子ハナムエルと、購入証書に署名した証人たちと、監視の庭に座しているすべてのユダヤ人の前で、購入証書をマフセヤの子ネリヤの子バルクに渡し、
32:13 彼らの前で、バルクに命じて言った。
32:14 『イスラエルの神、万軍の【主】は、こう仰せられる。これらの証書、すなわち封印されたこの購入証書と、封印のない証書を取って、土の器の中に入れ、これを長い間、保存せよ。
32:15 まことに、イスラエルの神、万軍の【主】は、こう仰せられる。再びこの国で、家や、畑や、ぶどう畑が買われるようになるのだ』と。」
【新改訳改訂第3版】

<礼拝メッセージの要点>

第二に、彼は、神のみことばによって安息しました。

エレミヤのたましいは、若い頃から神のみことばによって養われ、力づけられてきました。神のみことばによって、恵みを受けるためには、みことばを信じて、生活のあらゆる場面で活用する以外に、方法がありません。

「私はあなたのみことばを見つけ出し、それを食べました。あなたのみことばは、私にとって楽しみとなり、心の喜びとなりました。万軍の神、主よ。私にはあなたの名がつけられているからです。」(15:16)

悲しんでいる人に、「聖書を読んで下さい。」と助言するのは、大雑把すぎるかもしれませんが、聖霊によって、適切なみことばを与えることができれば、これ以上の助言はありません。聖書を読んで下さい。信じて下さい。行なって下さい。自己流の解釈をしないで下さい。自分の知恵による理解や、納得や、解釈で終わらないで下さい。

神のみことばは、天よりも高く、海よりも広く、深いのです。

「あなたのみことばは、私の足のともし火、私の道の光です。」(詩篇119:105)

聖書のことばの中には、御子イエス・キリストが歩いておられます。ベタニヤのマリヤとマルタの所、ザアカイのいるエリコに、ゲッセマネに、エマオ村に、.ガリラヤ湖畔に、エルサレムに、サマリヤに行かれています。

また聖書のことばには、義の太陽が輝いています。神の蜜がしたたっています。神の光が輝いています。

これまで無数の人々が、聖書のみことばに救いと、きよめと、いやしのいのちの木の実を見い出して来たのです。

第三に、彼は、主のご命令に、忠実に従いました。

エレミヤは、アナトテの畑を買えという神のご命令が、これまでのエルサレムとユダの滅亡の預言に反しており、この矛盾するエレミヤの行動に、非難が殺到することが分かっていても、神の矛盾に見えるご命令に、従いました。

人々に対するみことばを伝える奉仕は、反感をかうこともあります。それは心地よいものではありません。聞く人を怒らせてしまいます。しかし、進むべき道が確かなら、その道を通って行くべきです。その道をはずれて、右にでも左にでもそれたら、曲がったら、非常に危険です。「あなたがたは、あなたがたの神、主が命じられたとおりに守り行ないなさい。右にも左にもそれではならない。」(申命記 5:32、31:8)

これまでも、しばしば孤独な神のしもべたちは、悪評を立てられ、悪人のように扱われたのです。しかし、イエス・キリストの弟子たちには、ペンテコステが臨んだように、栄光に輝く日があります。それを確信して、御霊によって「アバ、父」と叫んで、自分自身を主に委ねたのです。

このような主のしもべに、報いはあるのでしょうか。

わたしは青銅の代わりに金を運び入れ、鉄の代わりに銀、木の代わりに青銅、石の代わりに鉄を運び入れ、平和をあなたの管理者とし、義をあなたの監督者とする。」(イザヤ書60:17、ローマ8:28、へプル11:6、テモテ第二、4:8)

ガラテヤ2:20の信仰によって、自分中心の生き方から訣別した初めの頃は、難しさを覚えたり、緊張したり、とまどったりするでしょう。・‥しかし神は、自分中心の生き方をしている間は、想像もできない、栄光の宝を、私たちに示され、現実にお与えくださるのです。エレミヤは、この奥義を知ったのです。神は彼の涙をぬぐわれ、未来の栄光を見る目を開かれ、彼が蒔いた種がキリストの王国に根ざしているのを見たのです。

彼は、お金で畑を買い、購入証書に署名し、封印しながら、ネブカデネザルが倒れ、クロス王によって捕囚民が帰還し、主の宮に感謝のいけにえをささげる賛美の声を確信し、ダビデの末から出る若枝として、王座に着かれるイエス・キリストが必ず来られることを確信したのです。

また多くの人々が、苦難の時にエレミヤに執り成しを求めるようになりました(15:11、21:2、37:3、38:14、42:2)。

…苦難を耐え忍んで行なったあなたの証しは、必ず実を結ぶの
です。

「今の時の軽い患難は、私たちのうちに働いて、測り知れない、重い永遠の栄光をもたらすからです。」(コリント第二、4:17)

神は「自分中心の自我を捨てて、神と人のたましいのために仕えるしもべ」を、決して見捨てることも、忘れることもありません。エレミヤの牢獄は暗く、長く、厳しかったのですが、春は必ず来ます。どんな頑丈な墓の扉も、復活の日を迎えるのです。

<今週の活用聖句>

テサロニケ人への手紙5章23節
「平和の神ご自身が、あなたがたを全く聖なるものとしてくださいますように、主イエス・キリストの来臨のとき、責められるところのないように、あなたがたの霊、たましい、からだが完全に守られますように。」

<集会案内>

◇1月16日(水)聖別会 午前10時半
旧約の聖化と新約の聖化(4)「全き聖化」

地の塩港南キリスト教会
横浜市港南区上永谷5-22-2 TEL/FAX 045(844)8421