週報No.2238 希望の預言エゼキエル書(22)「ゼデキヤの捕囚の宣告」 エゼキエル書 12:1~20

2020年6月7(日) 午前10時半

礼拝メッセージ  眞部 明 牧師

エゼキエル書 12:1~20
12:1 ついで、私に次のような【主】のことばがあった。
12:2 「人の子よ。あなたは反逆の家の中に住んでいる。彼らは反逆の家だから、見る目があるのに見ず、聞く耳があるのに聞こうとしない。
12:3 人の子よ。あなたは捕囚のための荷物を整え、彼らの見ている前で、昼のうちに移れ。彼らの見ている前で、今いる所から他の所へ移れ。もしかしたら、彼らに自分たちが反逆の家であることがわかるかもしれない。
12:4 あなたは、自分の荷物を昼のうちに彼らの見ている前で、捕囚のための荷物のようにして持ち出し、捕囚に行く人々のように、彼らの見ている前で、夕方、出て行け。
12:5 彼らの見ている前で、あなたは壁に穴をあけ、そこから出て行け。
12:6 彼らの見ている前で、あなたは荷物を肩に負い、暗いうちに出て行き、顔をおおって地を見るな。わたしがあなたをイスラエルの家のためにしるしとしたからだ。」
12:7 そこで、私は命じられたとおりに、私の荷物を捕囚のための荷物のようにして昼のうちに持ち出し、夕方、自分の手で壁に穴をあけ、彼らの見ている前で、暗いうちに荷物を背負って出て行った。
12:8 翌朝、私に次のような【主】のことばがあった。
12:9 「人の子よ。反逆の家、イスラエルの家は、あなたに、『何をしているのか』と尋ねなかったか。
12:10 彼らに言え。『神である主はこう仰せられる。この宣告は、エルサレムの君主、およびそこにいるイスラエルの全家にかかわるものである。』
12:11 また言え。『私はあなたがたへのしるしである。私がしたようなことが彼らにもなされる。彼らはとりことなって引いて行かれる。
12:12 彼らのうちにいる君主は、暗いうちに荷物を背負って出て行く。出て行けるように壁に穴があけられる。彼は顔をおおうであろう。彼は自分の目でその地をもう見ないからである。』
12:13 わたしはまた、彼の上にわたしの網をかけ、彼はわたしのわなにかかる。わたしは彼をカルデヤ人の地のバビロンへ連れて行く。しかし、彼はその地を見ないで、そこで死のう。
12:14 わたしはまた、彼の回りにいて彼を助ける者たちや、彼の軍隊をみな、四方に追い散らし、剣を抜いて彼らのあとを追う。
12:15 わたしが彼らを諸国の民の中に散らし、国々に追い散らすとき、彼らは、わたしが【主】であることを知ろう。
12:16 彼らが行く先の諸国の民の中で、自分たちの、忌みきらうべきわざをことごとく知らせるために、わたしが彼らのうちのわずかな者を、剣やききんや疫病から免れさせるとき、彼らは、わたしが【主】であることを知ろう。」
12:17 ついで、私に次のような【主】のことばがあった。
12:18 「人の子よ。震えながらあなたのパンを食べ、おののきながら、こわごわあなたの水を飲め。
12:19 この地の人々に言え。『神である主は、イスラエルの地のエルサレムの住民について、こう仰せられる。彼らは自分たちのパンをこわごわ食べ、自分たちの水をおびえながら飲むようになる。その地が、そこに住むすべての者の暴虐のために、やせ衰えるからである。
12:20 人の住んでいた町々が廃墟となり、その地が荒れ果てるそのとき、あなたがたは、わたしが【主】であることを知ろう。』」
【新改訳改訂第3版】

<礼拝メッセージ>(一部分)

ここに言う「エルサレムの君主」とは、南王国ユダの最後の王ゼデキヤです。この場面で見せた、預言者エゼキエルの愚かしく見える象徴的行動は、ゼデキヤ王の逃亡と、ユダの民の捕囚の両方を描いたものです。

「また言え。『私はあなたがたへのしるしである。私がしたようなことが彼らにもなされる。彼らはとりことなって引いて行かれる。彼らのうちにいる君主は、暗いうちに荷物を背負って出て行く。出て行けるように壁に穴があけられる。彼は顔をおおうであろう。彼は自分の目でその地をもう見ないからである。』」(12:11~12)

