週報No.2170 涙の預言エレミヤ書(78)「レカブ人の教訓」エレミヤ書35:1~11

2019年2月24日 (日) 午前10時半

礼拝メッセージ  眞部 明 牧師

エレミヤ書35章1~11節
35:1 ヨシヤの子、ユダの王エホヤキムの時代に、【主】からエレミヤにあったみことばは、こうである。
35:2 「レカブ人の家に行って、彼らに語り、彼らを【主】の宮の一室に連れて来て、彼らに酒を飲ませよ。」
35:3 そこで私は、ハバツィヌヤの子エレミヤの子であるヤアザヌヤと、その兄弟と、そのすべての息子と、レカブ人の全家を率い、
35:4 彼らを【主】の宮のイグダルヤの子、神の人ハナンの子らの部屋に連れて来た。それは、首長たちの部屋の隣にあり、入口を守る者シャルムの子マアセヤの部屋の上にあった。
35:5 私は、レカブ人の家の子たちの前に、ぶどう酒を満たしたつぼと杯とを出して、彼らに「酒を飲みなさい」と言った。
35:6 すると彼らは言った。「私たちはぶどう酒を飲みません。それは、私たちの先祖レカブの子ヨナダブが私たちに命じて、『あなたがたも、あなたがたの子らも、永久にぶどう酒を飲んではならない。
35:7 あなたがたは家を建てたり、種を蒔いたり、ぶどう畑を作ったり、また所有したりしてはならない。あなたがたが寄留している地の面に末長く生きるために、一生、天幕に住め』と言ったからです。
35:8 それで、私たちは、私たちの先祖レカブの子ヨナダブが私たちに命じたすべての命令に聞き従い、私たちも、妻も、息子、娘たちも、一生、ぶどう酒を飲まず、
35:9 住む家も建てず、ぶどう畑も、畑も、種も持ちません。
35:10 私たちは天幕に住み、すべて先祖ヨナダブが私たちに命じたとおりに、聞いて行ってきました。
35:11 しかし、バビロンの王ネブカデレザルがこの国に攻め上ったとき、私たちは『さあ、カルデヤの軍勢とアラムの軍勢を避けてエルサレムに行こう』と言って、エルサレムに住んだのです。」
【新改訳改訂第3版】

<礼拝メッセージの要点>

「私は、レカブ人の家の子たちの前に、ぶどう酒を満たしたつぼと杯とを出して、彼らに『飲みなさい。』と言った。」(エレミヤ35:5)

突然、エレミヤとレカブ人が現われ、周りの人が驚いている中で、預言者エレミヤは、レカブ人のヤアザヌヤたちの前に、ぶどう酒を満たしたつぼを置いて「ぶどう酒を飲みなさい」と言ったのです。

これには、レカブ人も、神殿にいた人々も、戸惑ったでしょう。エレミヤが、普段、語っていることとは反対のことを言っているように思われたからです。

「すると彼らは言った。『私たちはぶどう酒を飲みません。それは、私たちの先祖レカブの子ヨナダブが私たちに命じて、「あなたがたも、あなたがたの子らも、永久にぶどう酒を飲んではならない。」』(エレミヤ35:6)

クリスチャンにも、同じ忠告が与えられています。
「また、酒に酔ってはいけません。そこには放蕩があるからです。御霊に満たされなさい。」(エペソ5:18)

このレカブ人の先祖の誓約に忠実な答えは、エルサレムの人々が生ける神のみことばを無視し、拒み続けてきたことと、何と大きな違いでしょう。

ヨナダブの誓約は、独断的で、外面的なものでしたが、これに忠実であることは、神の民の不忠実な態度を恥じさせるでしょう。

不誠実の結果は、ただ一つしかありません。
神の警告を無視し、罪と堕落から離れようとしなかったエルサレムとユダの民は、神の刑罰を刈り取らなければなりません。

もし人が、神の訓戒や、招きや、警告に耳を傾けることをせず、神のさばきを「実際には行なわれない、誇張された脅しだ」と、受け止めているなら、神の報復のことばは一つとしてむなしく地に落ちることなく、自分に降りかかって来るのです。

しかし、レカブ人の誓約に対する献身的な忠誠と、簡素でつつましく、自制心の整った態度は、みことばを実践する人に、何事でも続けることができるという確信を与えます。
それだけでなく、万軍の主の保証も与えられます。
「それゆえ、イスラエルの神、万軍の主は、こう仰せられる。『レカブの子ヨナダブには、いつもわたしの前に立つ人が絶えることはない。』」(エレミヤ35:19)
・・・・・
レカブ人の忠誠は、ただの律法的な禁欲主義ではないようです。人の努力と決心では、禁欲主義の生活は必ず崩れてしまうものです。

レカブ人ヨナダブは、イスラエルの王エフーの時代(紀元前841~814年)に、主なるヤーウェの忠実な礼拝者でした(Ⅱ列王記10:15~28)。

これらの生活の継続的実行は、ただイスラエル人のバアルの偶像礼拝の腐敗に抗議するためばかりでなく、神への信仰の傾倒から続けられてきたものであって、二百年以上も、レカブ人は、彼らの先祖の信仰の原則に、忠実であり続けたのです。

このことが、神とエレミヤを感動させたのです。

<今週の活用聖句>

箴言3章5~6節
「心を尽くして主に拠り頼め。自分の悟りにたよるな。
あなたの行く所どこにおいても、主を認めよ。そうすれば、主はあなたの道をまっすぐにされる。」

<集会案内>

◇2月27日(水)聖別会 午前10時半
パリサイ的クリスチャン(1)
「霊的高慢」

地の塩港南キリスト教会
横浜市港南区上永谷5-22-2 TEL/FAX 045(844)8421