音声:信仰の列伝(35) エフタの信仰ー逆境を乗り越えた信仰(士師記11章~12章7節)へブル人への手紙11章32~34節

2017年4月9日 (日) 午前10時半
礼拝メッセージ  眞部 明牧師

へブル人への手紙11章32~34節
11:32 これ以上、何を言いましょうか。もし、ギデオン、バラク、サムソン、エフタ、またダビデ、サムエル、預言者たちについても話すならば、時が足りないでしょう。
11:33 彼らは、信仰によって、国々を征服し、正しいことを行い、約束のものを得、獅子の口をふさぎ、
11:34 火の勢いを消し、剣の刃をのがれ、弱い者なのに強くされ、戦いの勇士となり、他国の陣営を陥れました。
【新改訳改訂第3版】

<インフォメーション>

「…エフタのところに、ごろつきが集まって来て、彼といっしょに出歩いた。」(土師記11:3後半)とあるのは、エフタが、自分の不遇の境遇から学んだ経験から、不満を抱いている、「ごろつき」と訳されている若者たちの気持ちを、よく理解し、話を聞いてあげたので、不満を持つ若者たちが、エフタのもとに集まって来たのです。これによって、エフタが信仰的に、人格的に成長していたことが分かります。

今日、教会も、こうありたいものだと思います。人々に福音を教える前に、人々の悩み、不安、苦しみ、訴えをよく聞くことから、始めたいものです。そのためには、愛と忍耐が必要です。

「エフタは勇士であった。」(同11:1)とありますが、彼は、喧嘩ばやい人ではなく、神の働きに用いられる勇士に育っていたのです。

エフタは、自分の出生時のハンディーに屈せず、乗り越えるだけの信仰を持つ、積極性のある人に成長していました。

エフタについて、それまでの彼の信仰について、何も記されていませんが、彼が「勇士であった」ということばは、彼の信仰の強さを示しています。エフタも、くやしい思いをしたことが何度もあったはずです。気持ちが落ち込んだ時もあったはずです。そういうことを通して、信仰を活用し、積極的に勇敢に生きることを、学んだのです。

私たちは、みことばと聖霊の内住経験によって、どんな最悪の状況や、境遇の中からでも、積極的になることができるし、忍耐強く、勇敢に生きることができるようになります。

その秘訣は、生けるキリストから離れないことです。儀式や、知識ではなく、生けるキリストのご人格に留まり続けましょう。

即ち、みことばが、いのちの光となって、心に輝いていること。神の愛、アガペーが、自分の動機となって働いていることです。

そうすれば、必ず、内なる人は強くされます。全ての信仰者が、このようにして強められたのです。

<今週の活用聖句>

ヨハネの福音書15章5節

「わたしはぶどうの木で、あなたがたは枝です。人がわたしにとどまり、わたしもその人の中にとどまっているなら、そういう人は、多くの実を結びます。わたしを離れては、あなたがたは何もすることができないからです。」

写真は、オーストリアの画家Michael Christoph Grabenberger (1634-1684) による「Jiftach begegnet bei seiner Heimkehr zuerst seiner Tochter(彼は家に戻った時に最初に彼の娘と出会った)」(ガルステン教会のフレスコ画、Wikimedia Commonsより)

地の塩港南キリスト教会
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