書籍紹介 「クリスチャンの成長の秘訣」

まなべあきら著 B6 269頁

私の心からの願いは、教会に行っているだけのクリスチャンから実際の生活で力強く活躍され、実力のあるキリストの証人となっていただくことです。

目次

第1篇 成長のルール

1、成長のルール
2、罪の本質
3、神の刑罰
4、神に会う備えをセよ
5、十字架の目的
6、神のあわれみによる救い
7、信仰による救い
8、救いの確信
9、今、永遠のいのちを持つ
10、神に信頼する生活
11、聖霊と私
12、主の力をいただこう
13、霊的充電
14、主を制限していませんか
15、主を不真実なお方としていませんか
16、真実なお方の救い
17、神の約束の真実
18、平安なしには生きられない
19、平安を心の審判者とせよ
20、志の堅固な者
21、信仰の積極活用
22、「思いわずらい」と「ゆだねること」
23、アドナイ・イルエの神
24、御子といっしょに
25、信仰の原理を守る
26、栄光の富は、だれに
27、欲と誘惑
28、勝利を得る道
29、主イエスの受肉の目的
30、みことばを心に刻み込む
31、この世のワナ
32、みことばの三原則
33、みことばの光
34、五つの確信
35、キリストを第一に
36、自己中心の自我が砕かれる
37、この世に勝て
38、実を結ぶ条件
39、仕える人
40、与える人
41、世界宣教は足下から
42、至上命令
43、キリストに似た人格を持とう
44、キリストに似る生活-愛
45、キリストに似る生活-謙遜
46、キリストに似る生活-純潔
47、キリストに似る生活-真実
48、キリストに似る生活-信仰
49、キリストに似る生活-良い行ない

第2篇 みことばによる成長
1、みことばによる生活のスタート
2、みことばをすなおに受け入れ
3、みことばによる確信
4、二つの戦い
5、人格的必須栄養素
6、聖書が分かるとは?
7、目的をもって聖書を読む
8、毎日、成長
9、いのちを補給する一時間
10、静けさの中で、神の声を聞く
11、生活上の祝福を受ける
12、毎日行なうべきみことば
13、あなたも立ち上がれ
14、質が重要
15、人の考えの中に働くサタン(他、全部で69項目)
16、繁栄の秘訣
17、成長の秘訣
18、ことばによる訓練と成長
19、重要な三要素
20、神から出た者
21、ことばの食事
22、全く違った道
23、使命に生きる人
24、すべての土台とすべきみことば
25、不毛の生活の危険…‥‥‥‥
26、聖書を自分の力にする‥‥‥‥
27、いのちの道…‥‥‥‥‥‥‥・
28、新しい次元の生活…‥‥‥‥・
29、時間の聖別‥…‥‥‥‥‥‥・
30、転んでも、すぐに立ち上がる‥
31、霊的栄養を効率よく…‥‥‥・
32、なぜ、そんなに働くのか?…・
33、キリストにつぎ木…‥‥‥‥・
34、それが生きた信仰…‥‥‥‥・
35、「ウワァ、大変だー」ではなく
36、霊的新世界は開ける …‥…‥
37、みことばの実行は難しいか …・
38、信仰と知識の差‥…‥‥‥‥・
39、主を愛する人・‥‥‥‥‥‥‥・
40、聖書による訓練………‥…
41、みことばに根ざした祈り …‥・
42、実る人と実らない人…‥‥‥・
43、撃句集の意義‥‥…‥‥‥・
44、初代クリスチャンの宣教の秘訣
45、みことばの保証…‥‥……・
46、神の力‥‥‥‥‥‥‥‥…‥・
47、みことばによる豊かさ……‥
48、御霊の剣…‥‥‥‥‥‥‥‥・
49、最も愚かで、無駄なこと…‥・
50、みことばの実験…‥‥‥‥‥・
51、バラバラ生活…‥‥‥‥‥‥・
52、事足れり礼拝‥‥…‥‥‥…
53、電線や水道管と同じ…‥…‥
54、なければ、つくろう…‥‥…
55、みことばを心にたくわえる‥‥
56、みことばと聖霊経験‥‥…‥・
57、重病の人‥‥‥‥‥‥‥‥…・
58、一つの共通点…‥‥‥‥
59、基本生活…‥‥‥‥‥‥
60、五分あったら ……‥…
61、みことばの重味‥…
62、知識と生活‥‥…‥
63、みことばの黙想(l)‥…
64、みことばの黙想(2)…‥
65、集会出席の自己満足‥…
66、みことばの空転の危険…
67、実を結ぶ生活‥‥‥…‥
68、イザヤ書二六章三節の演習
69、さらに、もう一歩深く‥‥

以下、一部抜粋

はじめに

本書は、一九八九年二月一九白から一九九三年四月二日まで、一六八回にわたって、私どもの教会の週報に連載したものに、手を加えて再編したものです。
私の心からの願いは、教会に行っているだけのクリスチャンから実際の生活で力強く活躍され、実力のあるキリストの証人となっていただくことです。このことなしに、この日本におけるリバイバルはないし、このことが実現してくるなら、必ず、この日本にも、力強い、底力のあるリバイバルが必ず起きてきます。私は長年、このことを祈り、願って、奉仕をしてきましたが、ここに本書を発行するのも なんとしてもこの日本に実力のあるクリスチャンが育って欲しいという熱い願いからです。
本書は読むだけでは、成長しません。これを実行する時に、必ず成長します。クリスチャンの中には、長年、教会に行っているのに、知識もあるのに、熱心に奉仕活動をしているのに、霊的に、人格的に幼い状態の人が大勢います。このような人々が教会の中でつまづきになったら騒ぎを起こしたりしています。これは本当に悲しいことであり、主を悲しませることです。私はそのような訴えや相談を何度、聞かされたか分かりません。もし、クリスチャンが成長するなら このようなことば教会の中から全く消えてしまいます。
本書が、日本全国で、浮足立ったクリスチャンではなく、ダイナミックなクリスチャンを育てるのに役立つことを確信しております。そして、準えられて、主の再臨をお待ちしたいものです。

