音声:使徒の働き(143) パウロの公式の弁明 26:1~8 カイザリヤの講堂にて
使徒の働き 26:1~8
26:1 すると、アグリッパがパウロに、「あなたは、自分の言い分を申し述べてよろしい」と言った。そこでパウロは、手を差し伸べて弁明し始めた。
26:2 「アグリッパ王。私がユダヤ人に訴えられているすべてのことについて、きょう、あなたの前で弁明できることを、幸いに存じます。
26:3 特に、あなたがユダヤ人の慣習や問題に精通しておられるからです。どうか、私の申し上げることを、忍耐をもってお聞きくださるよう、お願いいたします。
26:4 では申し述べますが、私が最初から私の国民の中で、またエルサレムにおいて過ごした若い時からの生活ぶりは、すべてのユダヤ人の知っているところです。
26:5 彼らは以前から私を知っていますので、証言するつもりならできることですが、私は、私たちの宗教の最も厳格な派に従って、パリサイ人として生活してまいりました。
26:6 そして今、神が私たちの父祖たちに約束されたものを待ち望んでいることで、私は裁判を受けているのです。
26:7 私たちの十二部族は、夜も昼も熱心に神に仕えながら、その約束のものを得たいと望んでおります。王よ。私は、この希望のためにユダヤ人から訴えられているのです。
26:8 神が死者をよみがえらせるということを、あなたがたは、なぜ信じがたいこととされるのでしょうか。【新改訳改訂第3版】
上の写真は、ウクライナ生まれのロシアの画家 Nikolai Bodarevsky(1850–1921) により描かれた「Apostle Paul before Herod Agrippa II flanked by his sister Berenice and Roman procurator Porcius Festus(妹ベルニケと並ぶヘロデ・アグリッパ二世とローマ総督ポルキオ・フェストの前に立つ使徒パウロ)」(ウクライナのTranscarpathian Regional Art Museum蔵、Wikimedia commons より)