週報No.2500 詩篇(189)詩篇69篇7~12節「苦難の分析」

2025年6月1日(日) 午前10時半

奏  楽
頌  栄   すべてのものみな          1番
讃  美   苦難に耐えたイエスの姿     981番
使徒信条
讃  美   あなたの十字架耐えがたく    969番
聖書交読   イザヤ書30章1~11節
祈  祷
主の祈り
讃  美   愛の働きが            966番
聖書朗読   詩篇69篇7~12節
メッセージ  詩篇(189)         眞部明牧師
「苦難の分析」
讃  美   いまわからなくも        986番
献金・感謝
頌  栄   みたまの交わり           4番
祝  祷

詩篇69篇7~12節
69:7 私は、あなたのためにそしりを負い、侮辱が私の顔をおおっていますから。
69:8 私は自分の兄弟からは、のけ者にされ、私の母の子らにはよそ者となりました。
69:9 それは、あなたの家を思う熱心が私を食い尽くし、あなたをそしる人々のそしりが、私に降りかかったからです。
69:10 私が、断食して、わが身を泣き悲しむと、それが私へのそしりとなりました。
69:11 私が荒布を自分の着物とすると、私は彼らの物笑いの種となりました。
69:12 門にすわる者たちは私のうわさ話をしています。私は酔いどれの歌になりました。
【新改訳改訂第3版】

<礼拝メッセージ>(一部分)

7~12節、困難な事情の分析(事実の分析)

7節「私は、あなたのためにそしりを負い、侮辱が私の顔をおおっていますから。」

作者が苦難を受けている理由をあげています。
その理由は、作者が神に対して、きわだって、個人的に忠誠だったからです。

作者が、敵から非難され、のけ者にされ、誤解され、そしり、暴言、あざけり、を受けたのは、イスラエルの神の栄光が現わされるように、神が崇められるように心がけていたからです。

作者自身の全ての利害関係を、犠牲にしてきたことによって、そしりを受け、侮辱を受けているのです。

8節「私は自分の兄弟からは、のけ者にされ、私の母の子らにはよそ者となりました。」

ここでは、作者と最も親密な関係をあった者たち、「自分の兄弟たち」からは「のけ者にされ」「私の母の子ら」からは、「よそ者」とされました。だれも、作者を助けようとせず、むしろ、突き放したのです。……

耐え難い苦しみが、作者ダビデを襲ったのです。
これは、愛のない、冷酷な扱いを受けたことを意味しています。
最も愛と同情を示してくれるはずの兄弟、身内の者がトゲのあるむちを、打ったのです。

9節「それは、あなたの家を思う熱心が私を食い尽くし、」は、ヨハネ2:17に引用されています。

「あなたをそしる人々のそしりが私に降りかかったからです。」は、ローマ15:3に引用されています。

10節では、作者は「断食して、わが身を泣き悲しむ」と言い、
11節では、「荒布」を、着ています。

作者は、この苦難から救い出していただくために、真実に罪を悔い改め、心砕かれて、神の前に出て、祈ったのです。
それがまた、敵のそしりとなり、物笑いの種となったのです。

作者が、神を求め、熱心になればなるほど、冷酷なむちは、強くなり、嘲笑いは、激しくなり、非難は、高まってきました。

私たちの信仰そのものが、嘲笑われることがあるでしょう。
その理由は、私たちがこの世の人と同じ生き方をしないからです。
それが、彼らにとっては、非難されていると受け止めるからです。

それ故、苦しみに会う時、次のことを覚えて下さい。
苦しみを避けて通っては、幸福になれません。人生において、苦しみを避けて通る道は、まやかしの道です。悪魔の示す道です。

「苦しみに会う前には、私はあやまちを犯しました。しかし今は、あなたのことばを守ります。」(詩篇119:67)

「苦しみに会ったことは、私にとってしあわせでした。私はそれであなたのおきてを学びました。」(同119:71)

「人が、若い時に、くびきを負うのは良い。それを負わされたなら、ひとり黙ってすわっているがよい。」(哀歌3:27~28)

この詩篇は、作者自身の苦難を述べながら、明らかにもう一人のお方、救い主の苦難を写し出しています。

8節の「私は自分の兄弟からは、のけ者にされ、私の母の子らにはよそ者となりました。」は、マルコ3:21「イエスの身内の者たちが聞いて、イエスを連れ戻しに来た。『気が狂ったのだ』と言う人たちがいたからである。」主イエス様の兄弟たちも、主が復活されるまで、主が私たちの救い主の神であることを、信じなかったのです。

主イエスの弟子たちは、ヨハネ2:13~17で、主が宮きよめをされたとき、この詩篇69:9「それは、あなたの家を思う熱心が私を食い尽くし、あなたをそしる人々のそしりが、私に降りかかったからです。」を思い起こしました。

ユダヤ人たちは、この詩篇をよく知っていたのです。

イエス・キリストは、私たちの救い主となられるために、地上のご生涯を、まっすぐに十字架に向かって歩まれましたが、

悪魔が勧めた道は、石をパンに変える奇蹟を行なったり、神殿の高い塔から飛び降りたり、この世の富と栄華を持って、十字架にかからないように、誘惑したのです。

しかし、イエス・キリストは、十字架の道を選ばれました。
十字架以外に、私たちの罪の身代わりとなって、救い主になる道はなかったからです。

<今週の活用聖句>

へブル人への手紙12章2節
「信仰の創始者であり、完成者であるイエスから目を離さないでいなさい。イエスは、ご自分の前に置かれた喜びのゆえに、はずかしめをものともせずに十字架を忍び、神の御座の右に着座されました。」

<お知らせ>

毎週水曜日の聖別会は、5月をもって終了させて頂きます。
メッセージのプリントは、発行し続けますので、ご希望者は、お申し出下さい。

地の塩港南キリスト教会
〒233-0022 横浜市港南区上永谷5-22-2 TEL/FAX 045(844)8421
牧師 眞部 明

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【メッセージCDの販売】

メッセージCDは、一回分CD1枚500円+送料で販売しています。
(送料1枚180円、2~3枚210円、4~9枚430円、10枚以上送料無料)

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毎週、日曜日の礼拝メッセージをお送りしています。全国どこでも、火曜日か、水曜日には、お手元に届きます。一年間ご予約下さると幸いです。
1年間ご予約(60分CD、52~53回分)36,000円(送料含む)
1ケ月毎の分割(1ケ月3,000円4~5回分)もできます。

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