週報No.2292 希望の預言エゼキエル書(73)「主の栄光の回復」 43:1~27
2021年6月20日(日) 午前10時半
礼拝メッセージ 眞部 明 牧師
エゼキエル書 43:1~27
43:1 彼は私を東向きの門に連れて行った。
43:2 すると、イスラエルの神の栄光が東のほうから現れた。その音は大水のとどろきのようであって、地はその栄光で輝いた。
43:3 私が見た幻の様子は、私がかつてこの町を滅ぼすために来たときに見た幻のようであり、またその幻は、かつて私がケバル川のほとりで見た幻のようでもあった。それで、私はひれ伏した。
43:4 【主】の栄光が東向きの門を通って宮に入って来た。
43:5 霊は私を引き上げ、私を内庭に連れて行った。なんと、【主】の栄光は神殿に満ちていた。
43:6 ある人が私のそばに立っているとき、私は、神殿からだれかが私に語りかけておられるのを聞いた。
43:7 その方は私に言われた。「人の子よ。ここはわたしの玉座のある所、わたしの足の踏む所、わたしが永遠にイスラエルの子らの中で住む所である。イスラエルの家は、その民もその王たちも、もう二度と、淫行や高き所の王たちの死体で、わたしの聖なる名を汚さない。
43:8 彼らは、自分たちの門口をわたしの門口のそばに設け、自分たちの戸口の柱をわたしの戸口の柱のかたわらに立て、わたしと彼らとの間には、ただ壁があるだけとなり、彼らの忌みきらうべきわざによってわたしの聖なる名を汚した。そこでわたしは怒って、彼らを絶ち滅ぼした。
43:9 今、彼らにその淫行や王たちの死体をわたしから遠く取り除かせなければならない。わたしは永遠に彼らの中に住もう。
43:10 人の子よ。イスラエルの家が自分たちの不義を恥じるために、彼らに神殿を示し、彼らにその模型を測らせよ。
43:11 もし彼らが、自分たちの行ったあらゆることを恥じるなら、あなたは彼らに神殿の構造とその模型、その出口と入口、すなわち、そのすべての構造、すべての定め、すべての構造、すべての律法を示し、彼らの目の前でそれを書きしるせ。彼らが、そのすべての構造と定めとを守って、これを造るためである。
43:12 宮に関する律法は次のとおりである。山の頂のその回りの全地域は最も神聖である。これが宮に関する律法である。
43:13 キュビトによる祭壇の寸法は次のとおりである。──このキュビトは、普通のキュビトに一手幅足したものである。──その土台の深さは一キュビト、その回りの縁の幅は一キュビト、みぞは一あたりである。祭壇の高さは次のとおりである。
43:14 この地面の土台から下の台座までは二キュビト、回りの幅は一キュビト。この低い台座から高い台座までは四キュビト、その回りの幅は一キュビト。
43:15 祭壇の炉は高さ四キュビトであり、祭壇の炉から上のほうへ四本の角が出ていた。
43:16 祭壇の炉は長さ十二キュビト、幅十二キュビトの正方形である。
43:17 その台座は長さ十四キュビト、幅十四キュビトの正方形で、その回りのみぞは半キュビト、その縁は一キュビトであり、その階段は東に面している。」
43:18 彼は私に言った。「人の子よ。神である主はこう仰せられる。祭壇の上で全焼のいけにえをささげ、血をそれに注ぎかけるために祭壇を立てる日には、次のことが祭壇に関する定めとなる。
43:19 わたしに仕えるために、わたしに近づくツァドクの子孫のレビ人の祭司たちに、あなたは、罪のためのいけにえとして若い雄牛一頭を与えよ。──神である主の御告げ──
43:20 あなたは、その血を取って、祭壇の四本の角と、台座の四隅と、回りのみぞにつけ、祭壇をきよめ、そのための贖いをしなければならない。
43:21 またあなたは、罪のためのいけにえの雄牛を取り、これを聖所の外の宮の一定の所で焼かなければならない。
43:22 二日目に、あなたは、傷のない雄やぎを罪のためのいけにえとしてささげ、雄牛できよめたように、祭壇をきよめよ。
43:23 きよめ終えたら、あなたは、傷のない若い雄牛と群れのうちの傷のない雄羊とをささげよ。
43:24 あなたは、それらを【主】の前にささげ、祭司たちがそれらの上に塩をまき、全焼のいけにえとして【主】にささげなければならない。
43:25 七日間、あなたは毎日、罪のためのいけにえとして雄やぎをささげ、傷のない若い雄牛と群れのうちの傷のない雄羊とをささげなければならない。
43:26 七日間にわたって祭壇の贖いをし、それをきよめて使い始めなければならない。
43:27 この期間が終わり、八日目と、その後は、祭司たちが祭壇の上で、あなたがたの全焼のいけにえと和解のいけにえとをささげなければならない。そうすれば、わたしはあなたがたを受け入れる。──神である主の御告げ──」
【新改訳改訂第3版】
<礼拝メッセージ>(一部分)
