音声:ルカの福音書(72) ああコラジン、ああベッサイダ 10:10~16

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ルカの福音書(72) ああコラジン、ああベッサイダ 10:10~16

10:10 しかし、町に入っても、人々があなたがたを受け入れないならば、大通りに出て、こう言いなさい。
10:11 『私たちは足についたこの町のちりも、あなたがたにぬぐい捨てて行きます。しかし、神の国が近づいたことは承知していなさい。』
10:12 あなたがたに言うが、その日には、その町よりもソドムのほうがまだ罰が軽いのです。
10:13 ああコラジン。ああベツサイダ。おまえたちの間に起こった力あるわざが、もしもツロとシドンでなされたのだったら、彼らはとうの昔に荒布をまとい、灰の中にすわって、悔い改めていただろう。
10:14 しかし、さばきの日には、そのツロとシドンのほうが、まだおまえたちより罰が軽いのだ。
10:15 カペナウム。どうしておまえが天に上げられることがありえよう。ハデスにまで落とされるのだ。
10:16 あなたがたに耳を傾ける者は、わたしに耳を傾ける者であり、あなたがたを拒む者は、わたしを拒む者です。わたしを拒む者は、わたしを遣わされた方を拒む者です。」【新改訳改訂第3版】

これは、ベッサイダの遺跡です。ベッサイダは、イスラエル王国時代には、この地はゲシュルの首都ツェルの町で、ダビデ王の3番目の妻マアカの出身地でした。マアカは、ゲシュルの王タルマイの娘であり、ダビデの息子アブシャロムの母です。そこで、アブシャロムは、異母兄であるアムノンを恨んで殺した時に父ダビデに追われますが、その時ここゲシュルまで逃げてきてタルマイに3年間かくまってもらいました。(第二サムエル13:37-38)。ここには、当時の門と宮殿の跡があります。しかし、BC732年にアッシリアが攻めてきて破壊されました。

その後再建され、ローマ時代の1世紀前後には、ここはガリラヤ湖の漁業で栄えました。ベツサイダ(BethSaida)という名前は”House of the Fisherman”(漁師の家)という意味だそうです。新約聖書には、イエスの弟子のペテロとアンデレ、およびピリポがベッサイダ出身であると書かれています。(ヨハネ1:44)。

しかし、イスラム時代になって廃墟となり、テル(遺跡の丘)の中にうもれてしまいました。イエス様が宣告されたとおり、コラジン、ベッサイダ、カペナウムは、すべて、廃墟になりました。(たけ記)