書籍紹介 「中高生へのアドバイス」

まなべあきら著 B6 117頁

中高生の時代は、成長の時代とともに、迷いの時代です。こういう時期に、正しい生き方を見出し、充実した人生観を身につけることは、その人の人生に大きな影響を与えます。本書は、その指針を記しています。

目次

(悩み)
1、親の言葉や態度が気に入らない
2、親友がほしい
3、進学問題が不安です。
4、精神的プレッシャーがきつい
5、からだのことが気になる
6、異性への関心
7、神経症で苦しんでいます。
(生き方)
8、人が生きている目的は何ですか?
9、サラリーマンになるのに、なぜ、こんなに勉強しなければならないのですか?
10、なぜ、自殺をしてはいけないのですか?
11、タバコや酒は、なぜ悪いのですか?
12、中高生として、これからどんなことを取り組んでいけばいいのでしょうか?
13、将来、牧師になりたいと思っています。どんな準備をすればいいでしょうか?
(信仰)
14、神は日に見えないのに、どうしてはっきり、「いる」と言えるのですか?
15、聖書は、本当に神のことばですか?
16、聖書の奇跡は、神話ではないのですか?
17、聖書に「罪」と書いてありますが、どういう意味ですか?
18、聖書が、なかなか読めません。
19、イエス・キリストは本当に神ですか?
20、イエス・キリストは、なぜ十字架にかけられたのですか?
21、イエス・キリストは本当に、また来られるのですか。
22、キリストを信じたら、その後、どうすればいいのですか?
23、お祈りが上手にできないのですけど
24、悪魔や悪霊は本当にいるのですか?
25、迷信や占いを信じてはいけませんか?
26、葬式や法事では、どうしたらいいですか?
(教会)
27、部活があって、なかなか教会に行けません。
28、親に教会に行くのを反対されています。
29、教会がおもしろくない
30、教会で何を学んだらいいのですか?
31、教会に行くと、献金しなければいけませんか?
32、日曜日の礼拝は絶対に守らなければなりませんか?
33、教会にいろいろな教派があるのは、どうしてですか?
34、キリスト教国がどうして戦争するのですか?

以下、一部抜粋

はじめに

中高生の時代は、成長の時代であるとともに、迷いの時代でもあります。そういう時期にある皆さんに、ぜひ、正しい生き方と、充実した人生を見い出していただきたいと思い、この本を書きました。
「きょう」という日は、あなたの人生の中で二度とありません。その一日を充実させ、確信をもって生きることこそ、幸福といえるでしょう。けれどもまた、人生において迷うことも決して悪いことではありません。しかし、それは正しい道を発見するための迷いでなければなりません。この本が、迷いの中にあるあなたに少しでも正しい道を照らす光になってくれたらと、切に祈っています。

一九八九年 五月 二九日
著者 まなべ あきら

(悩み)


