音声:信仰の列伝(33) バラクの信仰 へブル人への手紙11章32~34節

2017年3月26日 (日) 午前10時半
礼拝メッセージ  眞部 明牧師

へブル人への手紙11章32~34節
11:32 これ以上、何を言いましょうか。もし、ギデオン、バラク、サムソン、エフタ、またダビデ、サムエル、預言者たちについても話すならば、時が足りないでしょう。
11:33 彼らは、信仰によって、国々を征服し、正しいことを行い、約束のものを得、獅子の口をふさぎ、
11:34 火の勢いを消し、剣の刃をのがれ、弱い者なのに強くされ、戦いの勇士となり、他国の陣営を陥れました。
【新改訳改訂第3版】

<インフォメーション>

ヤエルの家族は「ケニ人へベルは、モーセの義兄弟ホバブの子孫のカインから離れて、ケデシュの近くのツァアナニムの樫の木のそばで天幕を張っていた。」(土師記4:11)多分、タボル山の近くに住んでいたと思われます。多分、鉄の武器や農機具を作って商売をしていたのです。

「しかし、シセラは徒歩でケニ人へベルの妻ヤエルの天幕に逃げて来た。ハツォルの王ヤビンとケニ人へベルの家とは、親しかったからである。」(同4:17)

シセラとケニ人へベルの関係は、おそらく、シセラの九百両の鉄の戦車の製造や修理をケニ人へベルが請け負っていたからではないでしょうか。そういう関係から、シセラは安心して、ヤエルの天幕に逃げ込んだものと思われます。しかし主は、ここにもう一人の賢い神のしもべを持っておられたのです。ヤエルは最高の親切と、もてなしをもって、神に敵対する者に安心と油断を与え、神に敵対する者を撲滅したのです。

私たちが、この世の人々に対して、キリストを証しする武器は、神の愛を行なうことです。神の愛が人の心に刺さることによって、神に反逆する性質は死滅するのです。

「人々はこれを聞いて心を刺され、ペテロとほかの使徒たちに、『兄弟たち。私たちはどうしたらよいのでしょうか。』と言った。」(使徒の働き2:37)

バラクがシセラを追って、ヤエルの所まで来た時、戦いは女の人の勇敢な信仰によって、終わっていました。

バラクは、いったい何をしたのでしょうか。彼が恐れていたことは、起きたのでしょうか。

ここで、私が悟るべきことは、知識があっても、儀式を守っていても、議論で勝っても、みことばを信じて行なわなければ、堕落してしまうことです。

敵や、困難、課題ばかりに思いが捕われていると、たましいは滅んでしまいます。敵の大軍を見ると、だれでも足がすくむでしょう。

しかし、女預言者デボラは、主のみことばをバラクが行なうまで語り続けました。

そして神は、バラクが知らない所で、神の器ヤエルを備えておられるのです。

結局、神が戦って下さり、バラクは戦いませんでした。敵の大軍を追いかけただけです。彼が恐れたことは何も起きなかったのです。

ぜひ、毎日の生活で、小さいことでも、みことばを信じて活用することを、身につけましょう。


現在のタボル山。士師記の時代に、バラクの軍勢が士師デボラと共に陣取ったところです。

一番上の写真は、フランスの画家James Tissot (1836–1902)による「Jael Shows to Barak, Sisera Lying Dead(ヤエルがバラクにシセラが死んで横たわっているのを見せている。)」(Wikimedia Commonsより、Jewish Museum蔵))

<今週の活用聖句>

箴言3章5節
「心を尽くして主に拠り頼め。自分の悟りにたよるな。」

地の塩港南キリスト教会
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