書籍紹介 「家庭の幸福と子供のしつけ」

まなべあきら著 B6 146頁

この本は、教会の婦人会などで、テキストに、またプレゼントに、よく使われています。夫婦の問題と子供のしつけについて、実際的な導きが記されています。

 

 

目次

第1章 どうしたら、幸福な家庭がつくれるか?
1、口やかましいのは、不幸のもと
2、あらさがしをしないで、長所を見つけよ
3、よいことは、恥ずかしがらずにほめよ
4、愛のしるしを、あらわせ
5、家庭の中でも、礼儀を守れ
6、個性を尊重しよう
7、夫婦ケンカ
8、姑と仲良くするためには
9、専門の仕事をもて
10、性につての正しい知識をもて
11、家族で聖書を読もう
12、家庭を幸福にする為の20問

第2章 子供のしつけ
1、お母さん!子供のしつけに、正しい基準をお持ちですか?
2、お母さん!子供は兄弟ケンカをします。
3、お母さん!子供はダダをこねるのが、好きです。
4、お母さん!子供は大人の真似をします。
5、お母さん!子供はあなたの顔色を見ています。
6、お母さん!子供の遊びは、真珠です。
7、お母さん!子供は沢山の約束を守れません。
8、お母さん!子供には、愛のムチが必要です。
9、お母さん!子供は愛で育ちます。
1。、お母さん!あなたの子供は、紳士淑女になるのです。
11、お母さん!家庭こそ、子供の心を育てる学校です。
12、お母さん!子供は、あなたの私有物ではありません。
13、お母さん!子供の成長とは、子供があなたの手から離れていくことです。
14、お母さん!テレビがあなたの子供を、飲み込んでいませんか?
15、お母さん!近所の子供のお付き合いを、どうしますか?
16、お母さん!教育が、あなたの子供を、よい子にしてくれると思いますか?
17、お母さん!子供に性を、どのように説明しますか?

以下、一部抜粋

は じ め に

 この小さな本を書こうと思い立った動機は、非常に単純です。つまり、幸福な家庭を築いている人が、あまりにも少いからです。特に前半は、夫婦の問題を中心にしました。なぜなら、幸福な家庭の中心は、夫婦の間にあるからです。「離婚はしないが、幸福ではない」という夫婦が、世界の夫婦の半数以上であると言われています。なぜでしょうか? どこに原因があるのでしょうか?
 このような問題をとりあげている専門書は、数あると思いますが、この本では、もっと身近に、具体的に、聖書の教えを受けながら、考えてみました。

後半の「しつけ」の問題は、私が教会学校の生徒の両親を対象に、プリントして配布していたものです。それに多少手を加えて、合本にしました。
 この本は、キリスト教に関心のない人や、聖書の知識のない人にも、役に立つように、わかりやすくしました。この小さな本が、広く多くの人々に読まれ、真の幸福な家庭の建設に用いられるように、祈ってやみません

一九七九年三月六日
著者 真部 明

一、口やかましいのは、不幸のもと

 『言葉が多けれは、とがを免れない、自分のくちびるを制する者は知恵がある。』箴言一〇章一九節

 『言葉を少なくする者は知識のある者、心の冷静な人はさとき人である。愚かな者も黙っているときは、知恵ある者と思われ、そのくちびるを閉じている者は、さとき者と思われる。』箴言一七章二七~二八節

 家庭の不和のほとんどが、この「口やかましい」ことから始まっていることに気づいている人は少いのです。家庭の不幸は、堤にアリの穴があき、そこから水がもれるようなささいな事から始まり、ついには一家を目茶苦茶にしてしまいます。だから、「口やかましいのは、私の生れつきだ。」などと言っていないで、直すように心掛けてほしいものです。アリの穴ぐらいの間なら、修理はできるのです。

 あなたは、夫の出勤前に、自分の不平不満をもらしたことがありませんか? 彼はこれから戦場に出かけるのです。彼にとって今必要なものほ、あなたの愚痴ではなく、励ましの言葉です。戸口で、夫婦が一言ずつ祈ったらどうでしょうか。夫は、その日の仕事に一段と力がはいると思いませんか。また、あなた自身の一日の生活も充実してくると思いますが、どうでしょうか。

 あるいは、夫が職場から帰ってくるや否や、猟犬が獲物を待ち構えていたように、一日中溜っていた不満や憤りを、夫にぶっつけていないでしょうか。あなたの夫は、今日一日激しい戦場で戦って、帰ってこられたのです。夫に今必要なものは、あなたの口やかましい言葉ではなく、一日の労働に対するねぎらいの言葉と、一杯のお茶ではないでしょうか。そのあとで、あなたの願いを話してごらんなさい。夫は、あなたに充分な同情を示してくれるはずです。

 あなたがどんなに美しく、若くて健康で、財産も教養もあり、熱烈な愛情をもっていても、口やかましけれは何の役にも立ちません。よく反省してみて下さい。「自分は、口やかましくなかったか?」 深く疑い、口やかましく夫を責めたてていませんでしたか。もしそうなら、あなたの夫は心を休める場所を失い、二人の愛情は窒息し、みずから不幸を招くことになるのです。

 フランスの皇帝ナポレオンすら、美しい王妃の口やかましさには、勝つことが出来なかったのです。
 文豪トルストイも口やかましい夫人の為に、八十二才になってから家出をして死んだのです。
 口やかましくまくし立て、不平不満を列車のようにならべ、ヒステリーを起すことによって、どれだけ家庭が幸福になりましたか。不幸になっただけです。どうして多くの夫達が、夜おそく家に帰る習慣を身につけてしまっているのでしょうか。「仕事が忙しいから」とだけ、思っていてはいけません。妻の口やかましさの故に、ウンザリして面白くないからです。

 口やかましいのは、子供達にも嫌われます。「勉強しなさい、勉強しなさい。」これは、世界共通の小言です。これが続くと、子供はあなたに寄りつかなくなってしまいます。
 私達はとかく口やかましくなりがちです。口やかましいのは、自分のイライラや欲求不満を解消する為に、夫や子供に当り散らしているからなのです。

 ロやかましく言わない為には、どうすれはよいでしょうか。最も簡単でよい方法は、キリスト教会に行って、聖書や祈り、それに讃美歌を教えてもらって、どんな問題に直面しても消えることのない平安を、心にもつことです。
 口やかましいこと、それは家庭の不幸のもとです。

以上、一部抜粋