一「親の言葉や態度が気に入らない

特に理由はないのに腹が立つ。親の小言をうるさく感じる。親から「今まで、何していた?」「どこへ行っていた?」と言われた時、「どこで、何をしようと、自分の勝手じゃないか。」という思いを抱いたことはありませんか。こんな自分が嫌になったり、冷静になった時 、「なぜ、あんなことを言ってしまったのだろうか。」と反省したりすることがあるでしょう。それなのに素直になって、あやまれないのが中高生です。
それは、あなたが大人に向かって、自己確立の道を歩き始めているからで七人はあなたのそういう態度を見て、反抗期と言うでしょう。しかしあなたは大人に成長するための大切な自立への道を歩み始めていることに気づいてください。実は、この重要なことに、あなた自身もそして両親も気づいていなかったのです。ですから両親はあなたに対して圧力的になったら権力的になったりし、あなたは反抗的になったりしてしまったので浅親の側は、あなたを可愛いいと思ったら親の言う通りにならない時は、あなたが小憎らしく思ったりするのです。またあなた自身は、親に頼りたい気持ちと、親から独立して何でも自分の自由にしたいという思いがあるでしょう。つまり、これが巣立ちなのです。
こういう状態は昼春期の人には多かれ、少なかれ起きてきま浅これを放っておいて悪化すると親を困らせてやろうと思って、家出をしたり、自殺をしたり、暴力行為を行うようになったりするのです。それは心が激しく動揺しているからです。
ここで、親子の間に必要なものは何でしょうか。それはお互いの心の中の気持ちを理解し合うことです。よいコミニュケーションは、互いに自分の立場や自分がどんなに苦しみ、悩んでいるかを主張し合うことによっては生まれません。親は、あなたが何を望んでいるのか、何を考えているのか、どぅ感じているのかを知りたがっています。ですから、それを率直に話す必要があります。親から「きょぅの試験、どうだった。」と開かれた時、「ベツニィ」では、親の気持ちを無視したことになります。こんなささいなことが繰り返され、積み重なって、親子の心が通じ合わなくなってしまうのです。
時には、母親はあなたを赤ちゃんの時のように扱いたくなるときがあるのです。ですからあなたに付きまとって世話をやきたがるときがあります。そういうとき「ウルセエナー」と言うより、「お母さんは、まだボク(私)がオムツしていると思っているの?」と言うほうが、ずっと効果的です。ある時は、必要以上にあなたを大人扱いしたくなる時もあります。自分の子どもがたくましく見えて、喜んでいたいのです。中高生の心もゆれているけれど、親の心もゆれ動いていることを知っておいてください。親子は、お互いのゆれ動いている心をそのまま受け入れ、「お互いにゆれているんだな。」と認めて付き合わなければなりません。それが愛することにつながります。
日頃、「ダラシナイかっこうをするな。」といっている父親が、休日にダラシナイかっこうをしていることもあるでしょう。こういうのを見ると「なんだ、日頃ガミガミ言っているクセに、自分だってダラシナイじゃないか。」と思ってしまうでしょう。青年期の人は、批判力もついてくるし、理想や完璧、潔癖を追い求めますから つい、親や教師や他人を非難してしまいがちになります。それは決して悪いことではありません。青年にこういうものがなければ、青年でなくなってしまいます。
そこで、アドバイス。こういう親の欠点やダラシナサを愛と祈りと思いやりの心で見るようにしたら事態はどう変わるでしょうか。反発心と批判心だけで行動している時とは、全く違った親子関係が生まれてくるような気がするのですが。親はあなたに、親自身にもできていないことを要求するかもしれません。それはあなたにとって腹立たしいことでしょう。それを親への反発心として現わすなら愚かな結果になります。自分の子どもに期待しない親はひとりもいません。時には親の見栄で、あなたに好ましくない期待をすることもあるでしょう。そのことのために、あなたが苦しまなければならないことがあるかもしれません。そのような時には、中高生のあなた一人では解決できないでしょう。そこで、あなたの気持ちをよく理解してくれる相談相手を持つことをおすゝめします。教会の担当教師や牧師に相談するのもよいでしょう。そして、あなたと、親と、相談にのってくれる教師と何回も話し合うとよいと思います。もう一つ大切なことは、両親に教会の集会に出席してもらうことです。また教会で、親子の問題を話し合う時をつくって、両親と一緒に出席し、両親に他の人の意見を開いてもらうことも大切です。
しかしその前に最も大切なことは、日頃からあなたが自分の気持ちを親と話し合っておくことです。親は子どもの気持ちや思い、考えが分からないと、勝手に親の希望や期待をつくり上げていってしまうのです。これが出来上がってしまってからあなたが抵抗しようとするき親も圧力的になってきます。ですから先手を打って、親が「こうしたら」 「あゝしたら」と言い出す前に、あなた自身から「自分はこう思っている。」という考えを親と話し合うようにすることです。だからといって将来、あなたが自分で話していた通りのことをしなければならないというのではありません。大事なことは、中高生のあなたが自分の考えをちゃんと持っていることを親に示しておくことです。日頃の会話が「ベツニィ」と、「ワカラナイ」では、親が心配して、あれこれ考えて、お膳立てしてしまうのも当然です。

以上 一部抜粋