音声:使徒の働き(030)  回復到来 3:17~20

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使徒の働き
3:17 ですから、兄弟たち。私は知っています。あなたがたは、自分たちの指導者たちと同様に、無知のためにあのような行いをしたのです。
3:18 しかし、神は、すべての預言者たちの口を通して、キリストの受難をあらかじめ語っておられたことを、このように実現されました。
3:19 そういうわけですから、あなたがたの罪をぬぐい去っていただくために、悔い改めて、神に立ち返りなさい。
3:20 それは、主の御前から回復の時が来て、あなたがたのためにメシヤと定められたイエスを、主が遣わしてくださるためなのです。【新改訳改訂第3版】

(たけさんの一口まとめ)

人の心がしおれてしまっている時に、いのちに満ちた聖霊の息吹が吹いてきて、すべてのものを生かしていく時、これが回復の時です。旧約においては、エゼキエル書37章に、枯れた骨が生き返って回復する預言、また、エゼキエル書47章には、神殿から生ける水の川が流れ出てイスラエルが聖霊により回復する預言があります。
新約では、クリスチャンがペンテコステの聖霊の降り注ぎにより回復を経験します。

ペテロは、一人一人の心に回復(リバイバル)が起こるための三つのことを教えました。
1. 私たちは、イエスがキリスト(救い主)であることに関して無知であったこと。ペテロでさえ、イエス様と一緒にいた時には何も分かっていませんでした。(17節)
2. 旧約の預言の成就としてキリストの十字架の死があること。それは、神様の愛によって準備された人間の救いのための計画であったこと。つまり、私たちの死んだ魂を生き返らせるために、神様側の準備が全部整っているということを示しています。(18節)
3. その神様との交わりを妨げるものは、私たちの罪であること。従って、交わりを回復するのは人間の責任であって、悔い改めて神に立ち返る必要があること。(19節)

神の恵みと祝福は、人間の目には隠されていてよく見えません。かえって、人間が設けた非常につまらない招きの席へと出かけて行きやすいものです。目に見える利益を求めるか、目に見えない神の幸福を求めるか、信仰の目で見ないと分かりません。

祈りが答えられない原因は何でしょうか?
それは、自分中心の罪です。しかし、この罪を自分の力で拭い去ることはできません。自分の心の頑なさや高慢は、自分で治すことはできません。悔い改めて神に立ち返り、自分中心の心をキリストの方向に向きを変える時、キリストの血によって罪が拭い去られます。
神が自分の内に働いて下さる時だけ、魂は生まれ変わることができます。
心だけでなく、生活も変えることが大切です。
今までは自分のためにしていたことも、これからは、いつもキリストのために、キリストを前に置いて生活するようにしましょう。何度でも、振り返って、自分の心を神に向けなおすことによって、魂のリバイバルを経験しましょう。

写真は、フランスの画家Charles Poërson (1609-1667)が描いた「St. Peter Preaching in Jerusalem(エルサレムで説教するペテロ)」(Los Angeles County Museum of Art蔵)