一九九三年 六月 二二日
著者 まなべ あきら

第1篇 成長のルール

一、成長のルール

イエス・キリストを信じて、救いに与るためには、二〇~三〇分から一時間もあれば、よいかもしれません。しかし、信仰がある程度成長し、罪に打ち勝ち、生活の中で次々に起きてくる問題を力強く乗り越えていくようになる為には、ある程度時間がかかります。ある人は二~三週間でそれができるようになり、他の人は二~三年かかり、また他の人はいつまでもできないままです。その差は、あなた自身が、どれくらいみことばに真剣に取り組んでいるか、聖霊にどれくらい信頼しているかによって決まってくるのです。主イエスが種まきのたとえの中で、道端や岩地やいばらの地、良き地について区別して話されたのは、このことを意味されていたのです。信仰生活は年数だけが長ければ、誇れるというものではありません。その間に、何をしていたかという、信仰生活の内容が問題です。
そこで、先ず、二つのことを知っておかなければなりません。一つは、この世には信仰の道からそらせようとする数多くの力、思想、主義習慣が働いていることです。これらはみな、あなたを、みことばと祈りと聖霊に従うことから引き離そうとして働いているのです。これに引きずられているなら何十年たっても少しも勝利を得られる人になっていきません。
第二には、信仰に成長するには、正しい道があるということです。クリスチャンがこのことを知らないために、思いつきや、他人の話に惑わされて、あっちこつちと手を出して、定まらない生活を続けてしまうのです。しかし、この道をはっきり見つけて、コツコツとこの仕事に取りかかるなら時間はかかっても必ず成長します。最初はゆるやかな成長ですが、やがて二倍三倍と成長していきます。
しかし、このためには、実際にこれを行っている模範となる実例の人が必要です。なぜでしょうか。人は成功している人の真似をしたがるからです。そうですから教会には良い模範を示す人が大勢必要なのです。特に、クリスチャンには聖書の知識が非常に不足していますからみことばをよく暗譜し、沢山蓄えて、勝利の生活をし、いつもそれをあかししている実例となる人が必要なのです。
次に、どうすれば、みことばを暗譜することができるようになるかを、考えてみましょう。それには全注意力を集中することが必要です。心に明確なくさびを打ち込み、深い印象を与えるためには、意識を集中させる必要があります。全力を集中しなければ、みことばを覚えることは不可能になります。悪魔はあらゆる方法を用いて、神のみことばを覚えることから私たちの心をそらせようとします。
私たちは、みことばに取り組もうとすると、いろいろな気になることを思い出したり、疲れを感じたり、眠気をもよおしたりします。また、みことばが覚えられない様々な理由を考え出します。これらに対して、私たちは勝たなければなりません。
(1) みことばを覚えることは、歩きながらでも、手足を動かしながらでも出来ます。体を動かしている時は、眠気をもよおしません。しかし、よく覚えられるようになる為には、ある程度、訓練しないと、集中できないこともあります。こりずに繰り返していると、やがてすぐに、集中できるようになります。なんにも苦労せずに、自然に出来るようになるためには、約三か月(百日)続ける必 要があります。百日間、毎日続けると、脳が覚えてくれるのです。なかなか覚えられないと言う人はしばらく試して、途中で止めてしまっている人です。しかし百日間続けて、身につけた人は、ほとんどの場合、生涯それを失うことはありません。
(2) 一度に長い時間、覚えようとしても無理です。短い時間に集中して覚えることを、何回も繰り返すほうが楽に覚えられます。要は、そのように、意識的に習慣づけていくことが必要なのです。
(3) 周囲が騒々しい場所でも集中力は妨げられますからなかなか覚えられません。それでも無理をすると、覚えるのが嫌になって、逆効果になります。
(4) 初めから長い聖句を覚えようとせず、短い聖句を完全に覚えることから始めて下さい。なんの苦労もなく、すぐに覚えられる聖句を沢山覚えていくようにします。こうしていくと、気がつくと、驚くほど多くの聖句を覚えていることがわかり、自信がついてきます。一番いけないのは、自分は覚える能力がないとか、衰えたとか、考えつつ覚えようとすることです。ほとんどの場色覚える訓練を怠った為に、覚える能力が低下しているのです。
(5) 心に、心配や恐れや思いわずらいなど、マイナス的緊張があるなら聖句を覚える能力は非常に低下します。心が平安で積極的態度の時に、学習能力は最強になります。この為に主に祈りましょう。
(6) ただ、聖句を記憶するだけでなく、聖霊が真理のみことばを解き明かしてくださるように、心を開いて待ち望んでください。記憶した聖句に聖霊が臨んでくださる時、ますます主の力を受けるようになります。
あなたが、この良い模範者になって下さい。このようなことを忠実に行う人が教会に満ちる時、毎日、勝利の証詞を聞くようになるのです。

以上、一部抜粋