週報No.2437　詩篇（132）詩篇49篇11～20節「たましいの買い戻し」

2024年3月24日(日)　午前10時半

頌 　　栄　　　私たちはほめたたえる　　　　　　　2番
讃　　美　　　ああおどろくべき　　　　　　　　202番
使徒信条
讃　　美　　　主イエスは自ら　　　　　　　　　223番
聖書交読　　　マタイの福音書21章1～11節
主の祈り
讃　　美　　　わがためイエスは十字架に　　　　213番
聖書朗読　　　詩篇49篇11～20節
メッセージ　　詩篇（132）　　　　　　　　　眞部明牧師
.　　　　　　「たましいの買い戻し」
讃　　美　　　わが心にイエスの救い　　　　　　215番
頌　　 栄　　　栄光あれや　　 　　　　　　　　 　 3番

詩篇49篇11～20節
49:11 彼らは、心の中で、彼らの家は永遠に続き、その住まいは代々にまで及ぶと思い、自分たちの土地に、自分たちの名をつける。
49:12 しかし人は、その栄華のうちにとどまれない。人は滅びうせる獣に等しい。
49:13 これが愚か者どもの道、彼らに従い、彼らの言うことを受け入れる者どもの道である。　セラ
49:14 彼らは羊のようによみに定められ、死が彼らの羊飼いとなる。朝は、直ぐな者が彼らを支配する。彼らのかたちはなくなり、よみがその住む所となる。
49:15 しかし神は私のたましいをよみの手から買い戻される。神が私を受け入れてくださるからだ。　セラ
49:16 恐れるな。人が富を得ても、その人の家の栄誉が増し加わっても。
49:17 人は、死ぬとき、何一つ持って行くことができず、その栄誉も彼に従って下っては行かないのだ。
49:18 彼が生きている間、自分を祝福できても、また、あなたが幸いな暮らしをしているために、人々があなたをほめたたえても。
49:19 あなたは、自分の先祖の世代に行き、彼らは決して光を見ないであろう。
49:20 人はその栄華の中にあっても、悟りがなければ、滅びうせる獣に等しい。
【新改訳改訂第３版】

＜礼拝メッセージ＞「たましいの買い戻し」（一部分）

しかし15節は、神がよみから買い戻された、もう一つのたましいの群れを記しています。

15節「しかし神は私のたましいをよみの手から買い戻される。神が私を受け入れてくださるからだ。」

15節は、聖書の中心メッセージである「神の贖(あがな)い」を記しています。ここでは、「私のたましいを‥‥買い戻される。」、「私を受け入れて下さる。」と言って、私の告白、作者自身の証しになっています。

　ホセア書13：14「わたしはよみの力から、彼らを解き放ち、彼らを死から贖おう。死よ。おまえのとげはどこにあるのか。よみよ。おまえの針はどこにあるのか。あわれみはわたしの目から隠されている。」

この聖句の後半の部分は、パウロが、Ⅰコリント15：55に引用しているので、ご存知でしょう。

神が、キリストの十字架の血によって、よみの手から買い戻されたたましいに対しては、人間にとって、最後の敵、最強の敵である死も、何一つ、危害を加えることができません。

この事実に対して、人がなおも神の贖いを拒んで、富や名誉やお金にしがみついているのは、あまりにも悲惨で、愚かとしか言いようがありません。14、15節の主要点は、単に、神が作者をよみから救い出してくださったことを言っているのではありません。死後において、神に贖われている信仰者と、お金に頼り、富を持っている人の位置関係が、完全に逆転してしまうことを、確言し、警告しているのです。

創世記4章の兄のカインは、弟のアベルより、多くの財産を持ち、多くの作物をささげました。それがカインの自慢だったのです。

しかし、神の評価はどうだったのでしょうか。
「また、アべルは彼の羊の初子の中から、それも最良のものを、それも自分自身で、持って来た。主は、アべルとそのささげ物とに目を留められた。だが、カインとそのささげ物には目を留められなかった。それで、カインはひどく怒り、顔を伏せた。」（創世記4：4～5）

神は、信仰によって、自分の罪の贖いを意味する、初子の羊をささげたアべルに目を留められ、自分の努力の産物であり、自分の誇りの産物をささげたカインに目を留められなかったのです。

エノクとエリヤは、彼らの信仰の故に、死を経験せず、この物質世界から、神の天界に移されたのです。

それは、彼らの信仰が、神に喜ばれたからです。

神に喜ばれる信仰は、何らかの奇跡を起こします。

アブラハムも、富が支配するこの世で、信仰の旅人を告白し続けました。そして神の都に移されたのです。

モーセも、エジプトの宝を捨てて、キリストのそしりを受ける方を選んで、神ご自身によって主のみもとに移されたのです。

私たちが死に打ち勝つためには、信仰によるこの選択しかありません。
「そこで、子たちはみな血と肉とを持っているので、主もまた同じように、これらのものをお持ちになりました。これは、その死によって、悪魔という、死の力を持つものを滅ぼし、一生涯死の恐怖につながれて奴隷となっていた人々を解放してくださるためでした。」（へブル2：14～15）

15節の終わりに、「神が私を受け入れてくださるからだ。」という確信の告白の後に、沈黙して黙想する「セラ」が入っています。これは、この詩篇を聞く人も、読む人も、「自分のたましいと、死をよく悟って、正しい選択をしなさい。」と、勧めているのです。

7、8節では、たましいの贖いは永久にあきらめなくてはならないと言っていたのに、15節では、「神は私のたましいを買い戻される。」「神が受け入れてくださるからだ。」と、確信に満ちています。

主イエスも、「それは人にはできないことです。しかし、神にはどんなことでもできます。」（マタイ19：26）と、言われました。

人は、どんなに多くの富と権力を持っても、自分のたましいも、家族のたましいも贖うことができません。滅びより買い戻すことができません。

しかし、イエス・キリストはご自分のいのちの代価を払って、私のたましいを贖ってくださいました。

それ故、この詩篇は、イエス・キリストの贖いと、人間の救いを預言しています。

＜今週の活用聖句＞

ヨハネの手紙第一、3章16節
「キリストは、私たちのために、ご自分のいのちをお捨てになりました。それによって私たちに愛がわかったのです。ですから私たちは、兄弟のために、いのちを捨てるべきです。」

＜集会案内＞

◇3月27日（水）聖別会（187）
.　　　　経験的な聖化（3）「聖化の必要感」

◇3月31日（日）復活節礼拝　午前10：30

地の塩港南キリスト教会
〒233-0022 横浜市港南区上永谷5－22－2　TEL/FAX 045（844）8421
牧師　真部　明

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