週報No.2235 希望の預言エゼキエル書(19)「栄光、離れ始める」 エゼキエル書 10:1~22
2020年5月17(日) 午前10時半
礼拝メッセージ 眞部 明 牧師
エゼキエル書 10:1~22
10:1 私が見ていると、ケルビムの頭の上の大空に、サファイヤのような何か王座に似たものがあって、それが、ケルビムの上に現れた。
10:2 主は亜麻布の衣を着た者に命じて言われた。「ケルブの下にある車輪の間に入り、ケルビムの間の炭火をあなたの両手に満たし、それを町の上にまき散らせ。」すると、この人は私の目の前でそこに入って行った。
10:3 その人が入って行ったとき、ケルビムは神殿の右側に立っていて、雲がその内庭を満たしていた。
10:4 【主】の栄光がケルブの上から上り、神殿の敷居に向かうと、神殿は雲で満たされ、また、庭は【主】の栄光の輝きで満たされた。
10:5 そのとき、ケルビムの翼の音が、全能の神の語る声のように、外庭にまで聞こえた。
10:6 主が亜麻布の衣を着た者に命じて、「車輪の間、すなわちケルビムの間から火を取れ」と仰せられたとき、この人は入って行って、一つの輪のそばに立った。
10:7 すると、一つのケルブはケルビムの間から、ケルビムの間にある火のほうに手を伸ばして、その火を取り、亜麻布の衣を着た者の両手にそれを盛った。この人はそれを受け取ると、出て行った。
10:8 さらに、ケルビムの翼の下から人の手の形のものが現れた。
10:9 私が見ると、ケルビムのそばに四つの輪があり、一つの輪は一つのケルブのそばに、他の輪は他のケルブのそばにそれぞれあった。その輪は緑柱石の輝きのように見えた。
10:10 それらの形は、四つともよく似ていて、ちょうど一つの輪が他の輪の中にあるようであった。
10:11 それらが行くとき、それらは四方に向かって行き、行くときには、それらは向きを変えなかった。なぜなら、頭の向かう所に、他の輪も従い、それらが行くときには向きを変えなかったからである。
10:12 それらのからだ全体と、その背、その手、その翼、さらに輪、すなわちその四つの輪には、その回りに目がいっぱいついていた。
10:13 私はそれらの輪が「車輪」と呼ばれているのを聞いた。
10:14 そのおのおのには四つの顔があり、第一の顔はケルブの顔、第二の顔は人間の顔、第三の顔は獅子の顔、第四の顔は鷲の顔であった。
10:15 そのとき、ケルビムが飛び立ったが、それは、私がかつてケバル川のほとりで見た生きものであった。
10:16 ケルビムが行くと、輪もそのそばを行き、ケルビムが翼を広げて地上から上るとき、輪もそのそばを離れず向きを変えなかった。
10:17 ケルビムが立ち止まると、輪も立ち止まり、ケルビムが上ると、輪もいっしょに上った。それは、生きものの霊が輪の中にあったからである。
10:18 【主】の栄光が神殿の敷居から出て行って、ケルビムの上にとどまった。
10:19 すると、ケルビムが翼を広げて、私の前で、地上から上って行った。彼らが出て行くと、輪もそのそばについて行った。彼らが【主】の宮の東の門の入口で立ち止まると、イスラエルの神の栄光がその上をおおった。
10:20 彼らは、かつて私がケバル川のほとりで、イスラエルの神の下に見た生きものであった。私は彼らがケルビムであることを知った。
10:21 彼らはおのおの四つずつ顔を持ち、おのおの四つの翼を持っていた。その翼の下には、人間の手のようなものがあった。
10:22 彼らの顔かたちは、私がかつてケバル川のほとりでその容貌としるしを見たとおりの顔であった。彼らはみな、前のほうへまっすぐ進んで行った。
【新改訳改訂第3版】
<礼拝メッセージ>(一部分)
天地に満ちておられる主なる神は、ソロモンが造った神殿に住まわれませんが、心へりくだって、砕かれたたましいのうちにお住み下さいます。
「しかし、いと高き方は、手で造った家にはお住みになりません。預言者が語っているとおりです。『主は言われる。天はわたしの王座、地はわたしの足の足台である。あなたがたは、どのような家をわたしのために建てようとするのか。わたしの休む所とは、どこか。』」(使徒7:48~49)
「いと高くあがめられ、永遠の住まいに住み、その名を聖ととなえられる方が、こう仰せられる。『わたしは、高く聖なる所に住み、心砕かれて、へりくだった人とともに住む。へりくだった人の霊を生かし、砕かれた人の心を生かすためである。』」(イザヤ57:15)
