音声:信仰の列伝(50) 「サムエル(3) 悩める預言者」(サムエル記第一、8章)へブル人への手紙11章32~34節

2017年7月30日 (日) 午前10時半
礼拝メッセージ  眞部 明 牧師

へブル人への手紙11章32~34節
11:32 これ以上、何を言いましょうか。もし、ギデオン、バラク、サムソン、エフタ、またダビデ、サムエル、預言者たちについても話すならば、時が足りないでしょう。
11:33 彼らは、信仰によって、国々を征服し、正しいことを行い、約束のものを得、獅子の口をふさぎ、
11:34 火の勢いを消し、剣の刃をのがれ、弱い者なのに強くされ、戦いの勇士となり、他国の陣営を陥れました。
【新改訳改訂第3版】

<インフォメーション>

メシヤであられるイエス・キリストの職分、働きの性質は三つです。

第一に、祭司です。聖なる神は、罪人を和解させるために、罪人の私の罪を背負って、身代わりとなって、十字架にかかって死んで下さり、よみがえって下さり、今も、私のために執り成していて下さるのです。

第二は、預言者です。主イエスは、神のみことばそのものです。神のみことばを信じることは、イエス・キリストを信じることです。

イエス・キリストは、目に見えない神が、人の体を取って、神はこのように愛とあわれみに満ち、聖なるお方であることを、私にも分かるように表わして下さっているお方です。それ故、キリストは神を告げる預言者と言えるでしょう。

第三の職分は、王です。地上の支配者たちは、自分がその国を支配していると思っていますが、だれも自分が全宇宙を支配して、太陽や月や星々を動かしている人はいません。そしてこの地球も、宇宙の星の一つです。そして私はその中で、まさに地のちりの一つなのです。

そして主は今も、全宇宙の星を正しい軌道で動かし、争い好きな人間の社会をさばき、主を信じて宿す人の心を平和と平安に保ち、永遠の神の国を永遠に治められる神です。メシヤなるキリストは、全宇宙の王、人の心を平安に満たす王、永遠の神の国の王です。

これらのことを私が悟るには、困難が伴います。主はダビデの子孫として来られるメシヤの、これらの役割を、徐々に悟らせるために、敢(あ)えて、イスラエルが王を立てることを、許可されたのです。

「わたしが彼らをエジプトから連れ上った日から今日に至るまで、彼らのしたことと言えば、わたしを捨てて、ほかの神々に仕えることだった。そのように彼らは、あなたにもしているのだ。」(サムエル記第一、8:8)

主は民の不信仰、不従順にひどく失望して、落胆していたサムエルを、慰め、気落ちさせず、立ち上がらせようと、優しさを込めて、サムエルを諭(さと)しておられます。

このことを見ても、サムエルがいかに主に忠実であったか、また、主と深く親密に交わっていたかが分かります。

<今週の活用聖句>
マタイの福音書6章33節
「だから、神の国とその義とをまず第一に求めなさい。そうすれば、それに加えて、これらのものはすべて与えられます。」

上の写真は、フランスの画家James Tissot (1836–1902)による「Samuel at Ramah(ラマのサムエル)」(New YorkのJewish Museum蔵)

地の塩港南キリスト教会
横浜市港南区上永谷5-22-2 TEL/FAX 045(844)8421