書籍紹介 「救われる為の実際方法」
まなべあきら著 B6 106頁
キリストの救いについて、聖書からわかりやすく、その教理を解説しています。この本を読んで、「自分が、本当には救われていなかったことが、わかった。だから、救いの確信がなかったのだ。」と言った人もおられました。救いの確信を持ちたい人の手引書です。
目次
第1篇 生命の実体
1、神
2、人間の生命とは
3、人間の堕落
4、イエス・キリスト
5、霊なるイエス・キリスト
第2篇 救われる為の実際方法
1、救いの必要感
2、罪の問題
3、救われる為の実際方法
4、救いの内容
5、救いの確信
以下、一部抜粋
はじめに
この小さな本は、現在「救い」を、追求しておられる方々の為に書かれました。「イエス・キリストの救い」 の真理を、この小さい本の中に、全部書き記すことは不可能ですが、真剣に「救い」を追求している方々にとっては、「真の救い」 に至る手がかりになるものと確信しております。
どうぞ、本書中の聖句や図や説明を、ジツクリ、考えながらお読み下さい。そして、書かれてある通りに実行なさいますならば、全ての方が、「キリストの救い」を、ご自分のものとして、体験なさることが出来ます。本書は、先に出版していました小冊子「救いの道」と、「健全な信仰に成長する方法」を、整理しなおし、説明を加えたものですが、先の「救いの道」を読んで、救われた人もいます。
また、本書は、一度救いの経験をしていながら、救いが解らなくなってしまっている人にも、大きな助けとなることと信じています。本書を熟読されることによって、暗雲は取り去られ、迷路から脱出して、ハイウェーを走ることが出来るようになるでしょう。そのような、クリヤー・カットな理解と確信をもたらす、わかりやすい信仰の手引です。
神様が、この小さな本を豊かにお用い下さり、多くの方々が、救いの恵みを受けて天国に入ることができるように祈る者です。
栄光、唯、神にあれ。
著者 真部 明
第1篇 生命の実体
第一章 神
神はいらっしゃるのか? いらっしゃるとすれば、どうしたら神の存在を確認できるのか?神はいつから存在されるようになったのか?
これらは、誰でもが心に抱く疑問です。一寸、空を仰いで宇宙の驚くべき秩序と調べを考えて下さい。天の荘厳さと地上の美しさ、それに動植物の美しさや生命の神秘、また地上に人間が住む為の環境のすばらしさ、例えば、空気は人間に対して十分な量だけあり、しかも人体に害を与えないように適当な成分が、適当な割合で混合されており、おまけに、植物は炭酸同化作用によって、人間の吐き出した炭酸ガスを吸って、人間に必要な酸素を製造してくれるのです。水を考えてみましょう。水(分子量18)は、炭酸ガス(分子量44)より分子量が小さいのに、常温で液体です。ところが、炭酸ガスはドライアイスを買ってきてもわかるように、 常温では液体にならずに、すぐにガス(気体)になってしまいます。これは不思議なことです。これは水が、水素結合という特殊な力で、いくつもの分子がくっつき合って大きな分子のように、かたまりになっているからです。もしこの水素結合の力がなければ、水も氷から水にならずに、直に水蒸気になってしまいます。そうすれば、コップで飲むことも出来なければ、料理もできず、発電も蒸気機関も発達することはありませんでした。勿論、樹木や草花の美しさも私達の生命もありません。この水は、もともと無料だったのです。
これらのことが全部、偶然に出来たのでしょうか?それともこれらの中に偉大な設計者の意図があったのでしょうか。確かにこれらは、ある偉大な人格をもつ者の設計により、創造されているのです。子供の横木を、空中にほうりあげて、落ちてきた時、トンネルや城が出来たことはないのです。精密な時計には、すぐれた設計者がいるように、この秩序ある宇宙には、偉大な設計者であり創造者であられるお方がいらっしゃるのです聖書は、『もろもろの天は神の栄光をあらわし、大空は、み手のわざをしめす』(詩篇19篇1節)と言っています。
しかし、これだけでは宇宙を創造された神が存在されることは解ってもそれ以上のことは漠然としていてよく解りません。神がいらっしゃるなら必ずもっと人間によく解るようにして下さるはずです。それを、神は次の三っの方法でして下さいました。
1.宇宙・大自然を通して
2.三十三年間、肉体をもって地上を歩まれたイエス・キリストを通して
3.聖書を通して
今日、私達は聖書を注意深く、正しく読むことによって、神について、私達に必要なことは全て知ることができるのです。古今東西、沢山の思想家や哲学者が、神について語りましたが、聖書から離れていましたので、何回となく誤ちを繰り返して、今日に至っています。また私達にとっても、かかえている全ての問題の根底に、神についての正しい知識の欠如と神を拒否する性質がありますので、聖書を通して、これらを解決しなければなりません。
そこで、「神とは、どのようなお方であるか。」を、聖書より学んでみようと思うのです。
1.神は霊です。
ヨハネ4・24
神は、肉体には束縛されない、霊のお方です(ルカ24・39)。これは、神が人格(知性・感 情・意志)を持っておられるお方で、人間と交わることができることを意味します。即ち、神 は、見たり、聞いたり、知り、感じ、行動され、個人の問題に関心をもたれて干渉されるお方です。
2.神は生命です。
ヨハネ5・26、14・6
神は、ご自分で生命に満ちておられるお方ですから、誰かに造られることも・生まれることも 必要ないのです。このような生命に満ちた神のみが、罪びとに永遠の生命を与えることが出来ます。
3.神は光です。
ヨハネ第一1・5、ヤコブ1・17
ここに言われている「光」と「暗」とは、「聖き」と「罪」の象徴です。光は、神の聖なるご性質の輝きであり、暗は、堕落と罪の結果です。
イ、暗は、光が失われると来ます。倫理的暗黒は、自分で光を遮断し、神に反抗し、自らの良心にも反する行為の結果くるのです。ここに悪魔が働くのです。コリント第二4・4
ロ、光は、神の聖きから輝き出るもので、この光が照ると、暗黒も おおわれた所も隠された所も、なくなつてしまいます。
4.神は愛です。
ヨハネ第一1・8、4・16
愛は、いつまでも抽象的思想でとどまっていることは出来ません。必ず、具体的行動が愛の具 現化として行われるのです。
神が愛であることは、イエス・キリストの十字架によって、具体的にあらわされました。神は、第二位の神ご自身(イエス・キリスト)を、肉体をもって地上に派遣され、罪びとの罪の身代りとして十字架にかけて殺してまで、私達の罪をゆるして救いたいと、私達を愛しておら れるのです(ヨハネ3・16、ヨハネ第一3・16)。この事実は、神が、罪びととの交わりを、もう一度回復したいと、願っておられる証拠です
5.神は唯一です。
マルコ10・18、 12・29、ヨハネ17・3、 コリント第一3・6~8、エペソ4・6、テモテ第一2・5、申命記4・35、6・4、詩篇86・10、イザヤ書44・8、45・22
この唯一の神は、偶像と、はっきり区別される神です。また父・御子(イエス・キリスト)・御霊の三位で、おひとりの神です三っの位格をお持ちですが、別々ではなく、全く同一で、おひとりの神です唯一の神は、全てのものの源であり、原因であり、分割することは出来ません。
6.神は無限です。
イ、神は、天地に満ちておられるお方です。
列王上8・27、歴代下6・18、イザヤ書66・1、エレミヤ記23・24
ロ、神は、能力と知恵と良善において、無限のお方です (聖句は能力・知恵・良善の各項参照)
以上、一部抜粋