「神へのいけにえは、砕かれたたましい。砕かれた、悔いた心。神よ。あなたは、それをさげすまれません。」(詩篇51:17)…
「主の栄光が神殿の敷居から出て行って、ケルビムの上にとどまった。すると、ケルビムが翼を広げて、私の前で、地上から上って行った。彼らが出て行くと、輪もそのそばについて行った。彼らが主の宮の東の門の入口で立ち止まると、イスラエルの神の栄光がその上をおおった。」(エゼキエル10:18~19)
エゼキエル書を見ると、神の臨在の栄光が立ち去られるには、三つの意味が見られます。第一には、神は、汚された礼拝の場を立ち去られます。第二は、神は、汚された社会、汚された繁栄した神の都であったエルサレムの町を立ち去っています。第三に、神は、汚された神の契約の国を立ち去っておられます。そして、神が立ち去られた理由は、次の部分でエゼキエルに語られています。
神の臨在が、神の民から、礼拝の場から立ち去って行かれることは、戦慄すべきことです。礼拝の儀式が行なわれ、声のそろったハーモニーが歌われ、厳かな祈りのことばがささげられ、人の知恵を尽くした説得力のある説教が語られ、献金がささげられても、主がそこにおられなければ、何とむなしいことでしょう。すべてが偽善の行為となってしまいます。それでも人は、「教会に行っている」「礼拝している」「洗礼を受けている」と言うでしょう。しかしすでに、主の栄光は去っているのです。
あなたは、礼拝している時、知識が増えているだけでなく、生けるイエス様の御霊を経験しているでしょうか。
「ふたりでも三人でも、わたしの名において集まる所には、わたしもその中にいるからです。」(マタイ18:20)
…私たちも、最初は、健全な信仰にたましいが熱く燃えていて、主に仕えていても、教会堂が建ち、会衆が増え、経済的に豊かになると、神と富とに兼ね仕えるようになっていませんか。
説教は、真理のみことばをまっすぐに説き明かすことから、会衆が喜ぶ話を選んでいませんか。人の知恵で考えた、説得力のある話に傾いていませんか。会衆の人数や献金の額を気にして、主イエスがともにいて下さることを忘れていませんか。
サタンは、私たちの信仰が神の光を少しずつ失って、かげっていくのを気づかせないように、徐々に、たましいを沈滞させるように誘います。この世の楽しみに導き、霊的渇きを失わせます。この世の繁栄の満足を味わわせ、永遠のいのちの糧の宝庫である聖書から、神のいのちの水を飲む回数を減らします。主イエスの十字架を仰ぐことをさせなくします。みことばと聖霊の光に従うことを妨害し、気づかないように、サタンの支配する霊的暗黒の傾城に引きずり込んでいくのです。気づいた時には、周りの者たちは世俗的な者ばかりになっていることになります。
あなたの心には、神の栄光が真昼のごとく輝いているでしょうか。
「義人の道は、あけぼのの光のようだ。いよいよ輝きを増して真昼となる。」(箴言4:18)
主イエスのみことばの信仰を、毎日、活用することによって、主の愛、主の平安がより大きく、より鮮明に味わうようになります。最初は、曙の光のようにかすかであっても、信仰の活用によって、ゆるがない確信となります。
神の知恵であるキリストを心に持っている人は、多くの人の心を神の義に導きます(ダニエル書12:3)。
バプテスマのヨハネは、主イエスを証ししたことによって、「燃えて輝くともしび」となったのです(ヨハネ5:35)。
これは私たちにも言えることで、私たちが主イエスを証しする時、「燃えて輝くともしび」となります。
それは決して、大きいことをすることではありません。
「あなたがたは、世界の光です。山の上にある町は隠れる事ができません。また、あかりをつけて、それを枡の下に置く者はありません。燭台の上に置きます。そうすれば、家にいる人々全部を照らします。このように、あなたがたの光を人々の前で輝かせ、人々があなたがたの良い行いを見て、天におられるあなたがたの父をあがめるようにしなさい。」(マタイ5:14~16)
これは、どのようにするのか。
「何をするにも、人に対してではなく、主に対してするように、心からしなさい。」(コロサイ3:23)
これを行なえば、私たちは輝きます。
<集会案内>
◇5月20日(水)聖別会 午前10時半
「訓練された人々(15)訓練の動力と動機」
地の塩港南キリスト教会
横浜市港南区上永谷5-22-2 TEL/FAX 045(844)8421
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