音声：使徒の働き(021)　 復活効果　2：24～32

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使徒の働き
2:24 しかし神は、この方を死の苦しみから解き放って、よみがえらせました。この方が死につながれていることなど、ありえないからです。
2:25 ダビデはこの方について、こう言っています。『私はいつも、自分の目の前に主を見ていた。主は、私が動かされないように、私の右におられるからである。
2:26 それゆえ、私の心は楽しみ、私の舌は大いに喜んだ。さらに私の肉体も望みの中に安らう。
2:27 あなたは私のたましいをハデスに捨てて置かず、あなたの聖者が朽ち果てるのをお許しにならないからである。
2:28 あなたは、私にいのちの道を知らせ、御顔を示して、私を喜びで満たしてくださる。』
2:29 兄弟たち。父祖ダビデについては、私はあなたがたに、確信をもって言うことができます。彼は死んで葬られ、その墓は今日まで私たちのところにあります。
2:30 彼は預言者でしたから、神が彼の子孫のひとりを彼の王位に着かせると誓って言われたことを知っていたのです。
2:31 それで後のことを予見して、キリストの復活について、『彼はハデスに捨てて置かれず、その肉体は朽ち果てない』と語ったのです。
2:32 神はこのイエスをよみがえらせました。私たちはみな、そのことの証人です。【新改訳改訂第３版】

（たけさんの一口まとめ）
ペテロは、ヨエルの預言に続き、ダビデの詩編を引用して大胆な説教を続けました。ペテロは1000年前のダビデのことばによってキリストの復活を証拠づけたのです。ペテロは、他のユダヤ人と同じように子供の頃からシナゴーグで聖書を暗記していました。詩編16:10は、ダビデがキリストの復活を預言したものと言われています。しかし、ペテロにはそれが分かっていませんでした。ところが30年後のペンテコステの日に自分の目の前で起こったことがそれだと分かりました。聖霊に満たされた瞬間にペテロ自身の内的経験となり恵みとなったのです。

復活のキリストは、御顔を示して私たちを喜ばせてくれます。ダビデもペテロも復活のキリストを体験して心に喜びが満ちました。現代のクリスチャンも心に復活のキリストを宿していないと明るい顔になりません。私たちも魂に内なるキリストを持って甘美な喜びを味わわせて頂きたいものです。

ペテロは、ペンテコステの前にもイエス様の復活を見ていたのですが、その時は、証人にはなれませんでした。しかし、聖霊を受けたらすぐにダビデが詩編16篇でキリストの復活について預言していると分かりました。そしてすぐに証人として説教したのです。聖霊の満たしがなければ、恐れや失望があってキリストの証人にはなれません。開拓宣教には聖霊に満たされた人が必要です。120人の弟子たちは皆この証人となりました。それが、今日まで2000年以上キリストが証しされ続けてきた秘訣です。私たちも聖霊を受けて証人とならせて頂きましょう。

写真は、エルサレムのシオンの丘にある「ダビデの墓」。現在はユダヤ教のシナゴーグになっていて棺のこちら側が男性の部屋、反対側が女性の部屋になっています。この場所の上にある部屋が、最後の晩餐の行われた「二階の間（Upper Room）」とされています。つまり、ペテロがペンテコステの日に大説教をしたところになります。