週報No.2265　希望の預言エゼキエル書（49）「ツロの示す意味」　27:25～36

2020年12月13日(日)　午前10時半

礼拝メッセージ　 眞部　明　牧師

エゼキエル書 27:25～36
27:25 タルシシュの船がおまえの品物を運んだ。おまえは海の真ん中で富み、大いに栄えた。
27:26 おまえのこぎ手はおまえを大海原に連れ出し、東風は海の真ん中でおまえを打ち破った。
27:27 おまえのくずれ落ちる日に、おまえの財宝、貨物、商品、おまえの水夫、船員、修繕工、おまえの商品を商う者、おまえの中にいるすべての戦士、おまえの中にいる全集団も、海の真ん中に沈んでしまう。
27:28 おまえの船員の叫び声に海辺は身震いする。
27:29 かいを取る者、水夫、海の船員はみな、船から降りて陸に立ち、
27:30 おまえのために大声をあげて激しく泣き、頭にちりを振りかけ、灰の中をころび回る。
27:31 彼らはおまえのために頭をそり、荒布をまとい、おまえのために心を痛めて泣き、いたく嘆き、
27:32 泣き声をあげて哀歌を唱え、おまえのために悲しんで歌う。だれかツロのように海の真ん中で滅ぼされたものがあろうか。
27:33 おまえの貨物が陸揚げされると、おまえは多くの国々の民を満ち足らせ、その豊かな財宝と商品で地の王たちを富ませた。
27:34 おまえが海で打ち破られたとき、おまえの商品、全集団は、おまえとともに海の深みに沈んでしまった。
27:35 島々の住民はすべておまえのことでおぞ気立ち、その王たちはひどく恐れて、あわてふためいた。
27:36 国々の民の商人たちはおまえをあざけり、おまえは恐怖となり、とこしえになくなってしまう。」
【新改訳改訂第３版】

＜礼拝メッセージ＞（一部分）

　預言者エゼキエルは、この哀歌の中で、経済的繁栄だけを求めるこの世の企ては、長続きせず、必ず崩壊の時が来ることを明らかにしたのです。

　人間はエデンの園を追放されて以来、先の繁栄者とその国が築いて来た文明を破壊し、奪うことによって、勝利者となり、更に大きな繁栄を求めて来たのです。そのために、人類は残酷な戦争を無数に繰り返して来たのです。

　人間の文明は進歩発展して来たかのように思い込んでいますが、神を愛し、隣人を愛し、平和と幸せな生活から見ると、エデンの生活に戻っていません。ますます自分の欲を膨らませる生活に走っているようです。

　人類は、エデンの園を追放されて以来、天地が過ぎ去っても変わることのない神のみことばに立ち返っていません。信仰が熱心な人でも、富と神と両方を求めています。いつまでも残る信仰と希望と愛を求める人は少ないのです。

　これが、人間がいつまでも、必ず滅びる大繁栄と、この世の富と名誉を求めて止めない現実です。それをエジプトも、アッシリヤも、バビロンも、ペルシャも、ツロも、ギリシャも、ローマも、今日の人々も、追い求めて止めないのです。

　私たちが求めるべきものは、朽ちるものではなく、永遠に朽ちないものでなければなりません。これを持つ人は、ご自分の人生において、真の勝利者となっている人です。

　「世と世の欲は滅び去ります。しかし、神のみこころを行なう者は、いっまでもながらえます。」（ヨハネ第一、2：17）

　「こういうわけで、いつまでも残るものは信仰と希望と愛です。その中で一番すぐれているのは愛です。」（コリント第二、13：13）

　使徒ヨハネは、ヨハネの黙示録18：11～20の、象徴的バビロンの繁栄に、神のさばきが下って、滅亡して行くのを描くのに、エゼキエル書のツロの滅亡の描写を基礎にしていたことは明らかです。

　これは、ツロが巨大な商業的、貿易経済で繁栄して築いた王国が滅びたように、その後にバビロンも、使徒ヨハネの時代のローマ帝国も同じ道を歩んで滅び、そして現代社会も同じ道を歩んでいます。

　先進科学や、医療や技術に、いくら先端技術の革新が起きても、みことばとキリストと聖霊による霊的革新が起きなければ、罪の原理からの解放はなく、永遠のいのちはありません。

　「なぜなら、キリスト・イエスにある、いのちの御霊の原理が、罪と死の原理から、あなたを解放したからです。」（ローマ8：2）

　サタンは、私をこの世の富と栄華に安心、信頼を置かせようとしますが、クリスチャンは、この世の繁栄に信頼を置くことをしません。それは、サタンの偽りの仕掛けが仕組まれていることを知っているからです。ただ真理のみに信頼を置くことができます。

　クリスチャンは、この世を用い過ぎません。主に仕え、隣人を愛する場として、活用するのです。この世のことは、過ぎ去るからです。

　「世の富を用いる者は用いすぎないようにしなさい。この世の有様は過ぎ去るからです。」（コリント第一、7：31）

　預言者エゼキエルは、捕囚の神の民たちの信仰を、この世の地上的解放や、祝福を求めるところから、天的、永遠的なものに引き上げようとしたのです。

　「なくなる食物のためではなく、いつまでも保ち、永遠のいのちに至る食物のために働きなさい。それこそ、人の子があなたがたに与えるものです。この人の子を父すなわち神が認証されたからです。」（ヨハネ6：27）

＜今週の活用聖句＞

ヨハネの手紙第一、2章17節
「世と世の欲は滅び去ります。しかし、神のみこころを行なう者は、いつまでもながらえます。」

＜集会案内＞
　　　　　　　　　
◇12月16日（水）聖別会（18）午前10時半
「聖化の条件（5）聖霊を受ける八つの条件（3）」

【お知らせ】

☆12月20日（日）聖誕節礼拝　午前10：30
　12月20日（日）クリスマス感謝会　礼拝後
　どうぞ、お気軽にご参加下さい。

☆クリスマス感謝献金のお願い
　主イエス様のご降誕の恵みと、今年も一年間、守られたことを　感謝して、クリスマス感謝献金を実施します。信仰と感謝を込めてお加わり頂ければ幸いです。この献金は、教会の牧師費や光熱費、その他の諸経費のために使わせて頂きます。
　締め切りは12月31日とさせていただきます。

地の塩港南キリスト教会
横浜市港南区上永谷5－22－2　TEL/FAX 045（844）8421

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