週報No.2525　詩篇（208）詩篇73篇25～28節「神の光」

2025年11月23日(日)　午前10時半

奏　　楽
頌　　栄　　　すべてのものみな　　　　　 　　1番
讃　　美　　　いのちのみことば　　　 　　　　92番
使徒信条
讃　　美　　　おはようイエスさま　　　　　　151番
聖書交読　　　イザヤ書40章27～31節
祈　　祷
主の祈り
讃　　美　　　わたしのイエスよ　　　　　　　155番
聖書朗読　　　詩篇73篇25～28節
メッセージ　　詩篇（208）　　　　　　　　眞部明牧師
「神の光」
讃　　美　　　ああ　わが神主よ　　　　　　　160番
献金・感謝
頌　　栄　　　みたまの交わり　　　　 　 　4番
祝　　祷

詩篇73篇25～28節
73:25 天では、あなたのほかに、だれを持つことができましょう。地上では、あなたのほかに私はだれをも望みません。
73:26 この身とこの心とは尽き果てましょう。しかし神はとこしえに私の心の岩、私の分の土地です。
73:27 それゆえ、見よ。あなたから遠く離れている者は滅びます。あなたはあなたに不誠実な者をみな滅ぼされます。
73:28 しかし私にとっては、神の近くにいることが、しあわせなのです。私は、神なる主を私の避け所とし、あなたのすべてのみわざを語り告げましょう。
【新改訳改訂第３版】

＜礼拝メッセージ＞（一部分）

23～24節で、アサフが悟った神とは、

1、自分と共にいてくださる神（神の臨在の経験）

2、自分をしっかり捕まえていて下さる神（神の支え）
「彼らは私のわざわいの日に私に立ち向かった。だが、主は私のささえであった。」（詩篇18：18）

3、悟りを与えて、導いてくださる神（実理の理解力と、神の道を歩む導き）

4、究極の栄光のうちに、受け入れてくださる神（栄化の確信）

死後の存在についての作者アサフの理解

23～24節で、地上で神を畏れ、神とともに歩んだ信仰者は、死後に、栄光に輝く生活があるという、旧約の宣言として注目しましょう。

このことは、新約のクリスチャンには主イエス様の復活がありますので、受け留めやすいけれども、この重大な真理を、アサフがどれだけ深く、明白に信じていたのかは分かりません。

アサフには、明確な栄化の信仰が分からなかったとしても、彼が、今持っている、神と交わっている生活は、この世だけでなく、彼の世においても続くことの確信を持っていたことは確かです。

ここで「三つの注意点」を挙げておきます。
現在の神との交わりが希薄な時は、死後の信仰の確信も弱くなります。今の生活で、神との交わりが深く強くなれば、死後の確信も強くなります。

1、死後の確信がない時、24節の「栄光」は来世の霊的栄光の意味に受け止めなくなり、この世の個人的な名誉や地位や富に、受け止められてしまいます。

2、24節の「後には」、疑いや悩みが過ぎ去った後の「悟り」がなくなります。それ故17節の「悪人の最後」も、彼らの死後の神のさばきと、受け止められなくなってしまいます。

3、25節「天では、あなたのほかに、だれを持つことができましょう。地上では、あなたのほかに私はだれをも望みません。」
この「天では」は、直訳では「諸天」です。この語は、神の御座を現わす「諸天の天」、「第三の天」を意味していることは、明らかです。しかし、死後の信仰のない人には、この天は星や太陽の物質的領域に解釈されてしまっています。
しかし、新約の真理に生きる私たちは、死後の栄化の復活を確信するのです。

悪人の繁栄のもたらす疑問と矛盾に見える問題は、次の二つのことを悟ることによって、解決します。

第一は、「食い、飲め、楽しめ」という人間が先祖から引き継いで来た哲学は、偽りで、幸いをもたらさず、滅びをもたらします。

「そして、自分のたましいにこう言おう。『たましいよ。これから先何年分もいっばい物がためられた。さあ、安心して、食べて、飲んで、楽しめ。』しかし神は彼に言われた。『愚か者。おまえのたましいは今夜おまえから取り去られる。そうしたら、おまえが用意した物は、いったいだれのものになるのか。』自分のためにたくわえても、神の前に富まない者はこのとおりです。」（ルカ12：19～21）

第二に、神のご性質と恵みとをはっきり信じていないと、悪人の繁栄がいたずらに気にさわり、大問題になってしまいます。悪者のさばきを神に任せられず、自分でさばこうとするのです。

26～28節、今、アサフに必要な信仰は何でしょうか。

26節「この身とこの心とは尽き果てましょう。しかし、神はとこしえに私の心の岩、私の分の土地です。」

アサフにとって、物質的貧しさや人間関係の苦しみは、まだまだ続くことでしょう。年齢が進むに連れて、心身ともに衰えて行きます。
しかし、アサフのうちには、「とこしえの心の岩」となってくださり、神と祝福された交わりを続けていくことができる霊的な状態へと成長しています。……

28節「しかし私にとっては、神の近くにいることが、幸せなのです。私は、神なる主を私の避け所とし、あなたのすべてのみわざを語り告げましょう。」

ここに至って、アサフは、神の近くにいることが、幸せの源であることを経験し、悟っていたのです。……

＜今週の活用聖句＞

詩篇73篇26節
「この身とこの心とは尽き果てましょう。
しかし神はとこしえに私の心の岩、私の分の土地です。」

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牧師　眞部　明

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