週報No.2171 涙の預言エレミヤ書(79)「霊的教訓の急所」エレミヤ書35:12~19
2019年3月3日 (日) 午前10時半
礼拝メッセージ 眞部 明 牧師
エレミヤ書35章12~19節
35:12 そこで、エレミヤに次のような【主】のことばがあった。
35:13 「イスラエルの神、万軍の【主】は、こう仰せられる。行って、ユダの人とエルサレムの住民に言え。『あなたがたはわたしのことばを聞いて懲らしめを受けようとしないのか。──【主】の御告げ──
35:14 レカブの子ヨナダブが、酒を飲むなと子らに命じた命令は守られた。彼らは先祖の命令に聞き従ったので、今日まで飲まなかった。ところが、わたしがあなたがたにたびたび語っても、あなたがたはわたしに聞かなかった。
35:15 わたしはあなたがたに、わたしのしもべであるすべての預言者たちを早くからたびたび送って、さあ、おのおの悪の道から立ち返り、行いを改めよ。ほかの神々を慕ってそれに仕えてはならない。わたしがあなたがたと先祖たちに与えた土地に住めと言ったのに、あなたがたは耳を傾けず、わたしに聞かなかった。
35:16 レカブの子ヨナダブの子たちは、先祖が命じた命令を守ってきたのに、この民はわたしに聞かなかった。』
35:17 それゆえ、イスラエルの神、万軍の神、【主】は、こう仰せられる。『見よ。わたしはユダと、エルサレムの全住民に、わたしが彼らについて語ったすべてのわざわいを下す。わたしが彼らに語ったのに、彼らが聞かず、わたしが彼らに呼びかけたのに、彼らが答えなかったからだ。』」
35:18 エレミヤはレカブ人の家の者に言った。「イスラエルの神、万軍の【主】は、こう仰せられる。『あなたがたは、先祖ヨナダブの命令に聞き従い、そのすべての命令を守り、すべて彼があなたがたに命じたとおりに行った。』
35:19 それゆえ、イスラエルの神、万軍の【主】は、こう仰せられる。『レカブの子、ヨナダブには、いつも、わたしの前に立つ人が絶えることはない。』」
【新改訳改訂第3版】
<礼拝メッセージの要点>
レカブ人に見られる強固な信仰生活の態度
エレミヤ書35章19節で、主はレカブ人に「わたしの前に立つ人」が絶えることがない、と約束されました。モーセも、サムエルも、エレミヤも「神の前に立つ人」と言われました。
「神の前に立つ」と言う生活は、ダビデの「主をわが前に置いた生活」(詩篇16:8)と同じです。神のみこころを最優先する生活です。それは、律法的でなく、自発的な愛と信頼による、献身的な生活です。
モーセが顔と顔を合わせて神と交わったように、親しく神を経験すること、神のみことばを足のともし火、道の光とする経験、隣人のために執り成しの祈りをすること、などを含んでいます。
預言者エリヤは、私たちと同じ弱さを持っていましたが、四百人以上の敵の中で、神に訴えて祈り、天から神の火を経験したのです。
「ですから、あなたがたは、互いに罪を言い表わし、互いのために祈りなさい。いやされるためです。義人の祈りは働くと、大きな力があります。エリヤは私たちと同じような人でしたが、雨が降らないように熱心に祈ると、三年六か月の間、地に雨が降りませんでした。そして、再び祈ると、天は雨を降らせ、地はその実を実らせました。」(ヤコブ 5:16~18)
エリヤはカルメル山の山頂で、ひざの間に顔をうずめて、七回折り、地中海の水平線上に手のひらほどの小さい雲を発見し、三年半続いた日照りの後に、大雨を経験したのです。私は、祈りの答えのしるしの手ほどの雲が、どこかに現われていないか捜しても、見つからないことがあるでしょう。しかしその祈りの保証は、みことばの約束であったり、聖霊による確証であったり、忍耐できていることであることがあります。そういうことに気をつけてみてください。
この「神の前に立つ」生活は、信仰生活の中核をなしています。
御使いガプリエルは、ナザレ村の乙女マリヤに、これと同じ意味のみことばをかけています。
「み使いは、入って来ると、マリヤに言った。『おめでとう、恵まれた方。主があなたとともにおられます。』」(ルカ1:28)
これは乙女マリヤに神の権威と約束の真実性を、最高に保証することばです。
いつも神の前で生活している者は、心に神の栄光を受け、患難の中にあっても、キリストの平安に満たされ、聖霊によって心に神の愛が注がれ、キリストの御姿に似せられるのです。
その為にレカブ人が行なった三つのことを、心に留めましょう。
第一は、普段の生活の中で、卑近なことでも、神のみことばを行なうことです。…
第二は、パウロがエペソ5:18で言っている通りです。
「また、酒に酔ってはいけません。そこには放蕩があるからです。御霊に満たされなさい。」…
私たちも、この世の快楽に惑わされずに、祝福された力の源である聖霊に満たされる喜びを経験しましょう。
第三に、レカブ人は、この世の富、地位、名誉、家、財産に固執しなかったことです。
<今週の活用聖句>
ローマ人への手紙12章1節
「そういうわけですから、兄弟たち。神のあわれみのゆえに、あなたがたにお願いします。あなたがたのからだを、神に受け入れられる、聖い、生きた供え物としてささげなさい。それこそ、あなたがたの霊的な礼拝です。」
<集会案内>
◇3月6日(水)聖別会 午前10時半
パリサイ的クリスチャン(2)
「霊的に欠けているもの」
地の塩港南キリスト教会
横浜市港南区上永谷5-22-2 TEL/FAX 045(844)8421