書籍紹介 「今日を生かせ!」

まなべあきら著 86 42頁

私たちが自由にできる日は、「今日」だけです。昨日も、明日も、私のものではありませ
ん。幸福は今日という日の上に立っています。それでは、どうすれば、今日を充実させることができるか? この本は、その秘訣を語っています。

目次

1、今日という日に生きよ
2、クヨクヨしたって何のトクになる
3、早死にしたくなければ
4、悩みの解決の為の第一歩

一部抜粋

はじめに

私は、これまでの間に、人間が生きていく上で、最も重大なことを、二つ発見しました。その一つは、人間はみな、悩みにぶつかる、ということです。もう一つは、その解決がすべて、聖書の中に書いてある、ということです。私が最も仕合せに思うのは、この二つのことを、自分の生涯の中で、比較的、早い時期に、発見できたことです。
勿論、これまで私が、万事をうまく乗り越えてきた、というわけではありません。しかし、いろいろやっているうちに、聖書に書かれている真理が、自分の毎日の生活に、具体的に非常に役に立つことが、分かってきました。聖書はもともと、学者の研究材料のために書かれたものではありません。一般市民だれでもが、読んで分かるように、信じて力となるように、また実行して幸いな生涯を過すように、書かれているのです。これは、新約聖書が当時の一般市民の常用語であった、コイネーというギリシャ語で、書かれていたことでも分かります。そうですから、聖書は、あなたのために書かれ、あなたが読んで信じ、あなたの心の力となり、 あなたの生涯を祝福されたものとするために、書かれたものです。
私は、自分が経験したことや、学んだことを、幾分かでもこの小さい本にあらわして、右のことの実例として、読者のみなさんに、ご紹介したいと思います。
一九八一年三月一七日
著者 まなべ あきら

この本から、最も多くの益を得るための五条件

一、あなたが、この本を読み流しにするなら、あなたはタライの水と共に、大切な赤ん坊をもドブ川に流してしまうのと、同じです。この本から何か益を得たいのでしたら、必ず守らなければならない条件があります。
その条件とは、何でしょうか? それは、第一に、どうしても悩みと重荷の生活から抜け出して、新しい人生に入りたいという堅い決意をすることです。第二は、新しい人生を自分のものとするまでは、最後まで求め続けるという熱心な追求心を持つことです。
それでは、どうしたら、そういう堅い決意と追求心を、持つことが出来るのでしょうか。また持ち続けることが出来るのでしょうか。これは、それほど難しいことではありません。「この道を進んで行けば、必ず目的地に到着できる。」と、たえず思い続けることです。山登りやハイキングの時にも、このようにして、自分を励ましたではありませんか。あなたの心の平和、あなたの本当の幸福、あなたの本当の勝利は、すべて聖書に約束されています。どうか、この道を最後まで、追求して下さい。この本は、その入口を紹介しているのです。

二、この本を手にしたら、まず一章を一気に読み終えて下さい。一章を読み終ると、二章が読みたくなりますが、もしあなたが本当に新しい人生に入りたいのなら、もう一度、一章の初めにかえって、今度はじっくりと赤鉛筆を持って、読んで下さい。そして、自分に益となると思う所は、線を引いたり、○印をつけたり、自分の考えや感想を、書き入れたりして下さい。時々は、読むのをやめて、読んでいる事柄を、いつ、どのようにして、自分の問題に応用できるか、考えて下さい。このようにして、二章、三章と進んで下さい。

三、この本から、益を得ようと思うのでしたら、一度読んで、本棚に入れておいてはいけません。いつも携帯して、毎月一回は読みかえして下さい。この本に記されている原則が、あなたの習性となるまで、繰返して読んで頂きたいのです。

四、早速今日から、この本に書いてあることを、実行して下さい。小さいことでも馬鹿にしないで、出来るところから実行していくことです。私達は、実行を通して、確実に自分のものとしていくのです。読んで知っているだけでは、十分でありません。すぐに忘れてしまいます。それは、絵に書いた餅です。毎日、実行していることだけが、本当に自分のものとなるのです。だから、度々、この本を開いて、自分で印をつけた箇所を、復習し、実行するように心掛けて下さい。

五、出来れば、実行した成果を、日記に書いておいて下さい。それは、あなたの勝利の記録となります。あなたは日記を見る時、大きな励ましを受けるでしょう。

以上、一部抜粋