音声:使徒の働き(001) テオピロよ 1:1~5

スペインの画家エル・グレコ(El Greco 1541–1614) が描いた「St. Luke(聖ルカ)」(Wikimedia Commonsより、Prado Museum蔵)


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使徒の働き(001) テオピロよ 1:1~5
1:1 テオピロよ。私は前の書で、イエスが行い始め、教え始められたすべてのことについて書き、
1:2 お選びになった使徒たちに聖霊によって命じてから、天に上げられた日のことにまで及びました。
1:3 イエスは苦しみを受けた後、四十日の間、彼らに現れて、神の国のことを語り、数多くの確かな証拠をもって、ご自分が生きていることを使徒たちに示された。
1:4 彼らといっしょにいるとき、イエスは彼らにこう命じられた。「エルサレムを離れないで、わたしから聞いた父の約束を待ちなさい。
1:5 ヨハネは水でバプテスマを授けたが、もう間もなく、あなたがたは聖霊のバプテスマを受けるからです。」
【新改訳改訂第3版】


【たけさんの一口まとめ】
ルカは、「ルカの福音書」に続いて、「使徒の働き」を書きました。どちらも、テオピロという人物に宛てた手紙という形式をとっています。
このテオピロとは、いかなる人物なのでしょうか? 伝承では、シリアのアンテオケの高官で、ギリシャ人かローマ人と言われているそうです。
「ルカの福音書」では、“尊敬するテオピロ殿”とあり、「使徒の働き」では、“テオピロよ”で始まっています。後者では呼び捨てになっているのは何故でしょうか?
これは、テオピロが、「ルカの福音書」が書かれた時はまだ求道中であったのが、数年後にイエス・キリストを信じて、信仰の兄弟になったものと思われます。

また、「使徒の働き」では、何が書かれているのでしょうか?
登場人物は、ペテロ、パウロ、バルナバなど、多くの使徒たちですが、その奥には、イエス・キリストのもとから遣わされた聖霊の働きがありました。
ルカの福音書は、イエス・キリストが主題で、地上生涯でのみわざと天に上げられる日までのことが書かれていましたが、それで終わりではなく、聖霊としてのイエス・キリストが弟子たちの内に宿って、その躍動的な働きが描かれたのが「使徒の働き」です。
イエス・キリストは、きのうもきょうも、いつまでも、同じです。(ヘブル13:8)
私たちも、イエス様をこころに宿し、聖霊を体験し、みことばを活用して、証ししていきましょう。