書籍紹介 「仕事に挑戦」

まなべあきら著 B6判 127頁

 この本は、社長さんから、転職を考えている人、新しく就職する人に活用されています。
 (本書を読まれた方から寄せられた声)
1、「社員教育の教材に使用しています。J
2、「とても、力になっています。」
3、「失業中で、自分が今までやって来た仕事に自信がなくなった時に、この本を買いまし
たが、大変元気づけられました。」
4、「大変有意義な本でした。私も仕事を行なう上で、大変参考になりました。(会社役員)
5、「私もガンバラなくてはいけないと思いました。仕事を軽く考えていました。」

目次

1章 仕事とは
2章 仕事を楽しくするために
3章 仕事の計画を立てる
4章 仕事をする精神
5章 決断を下す
6章 優れた経営者となるために
7章 仕事を成功させるために
8章 上司と付き合う方法
9章 セールスマンの講座
10章 時間厳守
11章 短い人生を有効に生きるために
12章 人生を計画する
13章 成長しつづけること

以下、一部抜粋

はじめに

 私達人間が、本当に幸福になるためには、三つの場所において、充実した生活をしなければなりません。その三つの場所とは、家庭と職場と教会です。この三つの場所における充実感には、各々特長があります。まず家庭では、家族の愛の交わりによる安定した充実感があります。教会では、神を礼拝することによって与えられる崇高な充実感があります。職場においては、自分の能力を十分に発揮して働く充実感がほしいものです。
 私達は全力を尽して仕事をすることによって、それを成し遂げたという満足感を持つことが出来ます。あるいは、価値ある仕事をすることによって、社会の一員としての重大な役割を果しているという満足感を持つことが出来るのです。
 そして、これらの満足感は、働く者がみな求めているところのものなのです。この欲求が満たされることによって、生甲斐が感じられ、働く意欲がわきあがり、仕事に創造力を発揮させるようになるのです。
 充実した仕事が出来るか、どうかは、この欲求をいかにして満たさせていくかという所にかゝっているのです。しかし、残念なことに、働いている人で、この欲求を満たしている人は、ごくわずかしかいないのです。ですからその欲求不満を、レジャーで解消しようとしているわけです。しかし、それは本当の解決にはなっていません。
 そこで、私達は、どういう態度で仕事に取り組むべきか? また、いかに仕事を進めるべきか? ということを、真剣に考えてみる必要が出てくるのです。本書は、そういう面での、入門的な手引書のつもりで書かれています。
一九八一年八月十日
著者  真部 明

一章 仕事とは?

 一、仕事とは、創造することです
 聖書は、先ず初めに、神が仕事をされたことを記録しています。即ち、

 『初めに、神が天と地を創造した。』 (創世記1章1節)

 仕事とは、根本的には自分に与えられている能力を使って、何かを創造することです。そして、その仕事が単に自分の利益のためだけでなく、他人の役にも立つようなものに向けられていく時、仕事の楽しさは増してくるし、満足感や幸福感を味わうようになるのです。なぜなら、神は人間をそのように造られたからです。人間は、神と人とのために働く時、最も充実感を味わい、自分のうちにある崇高な動機に驚嘆し、自分の価値を知るようになるのです。
 その為には、先ず、自分の能力に挑戦しなければなりません。仕事のスピード、でき上がり、更に高度な仕事へと挑戦していくことです。「やれば、出来る」と信じなさい。神は人間に、本人が気づいてもいない能力を与えておられるのです。しかし、それらは訓練しなければ、使いものにならないものばかりです。だから、ほとんどが潜在能力として眠つたまま、使われないで終わってしまっているのです。もし、あなたがあきらめない限り、「このままでいい」と自己満足してしまわない限り、あなたの可能性は無限です。このことを信じてください。自分で「自分の能力はこれくらいしかない」とか、「この仕事は私に不向」とか、決めこんで坐っている人と、自分の可能性を信じて、仕事に挑戦している人と、どちらが幸福でしょうか?
 もし、あなたが、今の仕事において、自分の能力を伸ばそうと、全力を尽して努力しないのなら、いくら仕事を変えても、決して成功することはありません。その原因は、あなたに能力がないからではなく、潜在能力を訓練して使おうと、挑戦しないからです。
 あるタイル張りをしている人の話があります。彼は一つの仕事をする度に、「次はこういうようにした方がいい」「明日はこうしてみよう」と考えながらしています。そうすると、次の仕事に取りかかる時には、何の苦労もなく、出来上がりを期待しながら胸をワクワクさせてタイルを張ることが出来るというのです。
 その場だけの仕事をしてはいけません。次の仕事を考えながら、今の仕事をしなさい。改良できる点がないか、考えながらしなさい。要求されているよりも、良い仕事をするように心がけなさい。むずかしい仕事は、積極的に取り組みなさい。それは腕を磨くチャンスです。自分の能力をレベルアップするチャンスです。失敗した時には、よく研究、反省、検討して、知識を貯える時としなさい。むずかしい仕事をやり遂げることが出来るようになってこそ、成功者と言えるのです。
毎日毎日、前の仕事より良いでき上がりにしなさい。誰よりも熱心に、誰よりも多く練習しなさい。これ以外に、成功する方法はないのですから。
 私が、歯科大学病院に行った時のことです。医師は大勢いましたが、患者が少なかったのです。その時、一人の医師の口からこぼれた言葉は、「何もしないということは、疲れるね。」でした。疲れの第一原因は、退屈することです。
退屈するということは、つまり自分の力をもてあまして、全力を尽していないことです。何ら有益な仕事をしていないことです。神から与えられている創造力を活用していないという不満足な意識が、退屈です。退屈は、一種の罪意識でもあります。
 暇をもてあましている人は、決して立派な生涯を送っているとは言えません。罪の生活を送っているのです。暇とお金のある人は、罪を犯さないではいられないのです。
 私自身も、この危険から免れていないことを知っています。だから、いつも次から次へと、創造的な仕事に取り組んでいくのです。この本を書くことだって、その一つです。最初は、小さい教会案内のチラシを書くことから始めました。それを何年も書き続けているうちに、何冊も本を書くようになってしまったのです。他人は、賜物があると言いますけれども、私はあまりそう思っていません。誰にだって、神は賜物を与えておられるのです。しかしそれを使わないで退屈に過ごしているのです。賜物も訓練しなければ生かされません。私は、たえず自分を創造力を使う仕事に向け続けてきたのです。その結果、創造的仕事を楽しんでするようになったのです。
 エジソンいわく、「九十九%は私の努力である。天賦の才能は一%である」と。
退屈は、最も無意味な生き方です。自分の能力に挑戦しなさい。愛と勇気と忍耐さえあれば、多くのことができます。「自分には何が適しているかわからない」と、立たずんでいてはいけません。適しているかどうかより、今すぐ自分に出来ることから始めなさい。そうすれば、将来に向かって輝かしい道が開かれてくるのです。

以上、一部抜粋