週報No.2498　詩篇（187）詩篇69篇1～3節「絶望から賛美へ」

2025年5月18日(日)　午前10時半

奏　　楽
頌　　栄　　　すべてのものみな　　　　　 　 　　1番
讃　　美　　　激しい雨風　　　　　　　　　　 　982番
使徒信条
讃　　美　　　苦難に耐えたイエスの姿 　　　　　981番
聖書交読　　　イザヤ書29章17～24節
祈　　祷
主の祈り
讃　　美　　　あなたの十字架耐えがたく　　　 　969番
聖書朗読　　　詩篇69篇1～3節
メッセージ　　詩篇（187）　　　　　　　 　眞部明牧師
「絶望から賛美へ」
讃　　美　　　今わからなくも　　　 　　　　　　986番
献金・感謝
頌　　栄　　　みたまの交わり　　　　　 　　　　　4番
祝　　祷

詩篇69篇1～3節
< 69 > 指揮者のために。「ゆりの花」の調べに合わせて。ダビデによる
69:1 神よ。私を救ってください。水が、私ののどにまで、入って来ましたから。
69:2 私は深い泥沼に沈み、足がかりもありません。私は大水の底に陥り奔流が私を押し流しています。
69:3 私は呼ばわって疲れ果て、のどが渇き、私の目は、わが神を待ちわびて、衰え果てました。
【新改訳改訂第３版】

＜礼拝メッセージ＞（一部分）

1、この詩篇のテーマは、「絶望から賛美へ」です。

この詩篇は、22篇と同じ内容です。
69篇も22篇も、両方とも、神にあくまでも忠実であったために、加えられた不当な苦しみを扱っています。

4節、具体的な理由なしに、加えられた苦しみ

「ゆえなく私を憎む者は私の髪の毛よりも多く、私を滅ぼそうとする者、偽り者の私の敵は強いのです。それで、私は盗まなかった物をも返さなければならないのですか。」と訴えています。

5節、自分の愚かさと、罪を思い起こして、へりくだっています。

「神よ。あなたは私の愚かさをご存知です。私の数々の罪過は、あなたに隠されてはいません。」

作者は、敵対者を非難する前に、自らへりくだっています。
これは、彼の信仰が真実で、本物であることを表わしています。

7～11節は、作者ダビデが、主に忠実であったために、受ける迫害を扱っています。

7節、そしり、侮辱、「私は、あなたのためにそしりを負い、侮辱が私の顔をおおっていますから。」

8節、兄弟からは、のけ者扱い、よそ者扱いにされたこと、
「私は自分の兄弟からは、のけ者にされ、私の母の子らにはよそ者となりました。」ダビデには、多くの兄弟がいましたが、のけ者扱いにされていたのです。

9～10節、そしり
「それは、あなたの家を思う熱心が私を食い尽くし、あなたをそしる人々のそしりが、私に降りかかったからです。私が、断食して、わが身を泣き悲しむと、それが私へのそしりとなりました。」ダビデの神を慕い思う熱心を嘲笑い、そしりとして聖なる神を侮辱していたのです。

11節、物笑いにされた
「私が荒布を自分の着物とすると、私は彼らの物笑いの種となりました。」ダビデが神を畏れれば畏れるほど、兄弟たちはダビデをさげすんだのです。

これと同じような詩篇は、35篇、44篇、109篇があります。
しかし、神を信じて従う時、絶望が賛美に変わることを作者は証ししています。これがこの詩篇の中心テーマです。

この朝、心に苦しみや悩みを抱いておられる方がいらっしやるでしょうか。恐らく、あなたも一つや二つは、課題を抱え込んでおられるでしょう。それが深刻にならないのは、解決のめどが立っているからです。

しかし、解決が困難になって来ると、深刻になって来ます。
クリスチャンには、どんなに難しくても、必ず勝ち抜いていける道が与えられています。

「なぜなら、神によって生まれた者はみな、世に勝つからです。私たちの信仰、これこそ、世に打ち勝った勝利です。世に勝つ者とはだれでしょう。イエスを神の子と信じる者ではありませんか。」（Ⅰヨハネ5：4～5）

私たちは、苦難に打ち勝つ秘訣を持っているのに、負けてもいい、という生活を送ってはいけません。

この詩篇は、苦しみから喜びを生み出す信仰を戦っている人を語っています。

「今の時の軽い患難は、私たちのうちに働いて、測り知れない永遠の重い栄光を、もたらすからです。」（Ⅱコリント4：17）

将来の、永遠に変わることない、重い栄光を確信することによって、今の戦いを乗り越えられるのです。山登りする人は、頂上からの雄大な見晴らし（神の雄大な創造の栄光のみわざ）を見るために、途中の苦しい一歩一歩を耐えて、登って行くのです。

詩篇に戻りますが、
21節「彼らは私の食物の代わりに、苦味を与え、私が渇いたときには酢を飲ませました。」
この句は、明らかに、イエス・キリストの十字架を預言しています。
（マタイ27：34、48、マルコ15：36、ルカ23：36、ヨハネ19：28～30）……

3、この詩篇の背後にある苦難の経験は、預言者エレミヤの苦しみを思い起こさせます。
「そこで彼らはエレミヤを捕え、監視の庭にある王子マルキヤの穴に投げ込んだ。彼らはエレミヤを綱で降ろしたが、穴の中には水がなくて泥があったので、エレミヤは泥の中に沈んだ。」（38：6）……

＜今週の活用聖句＞

へブル人への手紙12章2節
「信仰の創始者であり、完成者であるイエスから目を離さないでいなさい。イエスは、ご自分の前に置かれた喜びのゆえに、はずかしめをものともせずに十字架を忍び、神の御座の右に着座されました。」

＜集会案内＞

◇5月21日（水）聖別会（218）午前10：30
聖潔を求める人へのメッセージ（6）
「危険な落とし穴と重要点（2）」

地の塩港南キリスト教会
〒233-0022 横浜市港南区上永谷5－22－2　TEL/FAX 045（844）8421
牧師　眞部　明

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