音声:信仰の列伝(10) ノアの信仰 へブル人への手紙11章7節

2016年10月2日 (日) 午前10時半
礼拝メッセージ  眞部 明牧師

へブル人への手紙11章7節
11:7 信仰によって、ノアは、まだ見ていない事がらについて神から警告を受けたとき、恐れかしこんで、その家族の救いのために箱舟を造り、その箱舟によって、世の罪を定め、信仰による義を相続する者となりました。

<インフォメーション>

最後に、ノアが箱舟を造った結果について、お話します。

第一に、世の罪を定めたことです。世の人々の不信仰を明らかにし、滅びという判決を下したことです。私がイエス・キリストの救いを伝える時、これを拒むことは、自分自身が不信仰であり、滅びに行くことを選んだのです。その判決を受けたのです。私たちがキリストの福音を伝えることによって、この世の人々はこれに対して、信仰か、不信仰かを、選択を迫られ、自ら判決を受けていくのです。箱舟は、中に入る者には救いをもたらし、入ることを拒む者には滅びの判決を受けさせてしまうのです。

それでは、私たちは如何にして、箱舟の外にいる人を招き入れるかを、実行していかなければなりません。

第一に、この世の人がキリストを拒むのは、イエス・キリストの救いを全く知らないからであることが多い。誤解や無知から反対していることが多い。これを無理なく受け入れる心の土壌を造るには、幼児期からの聖書教育しかありません。ユダヤでは会堂と家庭で、信仰の教育訓練が行われていました。今日、この世の人は、聖書による心の教育にほとんど価値を認めていません。教育は、将来お金を得るための手段でしかありません。

第二の理由は、聖書のみことばの真実とその権威を疑っているからです。これに対しては、クリスチャンが真実な、隣人を愛する生活を通して、証しして、聖書のみことばの真実を裏付けることです。私の生活が好い加減であれば、聖書のことばは、ただの不真実と思われ、キリストの御名が汚されてしまいます。

それ故、私たちは、みことばを輝かせ、キリストがほめたたえられるように生活するのです。この世の人々は、クリスチャンの態度や行動を見て、キリストと聖書を判断するのです。

ノアの信仰の第二の結果は、「信仰による義を相続する者になりました。」

ノアは、箱舟に入る前も神に従っている人でしたが、箱舟に入ることによって更に自分にも他人にも、不信仰な人とはっきりと区別され、神の義をはっきりさせたのです。

「義を相続する者」とは、「神の義を内に所有する者」という意味です。キリストの救いは具体的で、非常に明確です。思い込みや感じ方ではありません。イエス・キリストを私の罪のために身代わりとなって、十字架にかかって下さった救い主として信じる時、神の義を相続する者となるのです。この神の義は、まだ種で、この信仰を活用することによって、多くの実が実ってきます。

そのために先ず、主のみことばを受ける生活をしたい。この世の人々が主に逆らえば逆らうほど、この世が暗黒になればなるほど、私たちはみことばの光を必要とします。あなたの光を輝かせるようにと、命じられています。

第二に、何のしるしがなくても、主のみことばを根拠にして、キリストの救いを証ししたいものです。目に見える可能性や見通しなどは、当てにしてはなりません。

第三に、主のみことばが真実であることと、みことばの権威を裏付ける信仰の行ない、生活をしたいものです。これは、特に身近な家族を救いに導くのに、ぜひ必要です。未信者の人々は、私の言葉よりも、行ないや態度を見て、イエス・キリストのみことばの真実と権威を知るのです。

そのために、主と共に歩む生活をさせていただきましょう。

<今週の活用聖句>
マタイの福音書5章18節
「このように、あなたがたの光を人々の前で輝かせ、人々があなたがたの良い行ないを見て、天におられるあなたがたの父をあがめるようにしなさい。」

写真は、イタリアの画家Domenico Morelli (7 July 1823 – 13 August 1901)による「箱舟を出た後のノアによる感謝の祈り」(Wikimedia Commonsより)

地の塩港南キリスト教会
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