「あなたがたのからだは、あなたがたのうちに住まれる、神から受けた聖霊の宮であり、あなたがたは、もはや自分自身のものではないことを知らないのですか。あなたがたは、代価を払って買い取られたのです。ですから自分のからだをもって、神の栄光を現わしなさい。」(Ⅰコリント6:19~20)
「また、酒に酔ってはいけません。そこには放蕩があるからです。御霊に満たされなさい。」(エペソ5:18)
主の栄光の臨在がとどまり続けるためには、条件があります。
エゼキエル書43:9、この淫行と王たちの死体を取り除くことは、捕囚の前に、預言者たちによって、断罪されていた二つの罪のことです。それは、イスラエル人の国民的偶像礼拝を完全に排除することと、歴代の彼らの王たちが、神殿の近くに建てていた異教の偶像の高き所を取り除くことです。8節を見ると、これらの偶像の社は神殿の境内の門と壁の近くに建てられていました。偶像を、真の神の臨在される中に建てることは、主を冒涜しています。
43:10~12で、この新しい神殿の設計図を明らかにされた目的を示しています。「…自分たちの不義を恥じるため、」「自分たちの行なったあらゆることを恥じるなら、」エゼキエルは、新しい神殿の設計図を示すことによって、捕囚民に自分たちの罪を悔い改めさせ、新しい栄光の臨在の中で、神の民の信仰を刷新し、神に喜ばれる生活を営むことを目指していたのです。
現代の私たちにとっても、神のきよめの目的は、日々に神の栄光を心に経験しながら、イエス・キリストに似たものへと変えられて行くことです(Ⅱコリント3:18)。
ここでパウロが、消え去る栄光があることを警告しています。
Ⅱコリント3:7~14、パウロによると、モーセの受けていた栄光は、消え去っていく栄光だったと言っています。その栄光が消え去っていく姿を見せないために、顔におおいをかけていたと言っています。
それは、モーセの栄光は、旧約の古い契約、即ち律法と儀式によるものだったからです。
私たちも、聖書の教理や知識の理解と納得、儀式や教会の活動に満足感を抱いていると、やがてその満足感は失われ、神の愛も、信仰の確信も見失うようになります。主の栄光が去って行くからです。
もう一つ、避けていることを挙げています。
Ⅰコリント2:4~5、「そして、私のことばと私の宣教とは、説得力のある知恵のことばによって行なわれたものではなく、御霊と御力の現われでした。それはあなたがたの持つ信仰が、人間の知恵に支えられず、神の力に支えられるためでした。」
使徒の働き18:24~28に記されている伝道者アポロは、雄弁で、旧約聖書に精通していましたが、ヨハネの悔い改めの水のバプテスマしか知りませんでした。聖霊を受けていなかったのです。ですから、アポロの説教を聞いたエペソの信者たちは聖霊を受けることが出来ず、恵みと力に満たされることができなかったのです。パウロは直ぐに見抜いて、彼らのために祈り、彼らはみな聖霊に満たされたのです。
私たちも、自分の正しさや、熱心さ、感情の高揚で満足しやすいのです。それらは良いものであっても、それらに拠り頼むと、私たちの心の神殿から、神の栄光が失われて行きます。私たちの信頼すべきお方は、イエス・キリストとみことばと聖霊だけです。
43:11、「もし彼らが、自分たちの行なったあらゆることを恥じるなら、あなたは彼らに神殿の構造とその模型、その出口と入口、そのすべての構造、すべての律法を示し、彼らの目の前で、それを書き記せ。彼らが、そのすべての構造と定めとを守って、これを造るためである。」
これは、主の信仰者が新しい神の神殿として、生活を営んでいくための条件です。それは真実に神に立ち返ることと、主に従順な信仰です。ルカ15章の放蕩息子は、父のもとに帰った時に、「立って、父の所に行って、こう言おう。『おとうさん。私は天に対して罪を犯し、またあなたの前に罪を犯しました。』」と、告白しています。この素直な心の状態が、大事なのです。
43:12「宮に関する律法は次のとおりである。山の頂の全地域は最も神聖である。これが宮に関する律法である。」
新しい神殿には、一つだけの基本的定めがあります。それは、「最も神聖である」ことです。
この真理は、エゼキエルの示す神殿が、イエス・キリストの救いによって、新創造された、神の霊的臨在の現われであることを示しています。
人間が石や木で作った神殿は、この神聖に近づくことができません。
<今週の活用聖句>
ローマ人への手紙12章1節
「そういうわけですから、兄弟たち。私は、神のあわれみのゆえに、あなたがたにお願いします。あなたがたのからだを、神に受け入れられる、聖い、生きた供え物としてささげなさい。それこそ、あなたがたの霊的な礼拝です。」
<集会案内>
◇6月23日(水)聖別会(45)午前10時半
聖化における転機(7)「ギリシャ語時制による証し」
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