音声:使徒の働き(009) 見聞天昇 1:9~10

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1:9 こう言ってから、イエスは彼らが見ている間に上げられ、雲に包まれて、見えなくなられた。
1:10 イエスが上って行かれるとき、弟子たちは天を見つめていた。すると、見よ、白い衣を着た人がふたり、彼らのそばに立っていた。
【新改訳改訂第3版】

(たけさんの一口まとめ)
イエス様は弟子たちが見ている間に上げられましたが、何故見せる必要があったのでしょうか?
それには、いくつかの理由が考えられます。

  • 弟子たちが出て行って証しするためには、知識だけでなく、実際に体験する必要があった。
  • イエス様の地上でのみわざが父なる神に受け入れられて喜ばれている証拠であった。
  • イエス様が地上から完全に姿を消し、聖霊の時代が始まる転換期を示している。

イエス様は昇天して雲に包まれましたが、この雲はどんな雲だったのでしょうか。
マタイ17:5には、変貌の山でイエスとモーセとエリヤが光り輝く雲に包まれたと書かれています。また、出エジプト記 13:21には、主は、昼は、途上の彼らを導くため、雲の柱の中にいた、と書かれています。イエス様が昇天して包まれた雲は、まさにこの雲、つまり、神の臨在を示す雲だったのです。
この雲が、その10日後に、もっと凄いことをもたらすことは、その時誰も知りませんでした。
ペンテコステの日に、弟子たちは、聖霊の降り注ぎを受け、聖霊の圧倒的臨在を経験しました。
私たちも、聖霊の圧倒的臨在を経験する時があります。不可能と思われたことでも聖霊の力によってできてしまったという経験もあると思います。
試練にぶち当たった時は、まず自分で精一杯努力してみないといけませんが、どうしても聖霊により頼まざるを得なくなる時、心からイエス様に信頼すれば、間違いなく聖霊が働いてくださいます。聖霊に満たされて神様のご用をさせていただきましょう。

写真は、フランスの画家 James Tissot (1836–1902) による「The Ascension(昇天)」(Brooklyn Museum蔵)