「自分の目でその地をもう見ない。」は、ゼデキヤがネブカデネザルによって、両眼がくじり出されてしまうことを言っているのです。この預言は列王記第二、25:4~7と、エレミヤ書39:4~7に記されています。

ゼデキヤは、夜、城壁の門を通って、バビロンの包囲のバリケードを破って、逃げ出したのです。

「彼は顔をおおうであろう。」とありますが、ゼデキヤの顔の覆いは、追手の目をごまかすためのものです。しかし、彼のどんな画策行為も、神の預言を変えることはできませんでした。人間のどんな画策行為も、努力も、神が定められた運命を逃れることも、変えることもできません。

すべてのことを働かせて、滅びの運命さえも、永遠のいのちの恵みに変えることができるのは、イエス・キリストの十字架の贖いを信じることによってだけです。ですから、主の十字架を信じることを、おろそかにしないでください。

神はエルサレムを逃げ出したゼデキヤを捕えるために、捕獲の網を広げられ、ゼデキヤはエリコの町で捕えられ、リブラに陣営を張っていたネブカデネザルの前で、両眼がくじり出され、その後、鎖に繋がれて、バビロンに連れて行かれ、そこで死んだのです。

エレミヤとエゼキエルが語ったゼデキヤ王に対する預言は、ことごとく、些細な点まで正確に成就したのです。

ゼデキヤは、主の預言者と偽預言者の間を迷いに迷い、主のみことばを信じ切ることができず、偽預言者の安易なことばに心傾いて行っているうちに、神のさばきを受けてしまったのです。

自分の知恵で安心できるところにとどまっていることは、最も危険です。

「神は再びある日を『きょう』と定めて、長い年月の後に、前に言われたと同じように、ダビデを通して、『きょう、もし神の御声を聞くならば、あなたがたの心をかたくなにしてはならない。』と語られたのです。」(へブル4:7)

「わたしはまた、彼の周りにいて彼を助ける者たちや、彼の軍隊をみな、四方に追い散らし、剣を抜いて彼らのあとを追う。わたしが彼らを諸国の民の中に散らし、国々に追い散らすとき、彼らはわたしが主であることを知ろう。」(エゼキエル12:14~15)

14~15節は、ゼデキヤを取り巻いていた側近たち、ゼデキヤに偽りの安易な安心を与えていた偽預言者たち、祭司、首長たちに対する神の処分を宣告しています。

殆ど全ての人が、わが身に神のさばきが下ってから、神のみことばの真実さを悟るのです。それでは、遅すぎます。

まだ、神が預言者を遣わして、警告している間に、悔い改めに招いてくださっている間に、主を信じて、従っていくことが、賢い人のすることです。「剣を抜いて、彼らのあとを追う。」ゼデキヤの側近たちは殺され、残った者たちは異邦の国々に散らされたのです。

「彼らが行く先の諸国の民の中で、自分たちの、忌みきらうべきわざをことごとく知らせるために、わたした彼らのうちのわずかな者を剣やききんや疫病から免れさせるとき、彼らは、わたしが主であることを知ろう。」(エゼキエル12:16)
16節は、エルサレムの滅亡を逃れて、生き延びた者たちを指しています。彼らは捕囚民として連れ去られ、そこでやっと、自分の罪を悟り、預言者を通して語った神が、真の生ける神であることを悟るのです。この恐るべき経験によって、霊の目が開かれて、「彼らはわたしが主であることを知ろう。」と言われています。

ゲヘナの地獄に行って、イエス・キリストが真の救い主であることを知っても、遅すぎます。今、イエス・キリストが、自分の救い主であることを信じる人だけが、救われるのです。

ゼデキヤ王のように、自分の知恵によって迷わず、主イエス様を拒まず、哲学や思想や偽教師たちのことばによって惑わされず、主イエスを信じて、受け入れて下さい。

<今週の活用聖句>

コリント第一、6章19~20節

「あなたがたのからだは、あなたがたのうちに住まれる、神から受けた聖霊の宮であり、あなたがたは、もはや自分自身のものでないことを、知らないのですか。あなたがたは、代価を払って買い取られたのです。ですから自分のからだをもって、神の栄光を現わしなさい。」

<集会案内>

◇6月10日(水)聖別会 午前10時半
「訓練された人々(18)訓練の難しさ」

地の塩港南キリスト教会
横浜市港南区上永谷5-22-2 TEL/FAX 045(844)8421

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