プリント紹介 「小預言書」 A4 9枚

プリント紹介 「小預言書」 A4 9枚 (ホセア書62枚と合わせて1400円(送料別))

目次

・序
・小預言書の特徴
・小預言者の教訓と大預言書の対照
・預言者たちの働いた時代
・十二小預言書の要約

(以下、一部抜粋)

旧約聖書と新約聖書の中には、美しい一致があります。

旧約聖書には、購いの準備としての小羊の血があり、新約聖書には、その完成としてのイエス様の血があります。

旧約聖書には、預言があり、新約聖書には、その成就があります。

旧約聖書には、真理の実体の影が記されており、新約聖書には、真理の実体そのものであられるイエス・キリストが記されています。

旧約聖書も新約聖書も、その霊的中心はイエス・キリストです。

旧約聖書は神政政治をあらわしていますが、
モーセの律法は、その樹立を
歴史は、その実践を、
詩歌は、その黙想を、
預言は、その解説を表しています。

預言には、大預言書が5、
小預言書が12あります。

預言書が大預言書と小預言書に分かれているのは、預言書の分量にもよりますが、預言書を書き記した預言者の活躍の内容にもよっています。

預言とは、へブル語で「ナビュウム」です。その意味は、「泡立つ」です。
預言は、「予め、言う」ということもありますが、預言の本質は、「神のことばを直言する」ことです。

小預言書の特徴は、あとで詳しく記しますが、簡単に4つに分けてみますと、

1、ホセアは、神の愛を
アモスは、神の義を
ミカは、神のあわれみを記しています。
この3人の預言者は、イスラエル(サマリヤ)王国の没落と、当時すでに脅かされていたユダ王国の滅亡の恐怖を語っています。

彼らは、イスラエル民族の審判を宣告し、同時に、終末における神の恩寵あふれた 扱いを語っています。

アモスはウジヤ王の初期に預言しましたが、ホセアとミカは、ウジヤ、アハズ、ヒゼキヤの3代の王の時代にわたって予言しています。

2、ヨナは、ニネベに対して(審判の延期)
ナホムも、ニネベに対して(審判の執行)
オバデヤは、エドムに対して
ハバククは、カルデヤ(バビロン)に対して

3、主の日の預言者
ヨエルは、主の警告とあわれみと聖霊の傾注の預言
ゼパニヤは、神の審判を預言
彼らは、主として終末のことを語り、終末の光景と、世界が迎える大危機を終末の日、主の大いなる日として語っています。

4、再建の預言者
ハガイとゼカリヤは、捕囚から帰ってきた民を励まし、教え導き、神殿の再建を成し 遂げています。
マラキは、民の失敗を諭し、メシヤとその先駆者(バプテスマのヨハネ)の出現を預 言し、真実な礼拝の再建のために働きました。

小預言書の特徴

小預言書とは、ホセア書以下の十二巻の書を言います。

1、その配列は、だいたい時代的で、初期のものは前に、後期のものは後方に置かれています。各預言は、BC870年頃より、BC440年頃までになされたものです。しかし、年代の順序は、必ずしも正確ではありません。

2、この小預言書を編集した者は、だれか、決定することはできませんが、エズラか、ネへミヤか、あるいは、マラキが、正典成立に力を尽くしたという伝承があり、これが破棄されたことはありませんでした。

3、これらの小預言書の主目的は、
第一に、イスラエルのためであり、
次に、イスラエルの敵国のためであり、不従順なイスラエルの民を罰するように神がお用いになった異邦の諸国についてです。

小預言書ほど、恐ろしい厳格さで罪が譴責され、これほど律法の真義(本当の意味)がはっきりと解明され、これほどシオンの栄光が大胆に予言されている書は、ほかにありません。

イスラエルの神に対する関係、
モーセの律法制度
イスラエルがヤーウエの神から離れた反逆
シナイで授かった律法に対するイスラエルの罪

これらは、神の選民イスラエルが自分たちの罪を告白し、悔い改めて神に立ち返るように神が求めておられる証拠であり、根拠です

小預言者たちは、罪を摘発し、審判を宣言するとともに、終末の日の栄光、すなわち、離散したイスラエルが集められ、倒れたダビデの幕屋が再建され、メシヤが再び来られる千年王国の祝福などを預言しました。

神の怒りの審判は、大預言書においても、小預言書においても、大きな問題ではありません。

むしろ、神の愛とあわれみ、迷える民を顧みてくださる神のうめき。そんな民を慰め、恵みを与えようと忍耐深く繰り返される神のみこころ。これらが、小預言書の中心的真理です。

小預言書の中に、絶えず現われて来るものは、将来に対する期待であって、ユダヤ人の背教、エルサレムの滅亡、および選民の離散などを通り越して、神の選民の最後の回心と最後の回復を待ち望むことです。

これらの預言の中心は、

人物としては、キリストであり、
国民としては、イスラエルです。

その他の事物は、この二大中心の周囲に群がっていて、この中心に輻輳(物事が一箇所に集中して込み合うこと)しています。

4、小預言書の使命は、
神の真理に従い、真心をもって神を礼拝した忠実な者の信仰と希望を励ますことです。

神は確かに、ご自分に忠実な者をお忘れになりません。神は彼らに、特別なことばやあわれみ深い約束と慰めのメッセージを送っておられます。私たちは、小預言書の中に、イスラエルの「残りの者」の存在と、特に彼らに与えられた神のメッセージを見ることができます。

(以上、3ページ抜粋)