音声:使徒の働き(146) 神に願うこと 26:24~32 アグリッパ二世への弁明
使徒の働き 26:24~32
26:24 パウロがこのように弁明していると、フェストが大声で、「気が狂っているぞ。パウロ。博学があなたの気を狂わせている」と言った。
26:25 するとパウロは次のように言った。「フェスト閣下。気は狂っておりません。私は、まじめな真理のことばを話しています。
26:26 王はこれらのことをよく知っておられるので、王に対して私は率直に申し上げているのです。これらのことは片隅で起こった出来事ではありませんから、そのうちの一つでも王の目に留まらなかったものはないと信じます。
26:27 アグリッパ王。あなたは預言者を信じておられますか。もちろん信じておられると思います。」
26:28 するとアグリッパはパウロに、「あなたは、わずかなことばで、私をキリスト者にしようとしている」と言った。
26:29 パウロはこう答えた。「ことばが少なかろうと、多かろうと、私が神に願うことは、あなたばかりでなく、きょう私の話を聞いている人がみな、この鎖は別として、私のようになってくださることです。」
26:30 ここで王と総督とベルニケ、および同席の人々が立ち上がった。
26:31 彼らは退場してから、互いに話し合って言った。「あの人は、死や投獄に相当することは何もしていない。」
26:32 またアグリッパはフェストに、「この人は、もしカイザルに上訴しなかったら、釈放されたであろうに」と言った。【新改訳改訂第3版】
上の写真は、ウクライナ生まれのロシアの画家 Nikolai Bodarevsky(1850–1921) により描かれた「Apostle Paul before Herod Agrippa II flanked by his sister Berenice and Roman procurator Porcius Festus(妹ベルニケと並ぶヘロデ・アグリッパ二世、および、ローマ総督ポルキオ・フェストの前に立つ使徒パウロ)」(ウクライナのTranscarpathian Regional Art Museum蔵、Wikimedia commons より)