2021年 年頭の辞 「嵐に備えて」 マタイの福音書7章24~29節

2021年1月3日(日) 午前10時半

礼拝メッセージ  眞部 明 牧師

マタイの福音書7章24~29節
7:24 だから、わたしのこれらのことばを聞いてそれを行う者はみな、岩の上に自分の家を建てた賢い人に比べることができます。
7:25 雨が降って洪水が押し寄せ、風が吹いてその家に打ちつけたが、それでも倒れませんでした。岩の上に建てられていたからです。
7:26 また、わたしのこれらのことばを聞いてそれを行わない者はみな、砂の上に自分の家を建てた愚かな人に比べることができます。
7:27 雨が降って洪水が押し寄せ、風が吹いてその家に打ちつけると、倒れてしまいました。しかもそれはひどい倒れ方でした。」
7:28 イエスがこれらのことばを語り終えられると、群衆はその教えに驚いた。
7:29 というのは、イエスが、律法学者たちのようにではなく、権威ある者のように教えられたからである。
【新改訳改訂第3版】

上の絵画は、フランスの画家James Tissot (1836–1902) よる「Jésus enseigne le peuple près de la mer(湖のほとりで人々に教えるイエス)」(ニューヨークのBrooklyn Museum蔵、Wikimedia Commonsより)

<礼拝メッセージ>(一部分) 週報No.2268

主イエスは、ヨハネ16:33後半で、「あなたがたは、世にあっては、患難があります。しかし、勇敢でありなさい。わたしはすでに世に勝ったのです。」と、言われました。

この主の洪水や患難の警告は、単なる教えやたとえ話ではありません。パレスチナの南部のネゲブ地方では、一年のうちほとんどの期間は、川底は渇いていました。しかし、春と秋の雨季が来ると、ネゲブ地域一帯が泥水の大河となり、氾濫して、洪水が起きていたのです。

このネゲブの地域は、砂漠のような地域なので、岩の上に家を建てる人もいれば、砂の上に家を建てる人もいたのです。しかし、その洪水が押し寄せると、あっという間に、家々を突き倒して、飲み込んでしまいました。これは、パレスチナではしばしば起きていたことだったのです。これはあっという間の、突然の出来事です。

ユダヤ人はこのことを知っていましたが、高い岩の上にではなく、砂の上に家を建てる者が多く、跡を絶たなかったのです。

イエス様は架空の話ではなく、だれもがよく知っている出来事を題材にして、神の真理を説き明かされたのです。

先ず、岩の上に家を建てた人も、砂の上に家を建てた人も、どちらも、主のみことばを聞いています。しかし、毎週、神のみことばを聞いているのに、忠実にみことばを生活の中で活用していく人と、聞くだけで行なわず忘れてしまい、生活の大部分は自分の知恵と力でやってしまう人に、分かれてしまいます。イエス様のお話では、行なわない人のほうが、圧倒的に多そうです。人間の自分中心の性質が、神の権威に従うことを嫌がるからです。

このイエス様のみことばを行なうことについて、ヤコブはこう言っています。「こういうわけで、なすべき正しいことを知っていながら行なわないなら、それはその人の罪です。」(4:17)

人が滅びるのは、極悪な罪を犯したからばかりではありません。ルカ16章の紫の衣を着た金持ちは、貧しいラザロに愛を施さなかったために、ハデスの苦しみに落ちています。アブラハムはここに行かないために「モーセと預言者との教えに耳を傾けよ。」と言っています。

マタイ19章の金持ちの青年は、モーセの十戒を守っていたと告白していますが、イエス様のおことばに従って、貧しい者に愛を施さなかったことによって、永遠のいのちを失いました。

しかし、ルカ23:40~43の十字架にかけられた犯罪人の一人は、十字架上のイエス様に「イエスさま。あなたの御国の位にお着きになるときには、私を思い出してください。」と訴えました。これに対するイエス様のお答えは、驚くべきものでした。「まことに、あなたに告げます。あなたはきょう、わたしとともに、パラダイスにいます。」彼は十字架上のイエス様に神の権威を見つけたからです。

イエス様が「賢い人」と言われたのは、どういう人でしょうか。
イエス様とみことばとに神の権威を見つけ出し、積極的に求めている人です。イエス様のみことばが、自分に永遠のいのちを与え、永遠に失われない変貌を与えて下さることを知っている人です。

そして、イエス様を心を尽くして愛している人です。イエス様を本気で愛していないと、洗礼を受けたくらいでは、主に信頼して、生涯、明け渡して、主にお従いすることはできません。パウロは、主を愛するために、全てのものをちりあくたのように捨てていますが、これは、主とパウロの愛の関係の深さを示しています。

…教会には、いろいろな分野の奉仕が必要です。しかし全ての信仰者が神のみことばにつながっていないと、一つのキリストのからだになることができずに、争い、分裂を繰り返すようになります。

これから、終末が目前に迫って来て、万一、私たちがわざわいに出合うことがあっても、みことばを活用し、岩なるイエス様の上に生活を建てて、主の栄光を反映させながら、栄光から栄光へと、天の御国まで進ませていただきましょう。

<今週の活用聖句>

ヤコブの手紙、1章22節
「また、みことばを実行する人になりなさい。自分を欺いて、ただ聞くだけの者であってはいけません。」

<集会案内>

◇1月6日(水)聖別会(21) 午前10時半
「聖潔の生活に入る(1)神のみこころ」

【2020年 クリスマス感謝献金のご報告】

主に在りて、ご献金を感謝申し上げます。
以下の通り用いさせていただきますので、ご了承下さい。

(収入) 献金10名  201,000円

(支出) 主任牧師費  50,000円
伝道師費   50,000円
管理費(光熱、冷暖房費)50,000円
伝道費、その他 51,000円
合計   201,000円

地の塩港南キリスト教会
横浜市港南区上永谷5-22-2 TEL/FAX 045(844)8421

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