音声:信仰の列伝(7) 「神に喜ばれているエノク」 へブル人への手紙11章5節

上の絵は、オランダのエッチング画家によるMortier’s Bibleの挿絵「Enoch translated(エノクは移された)」 (1700年頃の作)(Wikimedia Commonsより)


2016年9月11日(日)午前10時半
まなべあきら牧師

へブル人への手紙11章5節
11:5 信仰によって、エノクは死を見ることのないように移されました。神に移されて、見えなくなりました。移される前に、彼は神に喜ばれていることが、あかしされていました。

<インフォメーション>

エノクについては、聖書にわずか数行しか記されていませんが、特筆する信仰者に加えています。エノクは、アブラハムやダビデのような波乱万丈の生涯を記していません。むしろ、特筆すべきことの何もない、忍耐の連続だったでしょう。

しかし、そのエノクの信仰が、神を満足させ、神を喜ばせたのです。

私によく証しのお便りをくださる80才を越えた老姉妹は、親戚の人や知人、友人に証しをしておられますが、時には冷たくあしらわれたり、信じてくれなくても、「イエス様を伝えます。」と言っておられます。これも主を喜ばせる尊い信仰の奉仕です。

このエノクの信仰は、私たちの平凡な日常の、信仰を働かせた生活も、取り立てて言うほどのことはしていませんが、神の前では、いかに重要なものと値積もられているかを、示しています。

ヨハネ6章で、少年がささげた五つのパンと二匹の魚を見て、アンデレは「こんなに大ぜいの人々では、それが何になりましょう。」と言っていますが、イエス様はそれで、五千人の人々を養い、いのちのパンの真理にまで、使われたのです。

私たちは、自分の小さい信仰の働きが、どれほど主を喜ばせているかを、思い知る必要はないでしょうか。

ルカ7章44節で、罪ある女の人が、涙でイエス様の足をぬらし、髪の毛でぬぐっていたことを、イエス様は喜んで取り上げています。注目すべきことです。

<参照聖句>

創世記
5:18 エレデは百六十二年生きて、エノクを生んだ。
5:19 エレデはエノクを生んで後、八百年生き、息子、娘たちを生んだ。
5:20 エレデの一生は九百六十二年であった。こうして彼は死んだ。
5:21 エノクは六十五年生きて、メトシェラを生んだ。
5:22 エノクはメトシェラを生んで後、三百年、神とともに歩んだ。そして、息子、娘たちを生んだ。
5:23 エノクの一生は三百六十五年であった。
5:24 エノクは神とともに歩んだ。神が彼を取られたので、彼はいなくなった。
【新改訳改訂第3版】

<今週の活用聖句>

へブル人への手紙12章1~2節
「・・・私たちの前に置かれている競争を忍耐をもって走り続けようではありませんか。信仰の創始者であり、完成者であるイエスから目を離さないでいなさい。・・・」

地の塩港南キリスト教会
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