週報No.2225 希望の預言エゼキエル書（10）「預言者の任務」 エゼキエル書 3:4～15
2020年3月8(日) 午前10時半
礼拝メッセージ 眞部 明 牧師
エゼキエル書 3:4～15
3:4 その方はまた、私に仰せられた。「人の子よ。さあ、イスラエルの家に行き、わたしのことばのとおりに彼らに語れ。
3:5 わたしはあなたを、むずかしい外国語を話す民に遣わすのではなく、イスラエルの家に遣わすのだ。
3:6 あなたを、そのことばを聞いてもわからないようなむずかしい外国語を話す多くの国々の民に、遣わすのではない。もし、これらの民にあなたを遣わすなら、彼らはあなたの言うことを聞くであろう。
3:7 しかし、イスラエルの家はあなたの言うことを聞こうとはしない。彼らはわたしの言うことを聞こうとはしないからだ。イスラエルの全家は鉄面皮で、心がかたくなだからだ。
3:8 見よ。わたしはあなたの顔を、彼らの顔と同じように堅くし、あなたの額を、彼らの額と同じように堅くする。
3:9 わたしはあなたの額を、火打石よりも堅い金剛石のようにする。彼らは反逆の家だから、彼らを恐れるな。彼らの顔にひるむな。」
3:10 その方は私に仰せられた。「人の子よ。わたしがあなたに告げるすべてのことばを、あなたの心に納め、あなたの耳で聞け。
3:11 さあ、捕囚になっているあなたの民のところへ行って、彼らに告げよ。彼らが聞いても、聞かなくても、『神である主はこう仰せられる』と彼らに言え。」
3:12 それから、霊が私を引き上げた。そのとき、私は、うしろのほうで、「御住まいの【主】の栄光はほむべきかな」という大きなとどろきの音を聞いた。
3:13 それは、互いに触れ合う生きものたちの翼の音と、そのそばの輪の音で、大きなとどろきの音であった。
3:14 霊が私を持ち上げ、私を捕らえたので、私は憤って、苦々しい思いで出て行った。しかし、【主】の御手が強く私の上にのしかかっていた。
3:15 そこで、私はテル・アビブの捕囚の民のところへ行った。彼らはケバル川のほとりに住んでいたので、私は彼らが住んでいるその所で、七日間、ぼう然として、彼らの中にとどまっていた。
【新改訳改訂第３版】
＜礼拝メッセージ＞（一部分）
私たちはみな、尊い血によってきよめられ、主イエス様のみこころを持つ者となり、いつでも主の御用のために整えられた者となっていたいものです。
「ですから、誰でも自分自身を聖めて、これらのことを離れるなら、その人は尊いことに使われる器となります。すなわち、聖められたもの、主人にとって有益なもの、あらゆる良いわざに間に合うものとなるのです。」（テモテ第二、2：21）
エゼキエルは、多くのバビロン人の魂に、福音のメッセージが必要であることに気づいていたことは違いありません。しかし、エゼキエルはバビロン人に遣わされたのではなく、すでに神を知っているはずのイスラエル人に遣わされたのです。
イスラエル人の信仰がよみがえって、イスラエル人が証しをするなら、異教の国々の福音宣教は速やかに実現するでしょう。この課題を今日の教会は考えてみる必要があるのではないでしょうか。
未信者の人々に福音を宣べ伝えるとともに、既に救われていると告白している教会に集っている信仰者の方々に、もっと豊かに、みことばと聖霊の恵みと確信を持っていただくことが、急務ではないでしょうか。そうすれば、ご家族やお友達への影響は、非常に大きいでしょう。これは、教会が果たさなければならない、急務な課題だと思います。
「見よ。わたしはあなたの顔を、彼らの顔と同じように堅くし、あなたの額を、彼らの額と同じように堅くする。」（エゼキエル書3：8）
神の困難な働きを成し遂げる忍耐、力、勇気、才能の全ては、神からしか与えられません。学んだ努力や、成功者の様々な真似をしても、神の力は得られません。
パウロは自分の説教について、「語るべきことばが与えられるように」、「福音の奥義を大胆に知らせることができるように、私のためにも祈ってください。」（エペソ6：19）と、求めています。
9節の「火打石よりも堅い金剛石」という象徴的表現は、イスラエル人の神に逆らっている、肉の力による頑固さです。
これに対して、神が与えてくださる力は、金剛石の堅さです。金剛石の堅さは、通常知られている被造物の中で最も堅いものです。
しかし、この堅さは、神に反抗するためのものではなく、神のみことばを成し遂げていくための、神の力です。これは万軍の主の力です。エル・シャダイ（いのちを創造される神）の力です。
この力は、どのようにすれば得られるのでしょうか。
「私たちは、この宝を、土の器の中に入れているのです。それは、この測り知れない力が神のものであって、私たちから出たものでないことが明らかにされるためです。」（コリント第二、4：7）
エゼキエルも、この捕囚とエルサレムに残っているユダヤ人の民が回復に至るまでの長期間、この力を持って働き続け、導き続けたのです。
「わたしはあなたの額を、火打石よりも堅い金剛石のようにする。彼らは反逆の家だから、彼らを恐れるな。彼らの顔にひるむな。」（エゼキエル書3：9）
エゼキエルは、イスラエル人の鉄面皮の反逆に対して、金剛石の忍耐と、希望と、神の愛アガペーによって戦ったのです。
真理のための強さは、サタンの頑固さより、強く堅固でなければなりません。真の神の預言者は、偽りのこの世と妥協している教師や説教者よりも、強くなければなりません。
「私たちは、真理に逆らっては何もすることができず、真理のためなら、何でもできるのです。」（コリント第二、13：8）
＜今週の活用聖句＞
コリント人への手紙第二、4章7節
「私たちは、この宝を、土の器の中に入れているのです。それは、この測り知れない力が神のものであって、私たちから出たものでないことが明らかにされるためです。」
＜集会案内＞
◇「志道者会」 毎聖日礼拝後30分くらい
◇ 3月11日（水）聖別会 午前10時半
「訓練された人々（5）成熟のしるし（1）感情」
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