音声:信仰の列伝(46) 「ダビデの神殿建設の願い」(サムエル記第二、7章)へブル人への手紙11章32~34節

2017年7月2日 (日) 午前10時半
礼拝メッセージ  眞部 明 牧師

へブル人への手紙11章32~34節
11:32 これ以上、何を言いましょうか。もし、ギデオン、バラク、サムソン、エフタ、またダビデ、サムエル、預言者たちについても話すならば、時が足りないでしょう。
11:33 彼らは、信仰によって、国々を征服し、正しいことを行い、約束のものを得、獅子の口をふさぎ、
11:34 火の勢いを消し、剣の刃をのがれ、弱い者なのに強くされ、戦いの勇士となり、他国の陣営を陥れました。
【新改訳改訂第3版】

<インフォメーション>

「わたしがイスラエル人のすべてと歩んできた」(サムエル記第二、7:7)に注目して下さい。主は、一箇所に固定して住まわれるお方ではありません。主は私と共に歩まれるお方、進まれるお方、導かれるお方です。

ルカ18章35節では、主イエスはエリコの町に近づいておられました。その機会をとらえて、バルテマイは「ダビデの子のイエスさま。私をあわれんでください。」と叫びました。

ルカ19章1節では、「それからイエスは、エリコにはいって、町をお通りになった。」主イエスは、エリコを通り過ぎて、エルサレムに向かい、十字架にかかられる、最後のエルサレム行きの途中でした。バルテマイも、ザアカイも、自分の人生にただ一度の、イエス様と出会ったチャンスを掴みました。

一枚のトラクトを通して、一冊の本を通して、一人のクリスチャンを通して、私はイエス様と出会います。その一回だけかもしれない、イエス様との出会いを生かしましょう。そして主と真に歩む生活を始めましょう。

主イエス様は、三十三年半だけ、肉体の内に住まわれ、パレスチナの地域に限定されて住まわれました。

しかし十字架と復活と、昇天と聖霊降臨の後は、神のみことばを信じて守り行なう、すべての人と共に歩まれておられます。

ここに示されている主の特徴は、私と共に歩んで下さることです。

サムエル記第二、7:8~11は、神のために何かをしてあげたいと、思い上がった気持ちになっていたダビデに対して、これまで主がダビデに何をして下さったかを、思い起こさせて下さっています。

「義を追い求める者、主を尋ね求める者よ。わたしに聞け。あなたがたの切り出された岩、掘り出された穴を見よ。」(イザヤ書51:1)

万軍の主が、ダビデを羊の群れを追っていた牧場から、イスラエルの君主に取り上げられたこと。ダビデは決して自分の力で王になったのではありません。

全ての戦いで、主が共にいて下さり、全ての敵を断ち滅ぼし、大いなる名を与えられたのも、主であること。

イスラエルの民に安息の地を与えられたのも主であること。イスラエルの民をエジプトの奴隷状態から救い出し、シナイの荒野の放浪の旅を終わらせ、約束の安息の地に住まわせたのは主です。

今の安息の生活ができるのは、これらの主の恵みの上に成り立っているのです。ダビデは、このことをもう一度、思い起こす必要があったのです。

自分が祝福を受けて、繁栄して、安息の生活をするようになると、自分がどのような所から救われ、助けられ、導かれて来たのかを忘れて、自分で何でもやってきたかのように、高ぶった思いを持ちやすいのではありませんか。

イスラエルの民を、エジプトの奴隷状態から救い、巨人ゴリヤテの手から救い、数々のサタンの策略から助け出して下さったのも、ダビデの力によるものではありません。

思い返してみて、私も今日、恵みの中にあるのは、みな主のあわれみによっているのです。私には、「主のために、何かをして、助けたい。」という、おこがましい思いを持つ資格はありません。

主は次のように、諭されています。

「しもべが言いつけられたことをしたからといって、そのしもべに感謝するでしょうか。あなたがたもそのとおりです。自分に言いつけられたことをみな、してしまったら、『私たちは役に立たないしもべです。なすべきことをしただけです。』と言いなさい。」(ルカ17:9~10)

ダビデは王になり、日が過ぎて、国の繁栄が安定して来た時、自分か神のしもべであることを忘れかけていたのです。

繁栄は、信仰を眠らせてしまい、無力にします。

<今週の活用聖句>
コリント人への手紙第一、15章10節
「ところが、神の恵みによって、私は今の私になりました。そして、私に対するこの神の恵みは、むだにはならず、・・・・しかし、それは私ではなく、私にある神の恵みです。」

上の写真は、紀元前10世紀頃のエルサレムの想像画です。一番上に第一神殿が見えます。ダビデ王は神殿のために土地と建材を用意しましたが、主はその建設を禁じられました。ダビデの死後、そのあとを継いだソロモン王は主に従って神殿建設を行い、7年半かけてBC957年頃に完成させました。

地の塩港南キリスト教会
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