週報No.2366 詩篇(66) 25篇8~22節「主のあわれみ」

2022年11月20日(日) 午前10時半

礼拝メッセージ  眞部 明 牧師

詩篇 25篇8~22節
25:8 【主】は、いつくしみ深く、正しくあられる。それゆえ、罪人に道を教えられる。
25:9 主は貧しい者を公義に導き、貧しい者にご自身の道を教えられる。
25:10 【主】の小道はみな恵みと、まことである。その契約とそのさとしを守る者には。
25:11 【主】よ。御名のために、私の咎をお赦しください。大きな咎を。
25:12 【主】を恐れる人は、だれか。主はその人に選ぶべき道を教えられる。
25:13 その人のたましいは、しあわせの中に住み、その子孫は地を受け継ごう。
25:14 【主】はご自身を恐れる者と親しくされ、ご自身の契約を彼らにお知らせになる。
25:15 私の目はいつも【主】に向かう。主が私の足を網から引き出してくださるから。
25:16 私に御顔を向け、私をあわれんでください。私はただひとりで、悩んでいます。
25:17 私の心の苦しみが大きくなりました。どうか、苦悩のうちから私を引き出してください。
25:18 私の悩みと労苦を見て、私のすべての罪を赦してください。
25:19 私の敵がどんなに多いかを見てください。彼らは暴虐な憎しみで、私を憎んでいます。
25:20 私のたましいを守り、私を救い出してください。私が恥を見ないようにしてください。私はあなたに身を避けています。
25:21 誠実と正しさが私を保ちますように。私はあなたを待ち望んでいます。
25:22 神よ。イスラエルを、そのすべての苦しみから贖い出してください。
【新改訳改訂第3版】

<礼拝メッセージ>(一部分)

ダビデは次の三つを根拠にして、苦しみからの解放を、確信して訴えたのです。

第一の根拠は、18節、「私の悩みと労苦を見て、私のすべての罪を赦してください。」ダビデは、自分が受けている苦しみは、自分の罪の故であると自覚していたのです。それ故、罪が赦されたなら、敵からの厳しい暴虐から解放されると確信していたのです。

「私が叫ぶとき、答えてください。私の義なる神。あなたは、私の苦しみのときに、ゆとりを与えてくださいました。私をあわれみ、私の祈りを聞いてください。」(詩篇4:1)

私たちの苦しみを祈る時、自分の罪、咎(とが)を主のみもとに持っていくことは良いことです。神に対して小さな罪も告白することは良いことです。小さな悲しみも、主に持って行くのは良いことです。神は、あなたの髪の毛さえも、数えておられるからです。

しかし、私たちは、現在の苦しみとともに、自分の罪をも主の十字架のもとに持っていかなければなりません。なぜなら、主の十字架の血潮は私の罪をきよめ、あなたを汚す罪の力を取り除くためだからです。この聖句の重要な点は、私たちが素直な心で、自分の罪を主のみもとに持って行くことです。

18節後半の「私のすべての罪を赦してください。」という訴えは、ダビデの明白な態度を示しており、包括的で、確定的で、決定的な信仰の態度を示しています。主を愛しているダビデにとって、少しでも罪の性質が残っていることは、耐えられないことでした。

「しかし、もし神が光の中におられるように、私たちも光の中を歩んでいるなら、私たちは互いに交わりを保ち、御子イエスの血はすべての罪から私たちをきよめます。」(Ⅰヨハネ1:7)

この「きよめます。」は、ギリシャ語のカサリゾーの現在形で、「きよめ続ける」という意味です。

17節「私の心の苦しみが大きくなりました。どうか、苦悩のうちから私を引き出してください。」

「心の苦しみ」は、ヘブル語の直訳では「きびしさ」です。
ダビデは、罪の責めによって苦しんでいたのです。

19節「私の敵がどんなに多いかを見てください。彼らは暴虐な憎しみで、私を憎んでいます。」

作者ダビデの恐れと苦しみは、ただの主観的な思い込みではなく、実際に、敵は大勢であること、執念深く、残酷です。だから、主の救いを必死に求めているのです。

…神は、ダビデの個人的な悩みと労苦を知ってくださり、叫び求める者を救い出してくださいます。

「ユダヤ人とギリシャ人との区別はありません。同じ主が、すべての人の主であり、主を呼び求めるすべての人に対して恵み深くあられるからです。『主の御名を呼び求める者は、だれでも救われる。』のです。」(ローマ10:12~13)

…「主は仰せられた。『わたしは、エジプトにいるわたしの民の悩みを確かに見、追い使う者の前の彼らの叫びを聞いた。私は彼らの痛みを知っている。』」(出エジプト記3:7、2:23)

主は、私の罪の苦しみを知っていてくださいます。私の罪の身代わりとなって、十字架にかかってくださったのですから。罪の苦しみ、痛みを全部、経験してくださっているのです。

「イスラエル人が主に叫び求めたとき、主はイスラエル人のために、彼らを救うひとりの救助者、カレブの弟オテニエルを起こされた。」(土師記3:9)「イスラエル人が主に叫び求めたとき、主は彼らのために、ひとりの救助者ベニヤミン人ゲラの子、左ききのエフデを起こされた。…」(士師記3:15)

第二の根拠に、21節「誠実と正しさが私を保ちますように。私はあなたを待ち望んでいます。」
ダビデは、神に対する彼自身の誠実さと、人々に対する正しさ、潔白さを訴えています。

人間の誠実さや正しさは、救いの根拠になりませんが、ダビデが神の御前で、自己義の主張ではなく、へりくだって、真実な態度を取ったことは、神のあわれみを受ける根拠になったことは間違いありません。

他人と比べた自分の正しさではなく、主の前に真実なありのままの姿を示すことは、神のあわれみを受けさせます。

第三の根拠は、更に、主ご自身のいつくしみ深さ、正しさ(8節)、主の御名(11節)により頼んで、苦しみから解放されることを確信しています。特に、みことばの真実さに信頼することが大切です。

ダビデは、これらの三つを根拠にして、主の保護と保証を祈り求めています。

<今週の活用聖句>

詩篇25篇8節

「主は、いつくしみ深く、正しくあられる。それゆえ、罪人に道を教えられる。」

<集会案内>

◇11月23日(水)聖別会(119)午前10時半
第二のみわざの四重の面(2)
消極面…純化のみわざ(2)聖徒たちの証言

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牧師 真部 明